プラスチック成形品の劣化・耐環境応力割れと評価法および対策とそのポイント <オンラインセミナー>

~ プラスチック成形加工品の品質管理、劣化の評価方法、劣化の要因と対策、環境応力割れ現象のメカニズムと特徴、1/4だ円法による耐環境応力割れ性の評価方法と対策、射出成形時のトラブルと対策、プラスチック成形部材の劣化事例と対策 ~

・プラスチック成形加工品の設計どおりの品質・機能・耐久性を確保するための修得講座

・環境応力割れ現象を中心に、劣化因子と劣化メカニズムの解明と評価、解析法を応用し、トラブル未然防止や成形方法の改善に活かすための特別セミナー!

・実験・解析による評価方法を学び、駆使することで得られた評価結果から、材料の選定基準の見直しや成形方法の改善、設計に活かそう!

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講師の言葉

 プラスチック成形加工品が設計どおりの機能や耐久性を有することを確認するためには、成形部材の劣化機構の調査や分析を実施し、劣化因子と劣化メカニズムを解明することが重要です。
 その上で、劣化を促進させることができる試験方法を考案し、データを蓄積することで、試験方法や合格基準を標準化することが必要になってきます。
 劣化現象は大きく8種類に分類されますが、必ずしも1つの現象で劣化が完結するものではありません。ここでは、実環境下での最大劣化因子であると言われている「環境応力割れ性」を中心に劣化を解説します。
 環境応力割れの現象やメカニズムを理解した上で、それらを実験で確かめる評価方法と評価装置、評価基準を示します。その上で、実際の評価事例を複数紹介します。
 また、上記の実験的な評価方法とは異なり、机上計算で算出する「溶解度パラメーター」を用いた環境応力割れ性の解析方法を紹介します。
 実験による評価方法と、解析による評価方法の2つの手法を駆使することで、成形加工されたプラスチック部材を実際に使用する立場において品質管理を行う方法を、機器部材の事例を挙げて紹介します。
 そして、得られた評価結果から、材料の選定基準の見直しや成形方法の改善などにフィードバックしている取り組み事例を紹介します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2024年05月10日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー加工・接着接合・材料
受講対象者 ・高分子の研究や製造業務に携わることになった入社2~3年目ぐらいの方
・成形現場に関わりを持つ経験者でプラスチック成形の品質向上のプロセスを認識されたい方
・プラスチック製品の経年劣化現象(特に環境応力割れ)に悩まれておられる方

予備知識 ・特に必要としません、基礎から分かりやすく解説します
修得知識 ・プラスチック成形加工品の劣化に対応した品質管理の考え方
・プラスチック成形品の環境応力割れ性の評価方法とその基準および適用事例
・プラスチック成形品のトラブル事例や成形工程へのフィードバック事例から学ぶ対策案
プログラム

1.プラスチック成形加工品の品質管理

  (1).プラスチック成形加工品が完成するまでの流れ

  (2).材料における長期耐久性について

  (3).プラスチック成形加工品の品質管理スキーム

  (4).トラブル発生時のクレームの流れ

  (5).トラブル発生時の解決の流れ(基本)

 

2.劣化に対する考え方

  (1).プラスチック成形加工品の材料設計の考え方

  (2).材料/設計ミスマッチの不具合発生条件

  (3).成形品の経時劣化と機能低下

  (4).プラスチック成形加工品の劣化因子分類

  (5).プラスチック成形加工品の劣化現象一覧と詳細

 

3.劣化の評価方法の一例とその基準

  (1).暗所黄変試験 ~耐熱性・耐候性~

  (2).暗所黄変試験 ~耐水性~

  (3).劣化による変色と色差の指標

 

4.実際の製品で発生する劣化現象と対策

  (1).実際の製品で発生する劣化の要因別割合

  (2).材料設計の面からの対策

  (3).劣化因子分類からの対策

 

5.環境応力割れ現象のメカニズム、破面の特徴

  (1).環境応力割れ現象とは

  (2).環境応力割れのメカニズム

  (3).ストレスクラック/ソルベントクラックとの違い

  (4).破面の特徴

  (5).劣化の検出方法(ケミルミネッセンスアナライザー)

  (6).環境応力割れを起こしやすい因子

 

6.1/4だ円法による耐環境応力割れ性の評価方法と基準

  (1).耐環境応力割れ評価方法 1/4だ円法

  (2).1/4だ円法による評価基準

  (3).材料面からの環境応力割れ対策

  (4).トラブル発生時の解決の流れ

 

7.溶解度パラメーターによる耐環境応力割れ性の評価方法と基準

  (1)溶解度パラメーターとは

  (2).Fedorsの溶解度パラメーター

  (3).Hansenの溶解度パラメーター

  (4).FedorsとHansenの溶解度パラメーターの違い

  (5).溶解度パラメーターによる耐環境応力割れ性の評価方法

  (6).界面活性剤による耐環境応力割れ性評価事例

  (7).溶解度パラメーターとクラックの関係

  (8).溶解度パラメーターの環境応力割れ以外への活用

 

8.射出成形時に起こりやすいトラブルと対策

  (1).射出成形の流れ

  (2).ウエルドラインとパーティングライン

  (3).射出成形時のトラブルと対策

  (4).品質向上のためのプラスチック成形の設計方法

 

9.プラスチック成形部材の劣化事例と対策

  (1).ABS樹脂の環境応力割れと対策

  (2).アクリル樹脂のウエルドライン疲労割れと対策

  (3).ABS樹脂のウエルドライン割れと対策

  (4).PPE樹脂の環境応力割れと対策

  (5).塩ビ樹脂からの可塑剤の移行によるトラブルと対策

  (6).POM樹脂の加水分解と対策

  (7).劣化事例のまとめ一覧表

  (8). トラブル発生時の解決の流れ(理想と現実)

  (9). 改良品への変遷例

キーワード プラスチック成形 経時劣化  耐熱性 耐候性評価 劣化要因 環境応力割れ ストレスクラック ソルベントクラック 射出成形 可塑剤 ABS樹脂 アクリル樹脂 PPE樹脂 ウエルドライン パーティングライン 溶解度パラメーター ストレスクラック ソルベントクラック 劣化因子 成形加工学会 高分子
タグ プラスチック信頼性試験・故障解析高分子非破壊検査品質管理ねじ射出成形樹脂・フィルム成形加工プリント基板破面解析疲労電子部品電装品配管
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
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