熱処理による表面硬化技術の基礎と機能性向上への応用 <オンラインセミナー>

~ 表面熱処理の基礎、表面焼入れ/浸炭窒化焼入れ/窒化処理技術の応用と不具合事例、熱処理以外による表面硬化技術とその特性評価手法 ~

・鋼材などの金属製品に要求される「じん性と耐摩耗性」を両立させるための表面熱処理・硬化技術を修得し、製品の高性能化・高寿命化に応用するための講座

・基本的な熱処理手法から拡散浸透処理や硬質膜のコーティング手法まで表面硬化技術のノウハウを網羅的に修得し、実務に活かそう!

・熱処理技術者を目指す上での必須知識を習得できる特別セミナー!

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講師の言葉

 金属製品は、同一材料であれば硬さが高いほど耐摩耗性が優れ、引張強さや疲労強度は向上しますが、その反面、延性やじん性は劣ってしまうことから、それらを両立させることは不可能です。ところが、機械部品や金型の中には、じん性を十分に維持したままで表面には耐摩耗性を強く要求されるものが多く存在します。これらの要求を満足させる手段として、表面熱処理による表面硬化処理が行われています。

 本講では、主に鉄鋼製品を対象として、表面だけ急速加熱する表面焼入れ、全体を加熱して表面から鉄(Fe)以外の元素を染み込ませる拡散浸透処理、広範囲の製品に適用されているPVD・CVDによる硬質膜のコーティング技術について、その原理などの基礎から、適用する際の留意事項などの応用面まで、分かり易く解説します。金属製品の高性能化・長寿命化を図る手段として正しく適用するためには、これらの技術を十分に理解しておかなければなりません。この講座は、その際の指針となるものであり、非常に参考になることを確信しています。

本セミナーは5月23日(火)から日程が変更となりました

セミナー詳細

開催日時
  • 2023年06月08日(木) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー加工・接着接合・材料
受講対象者 ・金属製品製造業など全ての工業製品製造業における設計技術者および品質管理担当者
・切削加工など機械加工業、プレス加工など金属加工業の加工技術者
・表面熱処理技術の基礎から応用まで学びたい熱処理従事者
・鉄鋼製品を利用しているすべてのユーザー
予備知識 ・個々の技術について基礎から解説するので予備知識は特に必要ありませんが、鉄鋼材料(JIS規格)とその熱処理に関する概略的な基礎知識があれば、より理解しやすい
修得知識 ・鉄鋼製品を対象とした表面硬化法として、表面焼入れ、浸炭焼入れ、窒化処理などの表面熱処理と、それらに密接にかかわってくるPVDおよびCVDによる硬質膜のコーティングについて、基礎から応用技術まで学べるので、これらの技術を自社製品に適用する際に必須の知識を習得できる
プログラム

1.表面熱処理の種類と概略

  (1).表面熱処理の分類

  (2).表面硬化を目的とした主な表面処理法の特徴

  (3).表面硬化処理によって得られる硬さ

  (4).鉄鋼材料を対象とした表面硬化法の比較

 

2.表面焼入れ

  (1).表面焼入れの種類

  (2).高周波焼入法

    a.原理

    b.特徴

    c.問題点

  (3).高周波焼入品の特性

    a.残留応力

    b.顕微鏡組織

    c.硬さ分布

    d.疲労強度

  (4).近接効果とエッジ効果

  (5).硬化層に及ぼす前組織の影響

  (6).高周波焼入れに関する不具合事例

 

3.浸炭・浸炭窒化焼入れ

  (1).浸炭法の種類と概略

    a.固体浸炭

    b.液体浸炭

    c.ガス浸炭

    d.真空浸炭

  (2).浸炭温度と浸炭時間

  (3).浸炭処理品の特性

    a.残留応力

    b.顕微鏡組織

    c.硬さ分布

    d.疲労強度

  (4).浸炭焼入品におけるショットピーニングの効果

  (5).浸炭・浸炭窒化における不具合の原因と対策

 

4.窒化・軟窒化処理

  (1).窒化およびその関連処理の種類

  (2).窒化・軟窒化の概略

    a.ガス窒化

    b.直流プラズマ窒化

    c.アクティブプラズマ窒化

    d.塩浴軟窒化

  (3).窒化処理品の特性

    a.顕微鏡組織

    b.硬さ分布

    c.疲労強度

  (4).工具鋼、マルテンサイト系ステンレス鋼の窒化処理

  (5).他の表面処理との複合処理

  (6).窒化・軟窒化に関する不具合事例

 

5.その他の拡散浸透処理

  (1).金属元素の拡散浸透処理

  (2).非金属元素の拡散浸透処理

 

6.PVD、CVDによる表面硬化

  (1).PVD法の原理と概略

    a.真空蒸着

    b.スパッタリング

    c.イオンプレーティング

  (2).CVD法の原理と概略

    a.熱CVD

    b.DCプラズマCVD

  (3).PVD、CVDを適用する際の重要事項

  (4).硬質膜の特性

    a.表面および断面性状

    b.摩擦摩耗特性

    c.高温酸化特性

  (5).DLC膜の適用効果

    a.レンズ成形金型

    b.ドリル

    c.絞り加工用ダイス

  (6).硬質膜の密着性評価法

    a.スクラッチ試験

    b.圧痕試験

    c.曲げ試験

  (7).PVD、CVDに関する不具合事例

 

キーワード 鉄鋼 表面処理 熱処理 表面硬化処理 不具合事例 高周波焼入法 残留応力 組織 硬さ分布 疲労強度 近接効果 エッジ効果 浸炭 窒化 ガス浸炭 真空浸炭 ショットピーニング 軟窒化 直流プラズマ窒化 アクティブプラズマ窒化 塩浴軟窒化 工具鋼 ステンレス鋼 拡散浸透処理 PVD CVD 真空蒸着 スパッタリング イオンプレーティング 硬質膜 摩擦摩耗 高温酸化 DLC膜 密着性評価
タグ 金属加工金属材料材料接着・溶着塗装・塗布熱処理薄膜表面改質表面処理・めっき溶射
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
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