表面硬化熱処理技術の基礎と欠陥・トラブル対策 <オンラインセミナー>

~ 熱処理の原理、浸炭焼入れ、窒化および軟窒化、ミクロ組織・硬さの異常と原因およびその対策、省エネ・省資源・低ひずみ熱処理技術 ~

・強度、摩擦摩耗、耐食性向上のための熱処理技術を基礎から修得し、トラブル未然防止と高機能な製品開発に活かすための講座

・代表的な浸炭焼入れと窒化・軟窒化技術を中心に欠陥のメカニズムと対策技術を修得し、高品質な加工を実現しよう!

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講師の言葉

 自動車に代表される輸送機械などに使われる主要な構造部材は、鋼である。鋼は、地球上に最も豊富に存在する鉄を主元素とし、量産性や信頼性が高く安価、そして優れた強度バランス(強度と靭性のバランス)を有する材料である。アルミやチタンなどの他の金属材料に比べ複雑な状態図を有するため、熱処理によって金属組織が変化し結果として強度などの特性が大きく様変わりする。なかでも、強度、摩擦摩耗や耐食性などの重要な機能は、表面硬化熱処理が重要な技術となる。本講座では、鋼の製造法を含め、表面硬化処理として代表的な浸炭焼入れと窒化・軟窒化技術に焦点を当て、その基本原理から応用、また生産技術の視点からの問題(欠陥や不具合)について、原因と対策を解説する。そして2050年のカーボンニュートラル、脱炭素社会実現に向けた将来の熱処理技術についても考察する。

セミナー詳細

開催日時
  • 2023年02月10日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー加工・接着接合・材料
受講対象者 ・金属(特に鋼部材)の熱処理およびその評価・関連技術に関し、概ね3年以上の実務経験を有するエンジニアやリサーチャーの方。(大学・高専や大学院/専攻科等で、研究に従事した年数もこれに加えることができる)
予備知識 ・上記の受講該当者であれば特に必要ありません。
・研究開発企画などの管理部門所属の方は、鋼の一般的特性(金属とは、結晶構造、機械的性質とはなど)に関する解説書(必ずしも専門書でなくても可)を一読いただけていると理解しやすいです
修得知識 ・鋼部材の熱処理の目的や意義、熱処理部品の特性、生産技術のキーポイントなどの視点が身につく
プログラム

1.鉄鋼材料およびその熱処理の基礎
  (1).鋼の製造工程概要
    a.銑鉄・製鋼および連続鋳造
    b.凝固と不純物
  (2).熱処理の原理
    a.平衡状態図と標準組織
    b.恒温および冷却によって得られる組織の違い

2.表面硬化熱処理の種類と実際
  (1).熱処理と機械的性質
    a.表面硬化熱処理部品の機械的性質:浸炭歯車を例に
    b.熱処理用機械構造用鋼の選択の考え方
  (2).浸炭焼入れ
    a.浸炭理論
    b.浸炭焼入れの実際と今後の展開
  (3).窒化および軟窒化
    a.窒化の理論
    b.窒化の実際と今後の展開

3.表面硬化熱処理の欠陥とその対策
  (1).ミクロ組織・硬さの異常と原因およびその対策
  (2).ひずみとその発生要因
    a.材料成分や前工程の影響
    b.熱処理工程による重要因子
  (3).ひずみの対策
    a.冷却方法の改善による対策
    b.熱処理プロセスの計算機シミュレーションの活用
    c.加圧ガス冷却への挑戦

4.今後期待される表面硬化熱処理技術
  (1).窒素利用の省エネ・省資源・低ひずみ熱処理技術
    a.高温窒化・浸窒焼入れと時効
    b.減圧浸炭窒化
  (2).オーステナイト系ステンレス鋼の表面硬化熱処理(低温プラズマ浸炭技術)
  (3).複合表面改質技術の開発事例

キーワード 熱処理 鋳造 平衡状態図 浸炭焼入れ 窒化 軟窒化 ひずみ 加圧ガス冷却 減圧浸炭窒化 低温プラズマ浸炭技術 複合表面改質技術
タグ 金属金属材料熱処理
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
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