金属破面解析(フラクトグラフィ)の基礎と応力推定および破壊機構・破壊原因推定への応用 <オンラインセミナー>

~ 金属材料の基礎、破壊機構、起点位置および進展方向の推定、代表的な破壊機構と原因推定、疲労破面の定量解析 ~

・実際の破面写真を例に、疲労破壊や応力腐食割れなどの代表的な破壊機構や破面の見方を修得し、強度設計や破壊事故対策に活かすための講座
・破壊した部品、部材の破壊原因を推定する最も有効な手法であるフラクトグラフィ(破面解析)技術のノウハウを修得し、疲労破壊対策へ応用しよう!

オンラインセミナーの詳細はこちら:

・WEB会議システムの使い方がご不明の方は弊社でご説明いたしますのでお気軽にご相談ください。

講師の言葉

 破壊した部品・部材の破壊原因を推定する場合、最も有効でとされる手法の一つが、フラクトグラフィ(破面解析)である。フラクトグラフィとは、破面全体を巨視的に観察するマクロ観察や、電子顕微鏡等でのミクロ観察によって、破損原因を推定する技術であり、破壊品の破面を解析することによって、疲労破壊や応力腐食割れといった破壊機構や、き裂の進展方向・負荷状況を推定することが可能である。また、条件が揃えば破壊時に作用した応力(負荷)の大きさについても有る程度の推定が可能である。一方で、金属の破壊機構は多数有り、破面の様相からその破壊機構を推定するには、ある程度の経験・技術・知識が必要となる。今回のセミナーでは、実際の破面写真を例に、疲労破壊や応力腐食割れなどの代表的な破壊機構や破面の見方を解説する。 さらに、破面観察の作業の手順や使用機器についても説明を行い、フラクトグラフィ技術の理解を目的とする。

セミナー詳細

開催日時
  • 2023年11月27日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー加工・接着接合・材料
受講対象者 ・金属材料・金属部品を取り扱う自動車・機械・金属・建設ほか製品開発関連技術者の方
予備知識 ・金属材料および材料力学についての基礎的な知識
修得知識 ・金属材料の破面の見方(マクロ・ミクロ観察での観察方法・着眼点)
・代表的な金属材料の破壊機構に関する知識
・破面観察方法(試料調整方法・観察方法・観察装置)
・ストライエーション間隔を用い疲労破面応力推定方法
プログラム

1.金属材料の基礎的事項
  (1).結晶構造
  (2).結晶格子(体心立方・面心立方・稠密六方)
  (3).塑性変形と弾性変形
  (4).すべり面と転位

2.破面のマクロ観察
  (1).破壊機構の推定(鉄鋼材料の主な破壊形態)
    a.延性破壊
    b.脆性破壊
    c.疲労破壊
    d.応力腐食割れ
    e.水素脆性
  (2).起点位置および進展方向の推定
    a.ステップ(ラチェット模様)
    b.ビーチマーク
    c.放射状模様・山形模様
    d.最終破断部・シヤーリップ
  (3).負荷の大きさと負荷形態
 
3.金属の代表的な破壊機構と破面解析による原因推定
  (1).延性破壊
    a.等軸ディンプルと伸長形ディンプル
    b.せん断方向と伸長形ディンプル
  (2).脆性破壊
    a.へき開破面と結晶構造
    b.リバーパターン
  (3).疲労破壊
    a.疲労破壊に影響する諸因子
    b.低サイクル疲労と高サイクル疲労
    c.ストライエーションとその形成機構
    d.内部起点(フィッシュアイ)
    e.非鉄金属・鋳物・高強度材等での疲労破壊
    f.転がり疲労
    g.疲労破壊事例
  (4).応力腐食割れ
    a.応力腐食割れが生じる材料と環境
    b.粒界破壊(ロックキャンディー)と粒内破壊(ファンシェープトパターン)
    c.ステンレス鋼の鋭敏化
    d.炭素鋼の応力腐食割れ
    e.非鉄金属での応力腐食割れ
  (5).水素脆性
    a.水素脆性でのき裂進展
    b.拡散性水素と非拡散性水素
    c.強度と水素割れ感受性
    d.水素脆性の微視的破面(粒界破面・擬へき開破面)
  (6).その他の破壊機構
    a.液体金属脆性割れ
    b.焼き割れ
    c.銅合金(黄銅)の脱亜鉛腐食

4.破面観察の手順と手法
  (1).試料採取の注意点
  (2).破面観察の手順
    a.き裂位置の確認
    b.破面割出し方法
    c.破面洗浄(錆除去)方法
    d.破面観察位置
  (3).疲労破面の定量解析
    a.応力拡大係数とストライエーション間隔
    b.ストライエーション間隔とき裂進展速度の関係
    c.疲労き裂進展試験
    d.ストライエーション間隔とヤング率、応力拡大係数の関係
    e.計算事例(応力推定・き裂進展繰返し数推定)
  (4).調査結果のまとめ方

5.破損事例紹介(13件)
  (1).疲労破壊:9件
  (2).応力腐食割れ:1件
  (3).水素脆性:2件
  (4).その他:1件

6.まとめ

キーワード 破面 延性破壊 脆性破壊 疲労破壊 応力腐食割れ 水素脆性 リバーパターン 低サイクル疲労と高サイクル疲労 粒界破壊 粒内破壊 き裂進展 焼き割れ 応力拡大係数 ストライエーション間隔 ヤング率
タグ 検査金属金属材料破面解析疲労機械腐食・防食構造物自動車・輸送機設備
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
こちらのセミナーは受付を終了しました。
次回開催のお知らせや、類似セミナーに関する情報を希望される方は、以下よりお問合せ下さい。
contact us contact us
各種お問い合わせは、お電話でも受け付けております。
03-5322-5888

営業時間 月~金:9:00~17:00 / 定休日:土日・祝日