遅れ破壊・水素脆性の基礎と破壊事故防止ポイント <オンラインセミナー>

~ 遅れ破壊における力学要因の影響・環境要因の水素の影響・鋼の影響、遅れ破壊の実例とその防止対策 ~

・構造物内の水素に起因した遅れ破壊の基礎から防止策までを修得する講座!

・「材料」 「力学」 「環境」の要因の観点から遅れ破壊を修得し、 機械や構造物の破壊事故防止に活かそう!

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講師の言葉

 究極のクリーンエネルギーとして脚光を浴びている水素の保管は大事であります。腐食の電気化学反応で発生した水素またはタンク内等で保管された水素が鋼構造物に侵入した場合、構造物の負荷により遅れ破壊に至る危険があるからです。

 遅れ破壊は材料、力学、環境の3要因により生じるとされています。その破壊防止策はこれらの要因の理解が大事です。研究は古くから行われてきておりますが、研究者、技術者の専門により、取り組み方が1要因に偏りがちです。この3要因の全てを理解する研究者、技術者が少ないのが実情です。構造物の設計、金属材料、破壊力学、腐食工学に関して第一線で研究・技術に長年従事した経験を活かし、3要因に偏りのなく、平易に講義を致します。環境の大きな要因である水素に関しては、装置の発展により、定量化が可能となり、役割が徐々に明らかになってきています。

 教科書に記載している綺麗事のみならず、破壊防止策としてのノウハウとしての生々しい情報もお話しします。高専・大学・大学院では講義を受けていない、先輩から教えてもらえない情報、学会と協会では質問できない、教えてくれない、得られない情報を取得する絶好のチャンスです、受講をお待ちしています。

セミナー詳細

開催日時
  • 2022年11月09日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー加工・接着接合・材料
受講対象者 ・自動車、機械、構造物、建設、橋梁、設備、プラントなどに関わる方
・設計、生産技術、開発、品質管理、保全等に関わる方
・遅れ破壊について基礎から修得したい技術者、研究者の方
予備知識 ・遅れ破壊または破壊に対する問題をかかえているあるいは興味がある方ならば、特別な予備知識の必要はありません。
修得知識 ・事故防止の指針が得られ、今後の業務に反映できます
プログラム

1.水素に起因した鋼の遅れ破壊の概要

  (1).水素に起因した鋼の遅れ破壊とは

  (2).遅れ破壊の模擬試験により構造物の余寿命予測は可能か?

  水素脆性、水素割れとも呼ばれている遅れ破壊の防止策は力学、環境、材料の3大要因の把握がポイントです。その評価特性は破壊強度、破壊時間、破壊伸び、き裂進展速度、下限応力拡大係数と多岐にわたっています。遅れ破壊評価試験の標準化の必要性を述べます。

 

2.遅れ破壊に及ぼす力学要因の影響と対策

  (1).遅れ破壊は時間依存型破壊・疲労破壊とは大きく異なる

  (2).顕在する応力集中の把握と破壊力学の有効性

  (3).遅れ破壊条件

  (4).遅れ破壊マップの作成試案

  (5).臨界水素濃度の概念

遅れ破壊の評価に応力集中の概念が含まれていないことが多く、遅れ破壊の本質に迫るには問題がありました。遅れ破壊に必要な真の応力、遅れ破壊に必要な真の水素量を述べます。

 

3.遅れ破壊に及ぼす環境要因の水素の影響と対策

  (1).赤さびなどの腐食の電気化学反応で生成する水素の影響

  (2).室温で容易に移動可能な「拡散性水素」と移動しにくい「非拡散性水素」の定量とその意味

  (3).タンク内の水素ガスで遅れ破壊は起きるか

大気暴露で生じた錆の生成は材料内に水素吸蔵をもたらします。吸蔵した水素において、比較的容易に移動可能な「拡散性水素」が遅れ破壊の環境要因であることを述べます。

 

4.遅れ破壊に及ぼす鋼の影響と対策

  (1).材料強度の負の遅れ破壊依存性

同じ時間型依存破壊の疲労特性と真逆の関係

  (2).組織制御のみで遅れ破壊の防止は可能か

  (3).遅れ破壊で見られる粒界破壊は必要十分条件か

遅れ破壊は大きな材料強度依存をもたらす事は昔から知られています。遅れ破壊が問題となっている高力ボルトでは、遅れ破壊防止策の一つとして材料強度軽減が講じられています。

 

5.遅れ破壊の実例とその防止対策

  (1).室温で容易に移動可能な「拡散性水素」の量の制御による破壊防止策

  (2).遅れ破壊事例

キーワード 遅れ破壊 水素脆性 遅れ破壊マップ 電気化学反応 拡散性水素 組織制御 粒界破壊
タグ 金属破面解析疲労
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
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