増感型熱利用発電技術の基礎と応用および今後の展開 ~デモ付 ~ <オンラインセミナー>

~ 最新の熱発電技術の紹介、半導体増感型熱利用発電の特徴と測定法、分散型電源・IoTセンサ用電池・発電所への応用と市場 ~

・昨今話題の「等温環境下熱利用発電技術」のうち、デバイス作動が確認されている半導体増感型熱利用発電を先取りし、製品開発に応用するための講座

・世界のエネルギー問題を解決できる可能性を秘めた、室温で「冷源設置不要」の「増感型熱利用発電技術」を修得し、分散型電源や電子デバイスへ応用しよう!

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講師の言葉

 ゼロカーボンエネルギー政策を持ち出すまでもなく、温暖化含むエネルギー問題は世界の喫緊の課題です。
 本講義では、石油資源に依存せず、天候にも左右されにくい、熱から「直接」電気エネルギーを生み出す新しいクリーンエネルギー技術、増感型熱利用発電(Sensitized Thermal Cell、 STC)を取り上げます。
 石油価格にも影響を与えうるとして、国内ほか欧米中露亜中東アフリカでも取り上げられたSTCは、分散型電源、IoTデバイスから始め、放射性廃棄物の心配がない、土地が有効に使える発電所へと広い応用展開が見込めます。STCの基本からセルアセンブリ方法、測定方法まで、1日で分かる講義内容となっています。

“増感型熱利用発電”の要点
・熱源から発生する熱エネルギーで直接発電する“増感型熱利用発電”の開発に成功した。

・この“増感型熱利用発電”は、色素増感型太陽電池における光エネルギーを使って電子を励起する光励起を、熱エネルギーによる電子の熱励起に置き変えることで達成した。

・地熱や工場廃熱などの熱源に置くだけ、埋めるだけで発電する。しかも、発電は40℃~80℃と身近にあふれる温度で成功。

・発電終了後、熱源の下に放置しておくと、発電性能が復活する。

セミナー詳細

開催日時
  • 2022年01月18日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・ゼロカーボンエネルギー事業立ち上げを任されている産学官の方々
・熱電材料、半導体の新しい応用を模索している産学の方々
・増感型熱利用発電に興味を持っている産学官の方々
・新しいグリーンエネルギー技術を模索している方々
・環境問題・エネルギー問題に興味がある方
・電源、電子デバイス、発電、エネルギーほか関連企業の技術者、研修者の方
予備知識 ・半導体(エネルギーバンド図など)、電気化学(酸化還元準位などの単語)
修得知識 ・自身で増感型熱利用発電を作製し、測定することができるようになる
プログラム

1.逼迫する地球環境問題
  (1).世界規模の恐怖、そしてビジネスチャンス
  (2).熱エネルギーというソリューション
    a.日本における排熱量
    b.ターゲットとすべき温度帯は?
  (3).熱による発電技術の現状
    a.地熱発電
    b.ゼーベック型熱電
    c.「等温」で発電:遠赤外線発電、グラフェン発電、そして増感型熱利用発電

2.増感型熱利用発電とは何か:概略
  (1).熱に「埋めて」使える増感型熱利用発電 (Sensitized Thermal cell、STC)
  (2).増感型熱利用発電の特徴:放電終了後に「熱で回復」して「再放電」
  (3).「今」どこまでの出力で、理論値はいくらなのか
    a.デモ:液晶ディスプレイ作動、Bluetooth通信機器作動
    b.太陽電池など他競合技術との比較

3.増感型熱利用発電の基礎
  (1).始まりは増感型「太陽」電池だった
  (2).光励起?熱励起?
    a.励起電荷を生み出す半導体
    b.励起電荷による化学反応
    c.フェルミ準位と擬フェルミ準位
  (3).放電終了、そしてイオン拡散による回復
    a.STCにおける平衡状態:Nernstの式
    b.熱下における電解質内のイオン拡散
    c.エネルギー的な「開放系」と「閉鎖系」の捉え方
    d.設置温度によるセルデザイン:室温での発電

4.増感型熱利用発電の応用と睨む市場
  (1).分散型電源
  (2).IoTセンサ用電池
  (3).発電所

5.増感型熱利用発電の測定法
  (1).セルアセンブリ
  (2).電池特性:サイクリックボルタンメトリー
    a.開放電圧と短絡電流
    b.電気化学溶解との見極め1
    c.活性化エネルギーの算出?
  (3).電池特性:クロノポテンショメトリー
    a.放電挙動と回復挙動
    b.電気化学溶解との見極め2
  (4).電池特性:交流インピーダンス法
    a.等価回路(案)
    b.イオン拡散長の測定方法
  (5).化学溶解の直接確認:顕微鏡観察とICP

6.共有すべき認識
  :売れなければエネルギー問題の解決には結びつかない

キーワード 増感型熱利用発電 ゼーベック型熱電 赤外線発電 グラフェン発電 励起電荷 イオン拡散 セルデザイン セルアセンブリ サイクリックボルタンメトリー クロノポテンショメトリー 交流インピーダンス法 化学溶解 
タグ 回路設計省エネ蓄電電源・インバータ・コンバータ電池発電
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
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