表面処理技術の基礎と評価法および適用のポイント <オンラインセミナー>

~ 化成処理、めっき、PVD、CVD、イオンビーム、熱処理、溶融、溶射による表面処理技術の特徴と適用上のポイント ~

・材料の保護や機能付加のために要求に応じた表面処理技術を応用するための修得講座

・各種分野で使用されている主な表面処理技術について原理、特徴、適用上の留意点、評価法などを修得し、付加価値の高い製品開発に応用しよう!

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講師の言葉

 めっきや塗装やなどの表面処理はほとんどの製品に使用されている。焼入れなどの熱処理技術は古代から用いられており、真空蒸着、熱CVD、溶射など現在までに多くの手法が開発・実用化されてきた。更に、最近は表面処理にレーザ光を適用する新しい手法も開発されている。ものつくり過程において、表面処理は必須の技術であると言える。
 例えば、工具においては、工具の表面に必要な性質は適用される条件によって異なる。切削工具やプレス機械など冷間加工用工具では耐摩耗性と摺動性、プラスチック成型用金型には耐食性や離脱性、ダイカスト金型など熱間成形用金型には耐高温酸化性と耐ヒートチェック性が要求される。表面処理技術は、これらの使用条件に適応できるように工具表面の性質を改善し、あるいは新しい特性を付与するために用いられる。
 また、自動車は多種多様の表面処理が適用されている。自動車は鉄鋼材料を主体として軽量のアルミニウム合金などの金属材料やプラスチック材料によって構成されている。そして、部品の種類によって要求される特性が異なっており、部品を構成している材料の保護および付加価値を付与させるために、個々の要求に応じた表面処理が施されている。自動車における技術課題は燃費の向上とCO2排出量の削減であるが、表面処理技術の活用がこれらの課題解決に大きく貢献している。
 本セミナーでは、各種分野で使用されている主な表面処理技術について原理、特徴などを説明し、適用する場合の留意点、皮膜評価法などについて説明する。また、自動車や医療などの分野への適用事例について述べる。更に、新しい表面処理技術も紹介したい。本セミナーはメーカで、設計や製造に携わる技術者に大いに役立つと考えられる。

セミナー詳細

開催日時
  • 2022年04月01日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー加工・接着接合・材料
受講対象者 ・メーカで設計や製造に携わる技術者の方
  (自動車、車両、航空機、電気製品・電子部品、機械、プラントなどの技術者の方)
予備知識 ・特に必要ありません
修得知識 ・各種表面処理技術の原理・特徴と適用上における留意点および応用
プログラム

1.表面処理の概要
  (1).表面処理の目的と留意点
  (2).表面処理の種類
  (3).表面処理の役割
    a.ハードデイスク
    b.自動車部品
    c.工具

2.各種表面処理
  (1).水溶液に浸漬する表面処理
    a.化学反応を用いた表面処理
      ・化成処理
       (a)リン酸塩処理
       (b)クロメート処理
       (c)黒染め処理
      ・化学(無電解)めっき
       (a)化学(無電解)ニッケルめっき
       (b)その他の化学(無電解)めっき
       (c)粒子分散めっき
    b.電気を使った化学反応による表面処理
      ・電気(電解)めっき
       (a)電気(電解)ニッケルめっき
       (b)電気(電解)クロムめっき
       (c)電気(電解)貴金属めっき
      ・陽極酸化
       (a)アルミニウムの陽極酸化
  (2).物理的・化学的蒸着による表面処理
    a.物理蒸着法(PVD)
     ・真空蒸着法
     ・イオンプレーテイング
       (a).活性化反応蒸着法
       (b).高周波励起法
       (c).中空陰極放電法
       (d).アーク蒸着法
     ・スパッタリング
     ・物理蒸着法(PVD)の課題
    b.化学蒸着法(CVD)
     ・熱CVD
     ・プラズマCVD
       (a).直流プラズマCVD
       (b).高周波プラズマCVD
       (c).マイクロ波プラズマCVD
     ・光CVD
     ・化学蒸着法(CVD)の留意点
       (a).処理時の寸法変化
       (b).熱CVDにおける炭化物による厚膜化
       (c).熱CVDにおける脱炭と炭化物の凝集
       (d).処理物の表面粗さ
     ・化学蒸着法(CVD)の課題
    c.PVD、CVDで生成される窒化物、炭化物、酸化物系硬質膜の種類と特徴
  (3).イオンビームによる表面処理
    a.イオンビームの特徴
    b.イオンビーム蒸着
    c.イオンビームスパッタリング
    d.イオン注入
    e.イオンビームによる表面処理の留意点
    f.イオンビームによる表面処理の課題
  (4).熱処理による表面処理
    a.熱処理による表面処理の概要
    b.表面焼入れ
     ・炎焼入れ
     ・高周波焼入れ
     ・電子ビーム焼入れ
     ・表面焼入れの特徴および課題
     ・焼入れ硬化層の顕微鏡組織
     ・焼入れ硬化層深さの測定法
    c.浸炭および浸炭窒化
     ・浸炭用鋼と浸炭処理の分類
     ・固体浸炭法
     ・液体浸炭法
     ・ガス浸炭法
     ・浸炭層の顕微鏡組織
     ・浸炭焼き入れ硬化層深さの測定法
    d.窒化および軟窒化
     ・窒化および軟窒化の種類
     ・窒化および軟窒化の適用可能性
     ・窒化層の顕微鏡組織と硬さ
     ・窒化層深さの測定法
    e.その他の非金属元素の拡散浸透処理
    f.金属元素の拡散浸透処理
    g.熱処理による表面処理の留意点
    h.熱処理による表面処理の課題
  (5).溶融による表面処理
    a.溶融めっき
     ・溶融亜鉛めっき
     ・溶融亜鉛-アルミニウム合金めっき
     ・溶融アルミニウムめっき
    b.レーザなどを用いた急速加熱による溶融処理
     ・表面溶融処理
     ・クラッデイング(肉盛り)
     ・アロイング(合金化)
    c.溶射
     ・溶射の原理
     ・溶射の種類と特徴
     ・溶射材料
     ・溶射の前処理と後処理
     ・溶射皮膜の評価
     ・溶射の適用例
    d.溶融による表面処理の留意点
    e.溶融による表面処理の課題
 
3.表面処理の各種分野への適用
  (1).自動車分野への適用
    a.燃費向上
    b.リサイクル、環境負荷
    c.表面処理分野における環境取り組み事例
  (2).医療分野への適用

キーワード 表面処理 化成処理 めっき PVD 真空蒸着法 イオンプレーティング スパッタリング CVD イオンビーム 熱処理 浸炭 浸炭窒化 窒化 溶融 溶射
タグ レーザ加工熱処理薄膜表面処理・めっき溶射
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
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