高分子固体材料の力学特性の基礎と強靭化技術および耐久性向上のポイント <オンラインセミナー>

~ 高分子材料の力学特性、添加剤や延伸技術による材料の強靭化技術、高分子材料の変形・破壊メカニズム、分子シミュレーション活用による材料の耐久性向上への応用 ~

高分子材料の力学特性から添加剤や延伸技術を用いた強靭化手法とそのポイントまでを修得し、材料や製品の開発に活かすための講座

・高分子材料の変形・破壊プロセスやそのメカニズム、分子シミュレーションを用いた分子設計事例まで修得し、材料・製品の耐久性を向上させるためのセミナー!

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講師の言葉

(第1部)高分子材料の強靭化を達成するためには、材料中の分子運動や構造を正しく理解することが必要不可欠です。本セミナーでは、力学特性(粘弾性や材料破壊)の基礎を学んだあと、強靭化や力学特性制御に関する事例を紹介します。今後の材料開発に役立つ知識が得られる内容となっております。

 

(第2部)高分子材料の耐久性向上を目指した分子設計のためには、分子スケールにおける変形・破壊プロセスを正しく理解することが重要となります。とくに、分子の構造、分子集合構造、それらダイナミクスを解明する必要があります。

 本セミナーでは、分子シミュレーションを活用した結晶性高分子やダブルネットワークゲルの変形・破壊プロセスに関する研究を紹介します。分子スケールにおける内部構造と破壊の関係性、分子構造と応力伝播の関係性に関して解説します。メカニズムに基づいた壊れやすい構造や、応力向上に必要な分子構造に関して議論します。分子シミュレーションを活用した他の研究事例や、モデル作成と計算結果の解析プログラムに関しても紹介することで、分子シミュレーションの活用方法を学ぶことができます。

セミナー詳細

開催日時
  • 2024年06月12日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー加工・接着接合・材料化学・環境・異物対策
受講対象者 ・高分子材料の研究開発に従事されている方
・高分子材料物性に関する知識を得たい方
・分子スケールにおける高分子材料の変形・破壊プロセスに関して知識を得たい方
・メカニズム解明を機械的特性向上に役立てたい方
・高分子材料やソフトマター材料を対象とした分子シミュレーションの活用方法を知りたい方
予備知識 ・高分子材料物性の知識があると理解しやすい
修得知識 ・高分子材料の粘弾性や破壊現象
・分子運動と力学特性の関係
・強靭化に必要な技術(事例)
・分子スケールにおける高分子材料の変形・破壊プロセス
・壊れやすい構造や、分子スケールの構造と機械的特性の関係性
・劣化防止や耐久性向上に向けた材料設計指針が得られる
・分子シミュレーションによる研究を理解することで、他の事例や材料設計への展開を考えられる
プログラム

(第1部)添加剤や延伸技術を利用した高分子材料の強靭化技術

1.高分子固体材料の力学特性の基礎

  (1).粘弾性の基礎

    a.応力とひずみ

    b.変形モード

    c.粘弾性データの見方

  (2).引張特性と構造変化

    a.応力-ひずみ曲線

    b.脆性破壊

    c.延性破壊

  (3).ガラス転移現象

    a.セグメント鎖

    b.自由体積理論

    c.可塑化

  (4).高分子材料の破壊理論

    a.クレーズ形成

    b.せん断降伏

    c.自由体積

 

2.添加剤による高分子材料の強靭化

  (1).ポリカーボネートの逆可塑化

    a.添加剤

    b.自由体積

    c.分子運動

  (2).ポリメタクリル酸メチルの強靭化

    a.添加剤

    b.透明フィルム

    c.分散性

    d.架橋

  (3).光異性化を利用した力学特性制御

    a.アゾベンゼン

    b.光異性化

    c.ガラス転移

    d.脆性-延性転移

 

3.延伸による高分子材料の強靭化

  (1).高分子材料の破壊と延伸

    a.分子鎖配向

    b.破壊理論

  (2).配向フィルムの引張変形と構造変化

    a.分子配向

    b.引張-分光同時測定

    c.構造変化

  (3).ガラス状高分子の延性化と構造

    a.分子配向

    b.プローブ法

    c.脆性-延性転移

 

 

(第2部)高分子材料の変形・破壊メカニズムと耐久性向上のポイント

1.結晶性高分子のラメラ構造の変形・破壊プロセス

  (1).分子スケールの構造変化

    a.空孔生成の原因となる分子構造の変化

    b.メカニズムに基づく壊れやすい構造

  (2).空孔の成長プロセス

    a.形状の変化

    b.内部構造の変化

  (3).分子構造と応力伝播の関係

    a.タイ分子や絡み合いと応力伝播

    b.欠陥がある場合

  (4).クリープ試験

    a.不可逆プロセスにおける内部構造変化

    b.弾性、粘性領域における分子構造の変化

  (5).結晶性高分子の変形・破壊に関する分子シミュレーションの動向と展望

 

2.ダブルネットワークゲルの破壊プロセス

  (1).ネットワークの構成条件と機械的特性の関係

    a.組成比

    b.鎖長

    c.密な網目構造

    d.疎な網目の架橋間隔

  (2).分子スケールにおける空孔生成と成長

 

3.分子シミュレーションの活用事例

  (1).マルチスケールシミュレーション

  (2).ソフトマター周囲の水の動態

  (3).リン脂質二重膜ベシクルの大変形プロセス

  (4).両親媒性分子の自己組織化プロセス

 

4.分子シミュレーションにおけるプログラム作成

  (1).モデル作成プログラム

  (2).解析プログラム

キーワード 高分子材料 分子運動 分子構造 力学特性 応力 ひずみ 添加剤 延伸技術 強靭化 配向 変形 破壊 耐久性 空孔 結晶性 分子シミュレータ 分子設計
タグ エコマテリアルゴムバイオマス・バイオマテリアルポリマーリサイクルプラスチック化学化学物質レオロジー乾燥延伸・ウェブハンドリング高分子触媒材料射出成形樹脂・フィルム成形加工
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
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営業時間 月~金:9:00~17:00 / 定休日:土日・祝日