3D表示、立体視の基礎と技術開発で遭遇する齟齬の解決策と製品開発への応用 <オンラインセミナー>
~ 脳のいい加減さを修正/ディスプレイ開発に活用する技術、3D表示技術や空中表示技術の開発段階で遭遇した齟齬とその解決策、脳内補完技術による大規模開発の低廉化・簡便化 ~
・3D表示技術や立体視の基礎から空中像や3D像の応用技術まで広く修得し、低コストで簡便な3D表示システム開発に応用するための講座
・3D表示技術の開発応用時に、実際と脳内認識の間に発生する齟齬の問題とその解決策やそこから開発された3D表示技術を修得し、新規技術開発に応用するためのセミナー!
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講師の言葉
講師は、25年以上にわたり、3D表示システムや立体知覚に関する研究に携わっており、1998年に立体視のいい加減さを活用できるDFD表示を発見し、2010年からは実物により近い3D像を探求するためにアーク3D表示の研究を開始し、近年はこれらを統合しつつ、開発応用時に遭遇する様々な齟齬を解決するための研究開発に発展させています。
近年、空中像が注目を集めていますが、実は、空中像/3D像ともに、実験室では見えるのに、現場に応用しようとした途端に上手く見えなくなるなどの齟齬を多く抱えています。例えば、3D像に重なって実物があると飛び出して見えませんし、近くに実物があるとそれに貼りついて見えたり、あるいは実物の奥や数m以上には、どうしても見えなかったりなどです。正しく設計されていても、見えないものは見えないため、厄介です。
この講演では、空中像/3D像を開発応用しようとする際に遭遇する様々な齟齬の具体例とともに、これを解決できる具体的な開発技術も明らかにしていきます。3D表示に関して基礎から応用まで知りたい方にはもちろんのこと、空中像/3D像の様々な応用をお考えの方々には現実的に重要な内容を含んでいます。さらに、立体視のいい加減さを逆に活用し、大規模開発を低廉化、簡便化できる開発技術についても述べます。
セミナー詳細
開催日時 |
- 2022年02月21日(月) 10:30 ~ 17:30
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開催場所 |
オンラインセミナー |
カテゴリー |
オンラインセミナー、電気・機械・メカトロ・設備、ソフト・データ・画像・デザイン |
受講対象者 |
・空中像/3D像の様々な応用をお考えの方
・空港やビル看板などにおける遠距離観察用裸眼3D表示に関心のある方
・HMD、HUD、あるいは手術ナビゲーション、自動車ナビゲーションなどに関心のある方
・大ホールやスタジアムで、安価で簡便に、奥行きや臨場感などを表現したいとお考えの方
・手や手に持った道具によるインタラクティブな表現に関心のある方
・コロナ禍などにおいて、円滑なコミュニケーション環境を、簡便に提供したいとお考えの方
・3D表示に関して、基礎から応用まで知りたい方
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予備知識 |
・簡単な光学の知識があると望ましい |
修得知識 |
・3D表示、立体視に関する基礎知識
・普通では予想できない、空中像/3D像を開発応用しようとする際に遭遇する様々な齟齬の具体例
・上記の様々な齟齬を、具体的に解決できる開発技術
・数m以上の裸眼での遠隔3D表示の困難性と、その具体的な解決技術
・応用する際に必ず障害となる空中像/3D像の不安定性と、その具体的な解決技術
・通常では大掛かりになり過ぎる3D表示システムを、立体視のいい加減さを活用することにより、簡便に実現できる開発技術
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プログラム |
1.3D表示、立体視、脳内補完の基礎
(1).立体視の原理
(2).立体視のいい加減さ
(3).複数の立体視の要因を開発に取り込む重要性と、いい加減さを逆に活用する脳内補完の便利さ
2.いわゆる3D像とは?
(1).ステレオ像: 二眼式、多眼式、ライトフィールド表示
(2).非結像型3D像: 超多眼表示、DFD表示、アーク3D表示、VELF3D表示
DFD:Depth-fused 3D、VELF3D:Visually Equivalent Light Field 3D
(3).光学的3D像: 体積型3D表示、電子ホログラフィ
3.最近の3D表示技術
(1).ライトフィールド表示
(2).超多眼表示技術
(3).電子ホログラフィ
(4).DFD表示技術
(5).アーク3D表示技術
(6).VELF3D表示技術
4.開発で遭遇する齟齬Ⅰ: 遠距離観察可能な裸眼3D表示の困難さ
(1).遠距離観察可能な裸眼3D表示の困難さ
(2).解決案1: Non-overlapped DFD表示
(3).解決案2: 遠距離観察用アーク3D表示
5.遭遇する齟齬Ⅱ: 両眼立体視が困難な方々の存在(10%程度)
(1).両眼立体視が困難な方々の例
(2).両眼視力差による両眼立体視の困難さと連続的な運動視差の効果
(3).両眼立体視が困難な方々でも立体視ができる表示技術: DFD表示、アーク3D表示など
6.遭遇する齟齬Ⅲ: 空中像/3D像の奥行きの不安定性
(1).空中像/3D像の奥行きの不安定性
(2).HMDにおける遠距離提示の困難さとその解決のための開発技術
HMD:Head Mounted Display
(3).立体像/3D像の実物への貼りつきとアーク3D表示と運動視差を用いた解決技術
(4).光学的実像の奥行きの不安定性とハンドリーチング法による簡便な解決技術
7.遭遇する齟齬Ⅳ: 様々な齟齬を逆に活用する脳内補完技術による大規模開発の低廉化・簡便化
(1).立体視におけるいい加減な判断の例
(2).前後2面しかなくても奥行きを連続的に表現可能な DFD表示技術
(3).視差像のブレンディングにより連続的な運動視差までランクアップできる開発技術
(4).大掛かりな舞台などでAugmented Reality を簡便に導入できる開発技術
~別の実物への貼りつきを活用した大掛かりなシステム開発の簡単化~
(5).大ホールやスタジアムなどで、膨大な人々に簡便に立体感を与えるための開発技術
~2D像でも十分な立体感を付与可能~
(6).円滑な遠隔コミュニケーションを簡便に行うための開発技術
~コミュニケーションに必須な、人の視線誘導~
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キーワード |
3D表示 立体知覚 DFD表示 アーク3D表示 空中像 HMD ヘッドマウントディスプレイ HUD ヘッドアップディスプレイ 非結像型3D像 工学的3D像 ホログラフィ
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タグ |
精密機器・情報機器、コストダウン、研究開発、ディスプレイ、画像、感性・脳科学・認知工学、人間工学、光学、LED・有機EL・照明 |
受講料 |
一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
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会場 |
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
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