MBDと1DCAEの基礎と実践のポイント:安定した性能・品質を実現する1DCAEと品質工学によるロバスト設計法への応用 <オンラインセミナー>

~ CAE解析精度の保証(V&V)、MBDの各工程におけるツール(MBSE、MILS、HILS)活用方法、1DCAEによる構想設計の実際 ~

・MBD(モデルベース開発)や1DCAEの実践ポイントを修得し、製品開発の効率化を実現するための講座
・製品開発全体の効率化を実現するMBDの実践方法と1DCAEによるロバスト最適化技術を修得し、製品設計実務で応用しよう!

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講師の言葉

 製品開発の効率化においてCAEの活用は必須であり、講師の私も自動車会社のエンジン開発部門で30年以上、解析専任者として活用の取り組みを行っていましたが、活用の成果は実は製品を構成する一部の部品の個別最適化であり、製品である車両開発全体の効率化や、顧客にとっての価値である、製品機能である信頼性、経済性、快適性などへの直接貢献はなく、また部品の流用設計時の効率化には貢献するものの、新規開発や材料を含む新技術開発時にはほとんど貢献していないことを気づかされました。そこで、自ら手を挙げ、取り組みを行ったのが、開発プロセス改革であり、製品開発全体の効率化がMBDで、新技術開発方法が1DCAEであります。これらどちらもプロセスのコンセプト立案時に周囲の理解者は皆無で、コンセプトだけではだめと、具体的実施例を作ろうと、社内の協力者(シンパ)を探し、1DCAEについてはいくつかの成功例を作ることができ、技術部門全体で取り組むことができました。一方、MBDは大苦戦し、自動車コンソーシアムを経て、国家プロジェクトの提案まで行いましたが、私の認識では、未だ公開された成功事例はないように思います。そこで、今回、本講座では実践経験に基づくMBD開発の成果と実態を紹介させて頂きます。

セミナー詳細

開催日時
  • 2024年03月28日(木) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・CAE解析技術開発担当者の方(CAEの実務経験がある方)
  CAE解析結果と測定結果が合わず困っておられる方(解析結果の妥当性確認方法不明)
  CAE解析結果の精度向上方法がわからず困っておられる方
  設計者(依頼者)の解析ニーズが理解できず、適切な解析ができず困っておられる方
  パラメータスタディではなく、実験計画法や、品質工学を活用し、最適化したい方
・MBDプラントモデル構築担当者の方(モデル構築未経験者可)
  どのモデリングツールを使うべきか困っておられる方
  物理モデル構築方法がわからず困っておられる方
  OEM側のツールと同じものがなく、モデル流通ができなくて困っておられる方
  プラントモデルと制御モデルの結合の方法がわからず困っておられる方
  担当部品の3DCAE(CFD)モデルはあるが、MBD用の物理モデルに効率的に変換できない方
・1DCAE推進担当者の方
  1DCAEとMBDの関係、品質工学との関係がわからない方
  1DCAEのプロセスを簡単な例で実践してみたい方
・MBD、MBSE推進担当者の方(MBD実務経験のない方)
  MBDのプロセスについて知りたい方
  電動車(電気自動車)のMBDについて知りたい方
・自動車、機械ほか関連部門の設計、解析担当の方
予備知識 ・CAEの基礎知識があると理解しやすい
修得知識 ・CAE、1DCAE、MBD、MBSE、品質工学の基礎知識(用語、具体的な事例、よくある質問の回答)
・MBD推進の歴史と最新動向
・1DCAE(創造的開発プロセス)のコンセプトと、シンプルな事例による実践知識

プログラム

1.MBD、1DCAEに必須のCAE活用方法論
  (1).CAEの活用フェーズによる分類(設計、評価、対策)と必要精度と活用方法
  (2).CAE解析精度の保証(V&V)について
  (3).CAE、1DCAE そしてMBDのモデルについて

2.MBDの基礎と自動車業界における動向と展望
  (1).MBD(Model Based Development)とは
    a.MBDの定義
    b.MBD工程(RCP、MILS、ACG、HILS)
    c.HILSの詳細
    d.制御装置開発のためのMBDと製品開発のためのMBD
  (2).自動車業界におけるMBD推進動向
    a.自動車業界におけるMBD推進の歴史
    b.自動車産業におけるモデル利用のあり方に関する研究会、
     SURIAWASE2.0(経産省)解説
    c.自動車OEMとサプライヤを繋ぐ、モデル流通の現状と課題
  (3).MBDの各工程におけるツール活用方法
    a.顧客機能分析からシステム要件定義へ(MBSE):機能ブロック図、状態遷移図など
    b.制御仕様設計(MILS): 制御モデルと制御対象(プラント)モデル構築と結合
    c.ECU(制御装置)機能検証(HILS): 高精度、リアルタイムプラントモデル構築法
  (4).制御理論入門
    a.制御工学とは
    b.PID制御入門
    c.現代制御入門
    d.自習のための参考書紹介

3.電動車MBDについて :モデル構築と流通の具体的事例
  (1).電動車、電動車部品開発の課題
  (2).電動車の制御装置開発の課題
  (3).電動車MBDと従来のMBDの大きな違い
  (4).電動車開発におけるOEMとサプライヤのモデル構築と流通
  (5).モデル構築と流通の具体的事例紹介(経産省プロジェクトによる公開モデル活用)

4.1DCAEによる構想設計の実際
  (1).1DCAEの概念
    a.様々な定義と、定義時の背景
    b.新技術(創造的)開発のためのプロセス:1DCAE
  (2).1DCAEのプロセスとツール
    a.顧客機能定義とシステム機能定義
    b.機能分析
    c.機能の定式化
    d.機能検証
    e.システムモデリング(動くモデル:シミュレーション構築)
    f.シミュレーションを活用した品質工学によるロバスト最適化
  (3).自動車会社他における1DCAE実施事例
    a.自動車OEM:オイル消費低減活用事例(1DCAE、 品質工学)
    b.自動車OEM:可変動弁系部品の機構最適化(1DCAE)
    c.自動車部品サプライヤ: エアコンの車体への振動伝達(1DCAE)
    d.電動アシスト自転車の振動問題概要(1DCAE)
  (4).1DCAEの応用
    a.調速機の機能定義
    b.調速機の機能分析
    c.調速機のモデル構築
    d.調速機機能のロバスト最適化

キーワード MBD 1DCAE RCP MILS ACG HILS モデル流通 機能ブロック図 状態遷移図 制御モデル 電動車MBD 顧客機能定義 システム機能定義 システムモデリング 品質工学 ロバスト最適化
タグ シミュレーション・解析機械機械要素設計・製図・CAD
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
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