攪拌技術の基礎とスケールアップおよび攪拌機の最適選定・各種性能評価法とそのポイント  <オンラインセミナー>

~各種撹拌翼の特長とフローパターン、撹拌所要動力の相関式、混合性能と伝熱性能、スケールアップの考え方 ~

・撹拌技術の基礎から適用が拡大している大型翼の特性までを理解し、効果的な撹拌装置の選定、設計に活かすための講座!

・様々な撹拌翼の特徴や適用性・攪拌機の最適選定法を学び、プロセスの効率化や品質向上に活かすための講座!

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講師の言葉

 撹拌装置はプロセス産業をはじめとする多くの分野で反応機や混合機として用いられている主力装置のひとつです。そのため撹拌装置の性能はプロセスの効率や品質を左右すると言っても過言ではありません。様々な形状の撹拌装置があるため装置内の現象は複雑かつ解明されていない事柄も多く、設計にあたっては実験やコンピュータを用いた数値流体力学(CFD)の手法による検討もなされています。
 本講習会では撹拌の全般に関し初歩的事項を中心に平易に解説しながら、理解を助けるために実験動画、CFD表示や写真等を用いて現象を観察し様々な撹拌翼の特徴や適用性について解説をおこないます。また均相系の撹拌所要動力や混合、伝熱特性、スケールアップに関する基礎的事項ならびに異相系(固液)撹拌性能の評価法についても解説をおこないます。なお、本講習会では機械設計に関する事項の解説は除外いたします。

セミナー詳細

開催日時
  • 2023年06月23日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー加工・接着接合・材料化学・環境・異物対策
受講対象者 ・撹拌装置の研究・開発・設計・選定・操作業務に携わっている方、撹拌技術について興味のある方

予備知識 ・撹拌装置の研究・開発・設計・選定・操作業務に携わっている方、撹拌技術について興味のある方

修得知識 ・撹拌技術の基礎知識
・撹拌装置選定のための基礎知識
・撹拌装置の各種性能評価法
・スケールアップの基本的な考え方
・近年、適用が拡大している大型翼の特性
プログラム

1.撹拌の目的と装置の概要
  (1).撹拌の目的と装置の概要
  (2).撹拌装置の構成
    a.撹拌装置の分類
    b.撹拌の形態と操作目的
    c.撹拌翼の種類と適用範囲
    d.邪魔板(バッフル)の機能と種類

2.各種撹拌翼の特長と流動状態(フローパターン)
  (1).撹拌槽内部の流動状態(層流から乱流まで)
  (2).撹拌流動の基礎(邪魔板の有無、ランキン渦の観察とCFD)
  (3).撹拌レイノルズ数ReMの定義
    ・低粘度液と高粘度液の境界
  (4).各種撹拌翼のフローパターンとその特徴
    a.ハイドロフォイル翼、プロペラ翼など(軸流)
    b.タービン翼、平パドル翼など(放射流)
    c.傾斜パドル翼(放射流+軸流)
     ・傾斜パドル翼の選定に関する検討事例
    d.多段翼(各種翼の組み合わせ)
    e.大型翼(パドル系、格子系)
    f.アンカー翼
    g.リボン翼系
     ・リボン翼の適用事例(広い粘性対応)
    h.槽底への設置翼
    i.その他(同軸翼、ノンシール翼等)
  (5).フローパターンからの情報
    ・吐出流量と吐出流量係数NqのCFD評価
  (6).可視化実験装置の事例紹介

3.撹拌所要動力
  (1).撹拌トルクと動力数Np
  (2).動力数Npと撹拌レイノルズ数ReMの関係
  (3).乱流の完全邪魔板条件
  (4).単位体積当たりの所要動力Pv[W/m3]
  (5).撹拌所要動力の相関式
  (6).NpとNqによる撹拌翼の特性評価
  (7).商用実機の動力測定

4.混合性能
  (1).混合性能の評価指数(混合時間θMと無次元混合時間n・θM)
  (2).混合過程と混合時間の測定
    a.着脱色法
    b.電気伝導度法
  (3).混合時間の相関と性能曲線(ReM vs. n・θM)
  (4).新レイノルズ数による相関
    ・混合時間に及ぼす槽内平均流速(CFD)の影響評価

5.伝熱性能
  (1).撹拌伝熱方式
  (2).局所熱伝達係数と総括熱伝達係数
  (3).各種熱伝達係数の例
  (4).撹拌伝熱の相関
    a.撹拌伝熱で用いる無次元数
    b.撹拌槽伝熱の相関
    c.無次元数の指数依存性
  (5).壁面における粘性係数変化の影響
  (6).総括熱伝達係数の相関
  (7).伝熱性能の予測と計測
    a.流動に及ぼす粘性変化の影響
    b.伝熱性能の及ぼす流動の影響
    c.無次元相関

6.固液撹拌
  (1).固液撹拌の目的
  (2).固液撹拌の具体例(可視化実験)
  (3).浮遊限界速度の評価
  (4).浮遊限界回転数の評価
  (5).固体の浮遊状態に及ぼす翼の影響
  (6).固液分散のCFD評価

7.小型翼と大型翼の性能評価
  (1).大型翼と小型翼の分類
  (2).大型翼
    a.メリットとデメリット
    b.多機能撹拌翼としての大型翼
    c.動力特性
    d.混合特性
    e.温度分布
  (3).小型翼
    a.小型翼の性能評価の考え方(軸流翼を例)
    b.評価例
     ・傾斜パドル翼の吐出効率評価
     ・各種撹拌翼の相対比較

8.スケールアップの基本的な考え方
  (1).幾何学的相似の条件
  (2).撹拌レイノルズ数ReM基準では間違いを起こす
  (3).均相系撹拌における基本的な考え方
    a.乱流
    b.層流
    c.CFD検証
  (4).固液系撹拌
  (5).気液系撹拌

キーワード 撹拌 撹拌翼 流動状態 フローパターン 撹拌レイノルズ数ReM 撹拌所要動力 乱流 混合時間 着脱色法 電気伝導度法 新レイノルズ数 局所熱伝達係数 撹拌伝熱 粘性係数 固液撹拌 スケールアップ 均相系撹拌 
タグ 研究開発化学工学商品開発攪拌・濾過・蒸留材料分散粉体・微粒子
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
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