多品種少量生産における生産管理・SCMの基礎と効果的な生産管理システム活用のポイント

~ 生産管理システム、SCMシステムを活用して経営改善効果をあげるための基礎。多品種・少量生産工場におけるITシステム(DXシステム)の構築方法、活用方法、活用事例 ~

・生産管理の基礎からシステム活用のノウハウまでを修得し、工場の生産性向上へ応用するための講座
・自社に合致した生産管理方式や失敗しないSCM構築のノウハウを修得し、生産管理の効率化に応用しよう!

講師の言葉

 中堅クラス規模以上の工場で生産管理システム(ERP生産管理モジュール)を使っていない企業は殆どありません。最近は自社内に加えてく対象製品のサプライチェーン全体を通したSCMの強化に取り組む企業も増えています。ところが、そうした工場がDX化や情報システムを使って経営改善効果をあげているかというと、自信をもってイエスと云える企業は少ないのではないでしょうか。実際に各工場を回っても製造指示書や注文票などの生産伝票発行にしかシステムを使っていない工場が大半です。
特に最近の日本工場は多品種・少量化生産の伸展に人手不足や部材の調達納期遅れが重なって、従来のやり方での製造納期管理や製造能力調整では対応しきれなくなってきています。自社の製品や製造方法、SCM方針にあった新しいITシステムを構築・活用しないと効率的な生産が行えない時代といえます。
本セミナーでは日本の製造業を取り巻く環境変化の中で、日本工場が生産管理システムやERPを正しく活用して、生産管理やSCMを強化していくためには何をすればいいかを紹介します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2024年03月25日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 品質・生産管理・ コスト・安全
受講対象者 ・生産管理(ERP)システムを新規導入したが、関係者間での活用についてのイメージが大きく食い違ってしまったために期待される経営効果が得られていない企業の方
・自社のERPや生産管理システムの使い勝手が悪く感じている方
・自社および親会社の製品生産に用いる必要資材が納入されずに、生産に支障が出ている企業の方
・生産技術部門、生産管理業務、生産管理システムの導入作業に携わっている方
・経営者からSCM化や生産管理のDX化の実現を指示されたが、どうしたらいいかわからない方
予備知識 ・実際に工場業務、生産管理業務、SCM関連業務に携わっていると理解が深まります
修得知識 ・自社のERPや生産管理システムが活用できていない理由を整理し、今後の方向性を検討出来ます
・多品種少量生産、人手不足環境に対応するための生産管理やSCMの管理ポイントを修得できます
・正しいITシステムの構築・活用法を学ぶことで、生産業務の改善や業務の高度化に応用できます
プログラム

1.生産管理システムの見直しにむけた基礎
  (1).自社の生産方式、生産業務フロー、サプライチェーン・マネジメントを整理する
    a.受注生産、計画生産、ハイブリッド生産を分けて考える
    b.自社のサプライチェーン構造や製品手配構造を整理する
  (2).生産管理の基礎用語
    a.在庫の種類とリードタイムとの関係
    b.ジャスト・イン・ケースと二種類の安全在庫(需要変動対策と生産変動対策)
    c.生産効率、稼働率、可働率、生産平準化、生産性の違いを整理する
  (3).生産管理システムの主な機能と活用ポイント
    a.部品表(BOM)と部品展開計算、部品在庫の引当
    b.工順表(BOP)と工程製造指示、進捗管理
  (4).代表的な生産管理手法と管理ポイント
    a.在庫補充管理(発注点、定期発注、かんばん)
    b.生産進捗は製番か製造ロット番号で管理するものだ
    c.MRP(資材所要量計画)の概要と日本企業が上手く使えない理由
  
2.生産管理システムやSCMシステムの構築目的を理解する
  (1).生産管理システム、SCMの役割と活用目的を整理する
  (2).スタッフ要員の人海戦術とExcel依存を解消する
  (3).リードタイムを短縮して納期対応力を高める
    a.各工程におけるリードタイムの定義と管理ポイント
    b.滞留時間の見える化で製造リードタイムを短縮する
    c.ERPの弱みをMES(製造実行システム)で補完する
    d.SCMの理想と現実(かつてのSCMが失敗した理由)
  (4).生産性を高めて利益を創出する
    a.現代にマッチした個別原価計算の考え方
    b.内製化と生産平準化でスループットと利益を増やす
 
3.多品種少量生産工場における生産管理、SCMのポイント
  (1).なぜ営業部門が作る販売計画が当たらなくなったのか
    a.サプライチェーンが大きく変化している
    b.昔と今では、営業の役割や仕事が違う
    C.日本では多品種・少量生産でないと売り上げが増えない
  (2).親会社からの注文変動や内示変動が激しくなった
  (3).ブルウイップ効果が引き起こした世界的な電子部品不足状態
  (4).トヨタ式のJIT生産&在庫レスが機能しなくなった
  (5).ITシステム(DX)を利用した製造進捗の見える化
    a.仕掛在庫、滞留在庫、安全在庫の把握と生産指示の監視
    b.SCMを支える全体進捗管理システムの構築
  
4.生産管理システムやSCM構築を失敗に終わらせないための秘訣
  (1).生産管理システムを活用している日本企業の現状
    a.混乱する工場の生産現場と工場スタッフの不満
    b.多新種・少量生産、人手不足、熟練工の退職、部材の納期遅れ、生産変動
    b.ERPパッケージの標準では外部環境変化についていけない
  (2).生産管理システムが機能しない原因とその対策
    a.生産管理システムを利用にする前に魂を入れる必要がある
    b.生産管理システム活用するにはマスタの整備が重要だ
    c.注文納期通りに部品が納入されない場合の対処法
  (3).パッケージ利用の時代からローコード開発の時代へ
    a.なぜERPを利用している工場は時代から遅れているといわれるのか
    b.ローコード開発ツールを使ってプロトタイプ開発をする

5.生産管理システムの活用で効果を上げた例
  (1).生産業務診断によって生産管理システムトラブルから脱出した
  (2).リードタイム(滞留時間)分析で製造リードタイムを大幅に改善した
  (3).マスタをデータを見直すことでシステムに魂を入れた
  (4).過度なExcel利用を見直すことで管理要員の仕事を高度化した

キーワード 生産管理 システム SCM BOP BOM 安全在庫 生産変動 多品種・少量生産 製造番号 受注生産 リードタイム 原価 外部環境 工程 改善 安全在庫 在庫管理 進捗 人手不足 在庫不足 欠品・納期遅れ対応 ジャスト・イン・ケース サプライチェーン マネジメント
タグ 生産管理調達
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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