軽量化・高強度化・低コストを両立した実用的異種材接合法の基礎と最新技術 <オンラインセミナー>

~ 車体軽量化の代表的手段とマルチマテリアル化、溶接、機械的締結、接着の接合法、異種材接合部の電食対策の基本、最新の低コスト&高強度異種材接合法 ~

・異種材接合法の種類と特徴、メカニズムと最新技術を修得し、低コストと高強度信頼性を両立した製品開発に応用するための講座
・軽量化のために使用される難接合性素材に対応した異種材接合法の最新技術が修得できる特別セミナー!

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講師の言葉

 自動車業界ではEV化が急速に進んでいるが、電池搭載で非常に車重が重くなっており、軽量化のニーズは益々高くなっている。軽量化に有効な素材として、超高張力鋼板やアルミニウム合金、さらにはCFRPの採用が期待されている。これらはいずれも難接合性素材であり、さらにそれらを組み合わせるとなると、異種材接合は非常な重要な技術ポイントとなる。既に欧米においては異種材接合技術の普及期に入って日が経つが、日本は出遅れている。異種材接合を知ることは溶接、機械的締結、接着の3分野を比較することに等しい。実用化されている異種材技術の特徴と課題を解説すると共に、特にニーズの高い低コストと高強度信頼性の両立を求めた新しい異種材接合技術を紹介する。

セミナー詳細

開催日時
  • 2023年11月07日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー加工・接着接合・材料
受講対象者 ・接合技術全般について初心者~中級者、あるいは鋼の溶接技術には習熟しているが、溶接以外には詳しくない方。特に異種材接合について知りたい方
・材料として鋼以外にアルミや樹脂に興味がある方
・自動車車体や部品の設計、生産技術、材料技術の業務に従事されている方
予備知識 ・金属の最も一般的な接合技術である溶接と対比的に説明することが多いので、アーク溶接や抵抗スポット溶接の基本的なメカニズムやイメージを持たれていると理解が容易です
・ただし講義は基礎から、そして全体的に図、写真、動画を沢山用いて進行しますので、理解性に富みます。難しい数式などは出てきません。図鑑を眺めるように視聴頂くことができます
修得知識 ・構造用素材と各種接合技術(溶接、機械的締結、接着)の関係性、またそれらの長所だけでなく短所についても網羅的に理解することが出来ます。このセミナーだけで全体感が把握できます
・接合技術の全体感、実用化されている異種材接合法の種類とメカニズム
・自動化に必要なロボットシステムの特徴
・異種材接合技術の日本、欧米、中国の実態と技術力比較
プログラム

1.自動車の構造、材料に及ぼす環境変化
  (1).燃費規制
  (2).安全対策強化
  (3).自動運転機能、電子化
  (4).快適性追求
  (5).動力の変化、電池搭載
  (6).カーボンニュートラル
  (7).ブランド戦略

2.異種材(マルチマテリアル)構造の思想
  (1).車体軽量化、 EV化、 CO2排出と素材の相関性
  (2).車体軽量化の代表的手段
  (3).マルチマテリアル化の課題-材料コスト
  (4).素材生産に必要なCO2排出量
  (5).コストとLCAを考慮した車体のマルチマテリアル動向
  (6).接合技術・設備から見たマルチマテリアル化に対するブレーキ

3.接合法の分類
  (1).接合法の分類(大分類)
  (2).冶金的接合法-溶接
  (3).機械的接合法-締結
  (4).化学的接合法-接着
  (5).接合法の分類(詳細分類)

4.代表的な溶接法
  (1).抵抗スポット溶接法
  (2). アーク溶接法
  (3). レーザ溶接法
  (4). 摩擦攪拌接合法(Friction Stir Welding, FSW)

5.自動車の車体に用いられる素材の動向と、溶接性に及ぼす変化
  (1).鉄鋼材料
  (2).アルミニウム材料~展伸材、押出材、鍛造材
  (3).アルミニウム材料~鋳造材(ダイカスト)
  (4).繊維強化樹脂材料

6.異種材接合の一般的問題
  (1).溶接困難性
  (2).接合強度不足、異方性
  (3).腐食
  (4).熱膨張係数差に伴う歪

7.異種材接合法のメカニズム的分類
  (1).異種金属接合可否
  (2).異種金属接合のメカニズムと強度の関係
  (3).主な異種金属接合法一覧

8.異種材接合法の種類 (a)機械的接合法  
  (1).機械接合 両側アクセスと片側アクセス
  (2).ボルト・ナット
  (3).ブラインドリベット
  (4).パンチリベット
  (5).SPR (Self-Piercing Rivet)
  (6).メカニカルクリンチ
  (7).FDS (Flow Drill Screw)
  (8).ImpAcT (Impulse Accelerated Tacking)
  (9).機械的接合法と超ハイテン鋼板の関係性

9.異種材接合法の種類 (b)機械的接合+溶接法  
  (1).REW (Resistant Element Welding)
  (2).改良型REW
  (3).FEW (Friction Element Welding)
  (4).EASW (Element Arc Spot Welding)
  (5).継手形状との関係性

10.異種材接合法の種類 (c)直接接合法
  (1).異種材FSW
  (2).異種材FSSW(FSJ) 
  (3).制御式抵抗スポット溶接法
  (4).ブレージング(ろう付け)法
  (5).爆着
  (6).電磁圧接
  (7).摩擦圧接

11.異種材接合法の種類 (d)接着
  (1).接着剤の特徴
  (2).構造用接着材の種類
  (3).接着剤の強度、剛性向上効果の一例
  (4).接着剤の施工能率
  (5).接着性能に及ぼす素材の影響
  (6).接着剤活用の課題

12.異種材接合用ロボットシステム一覧

13.各種異種材接合法の強度比較例 (国家プロジェクトより)

14.欧米中の自動車メーカーで実用化されている異種材接合法の種類と数量

15.ガルバニック腐食(電食)問題とその対策  
  (1).異種材接合部の電食対策の基本
  (2). 隔てる; 接着材併用策、電着塗装併用策
  (3).覆う; シール剤
  (4).皮膜処理

16.既往の従来異種材接合法の課題
  (1).強度の信頼性
  (2).コスト

17.最新の低コスト&高強度異種材接合法
  (1).EASW (Element Arc Spot Welding)
  (2).DASW (Dissimilar metals Arc Spot Welding)
  (3).RuBulge
  (4).3D-Joint (Deep Drawn Dissimilar materials Joint)
  (5).SP-Ray
  (6).Sc-RFSSW (Scrubbing Refill FSSW)

18.今後の展望

キーワード マルチマテリアル 車体軽量化 溶接 締結 接着 抵抗スポット溶接法 アーク溶接法 レーザ溶接法 摩擦攪拌接合法 熱膨張係数差 REW  EASW FSSW ブレージング 爆着 電磁圧接 摩擦圧接 ガルバニック腐食 電食 EASW  DASW  RuBulge 3D-Joint  SP-Ray  Sc-RFSSW
タグ 異種金属金属金属加工腐食・防食溶接・接合自動車・輸送機
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
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