残留応力の発生メカニズムと測定法および有効活用と破壊防止のための除去技術 <オンラインセミナー>

~ 機械材料の力学的挙動、残留応力の発生メカニズムと測定法、残留応力を付与し、機能を向上させる表面処理法、破壊防止のための残留応力除去方法 ~

・残留応力の基礎、発生メカニズムを正しく理解し、有効に利活用するための講座

・応力、ひずみ、弾性構成式の基礎から残留応力の測定法、その発生メカニズムまでを系統的に理解し、有効活用と破壊防止のための除去など適切な対処方法を実務に活かす特別セミナー!

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講師の言葉

 残留応力は役に立つ場合と害になる場合があります。まず、残留応力が発生するメカニズムについて、塑性変形、相変態、熱ひずみ等に関する「非弾性ひずみ」と力(応力)に対応する「弾性ひずみ」の区別に留意して系統的に説明します。すなわち、非弾性ひずみの不均一分布が弾性ひずみによって適合(調整)され残留応力分布が生じることがポイントです。
 残留応力を測定する種々な方法がありますが、実際に測定されるのは応力ではなく弾性ひずみです。弾性ひずみからフックの弾性構成式を用いて応力を計算します。部分的に被測定物を破壊し残留応力を解放して逆算する方法やX線などの量子ビームを用いる各種非破壊測定法について説明します。マクロな機械・構造物からミクロな電子デバイス等における、残留応力を積極的に利用する事例と破壊防止等のために除去する事例を取り上げて解説します。
 材料開発ではミクロ組織に対応して変化する内部応力(タイプⅡ応力)が注目されており、最近の話題を紹介します。
 過去のセミナーでは、終了後に具体的な課題をお持ちの方とはメール等で詳細な議論を続けさせてもらっています。

セミナー詳細

開催日時
  • 2022年07月08日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー加工・接着接合・材料
受講対象者 ・自動車、機械、航空・船舶、構造物、プラント、電子デバイスなどの設計者・技術者・製造部門の方
・構造材料の開発、製造、熱処理に係る研究者・技術者の方
・残留応力が業務において問題になっている方(残留応力を計測している方)
予備知識 ・材料力学と機械材料に関して簡単に説明しますが、基礎知識があると分かりやすいです
修得知識 ・残留応力の発生メカニズムを理解して、残留応力の測定法と利活用(功罪)を修得できる
プログラム

1. 材料の力学的挙動と残留応力
  (1).機械材料の力学的挙動
  (2).残留応力とは何か?

2. 応力、ひずみと弾性構成式(フックの式)の基礎
  (1).力と応力
  (2).変形変位とひずみ
     :弾性ひずみ、非弾性ひずみ(塑性ひずみ、熱ひずみ、変態ひずみ)
  (3).応力とひずみの関係
     :弾性構成式(フックの式)、弾塑性構成式

3. 残留応力の発生メカニズム
  (1).不均一塑性変形に起因する残留応力の発生
  (2).熱処理に伴う残留応力(相変態、不均一温度分布)の発生
     (鉄鋼の焼入れ・焼き戻し等)
  (3).表面処理による残留応力の発生
  (4).溶接に伴う残留応力の発生

4. 残留応力の功罪
  (1).有効活用事例
    ・高周波焼き入れ、浸炭焼入れ、ショットピーニング、焼きばめ、等
  (2).有害事例
    ・焼き割れ、応力腐食割れ、疲労破壊、遅れ破壊、機械部品の形状寸法変化、等

5. 残留応力の付与あるいは除去方法
  (1).圧縮残留応力を付与する表面処理法
    a.高周波(表面)焼入れ
    b.浸炭焼入れ
    c.窒化処理
    d.各種ピーニング処理(ショット(ボール)、プラズマ、超音波)
  (2).残留応力の除去法
    a.応力除去焼きなまし処理
    b.各種ピーニング処理(表面層引張残留応力の相殺)

6. 残留応力測定法
  (1).(部分的)破壊検査法
    a.切断あるいはドリル加工とひずみゲージ法
    b.FIBとDIC測定
    c.表面除去(X線)法
  (2).非破壊検査法
    a.X線回折法
    b.中性子回折法
    c.ブラッグエッジイメージング法
  (3).計算工学(数値)シミュレーションの活用(有限要素法)

キーワード 応力 ひずみ 弾性構成式 フックの式 変形変位 弾性ひずみ 塑性ひずみ 熱ひずみ 変態ひずみ 弾塑性構成式 残留応力の発生メカニズム 熱処理 焼入れ 焼き戻し 表面処理 溶接 高周波焼き入れ 浸炭焼入れ  ショットピーニング 焼きばめ 冷やしばめ 焼き割れ 応力腐食割れ 疲労破壊 遅れ破壊 機械部品の形状寸法変化 ひずみゲージ法  X線回折法 中性子回折法
タグ シミュレーション・解析熱処理応力解析表面改質表面処理・めっき強度設計材料力学・有限要素法
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
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