<第1部>アノード酸化(陽極酸化)の基礎と表面の高機能・高特性化
1.アノード酸化皮膜の構造と生成機構
(1).アルミニウムアノード酸化皮膜の基礎
a.バリア型皮膜の生成のメカニズム
b.ポーラス型皮膜の成長と孔発生過程
(2).ポーラスアノード酸化皮膜のセル径および孔径の制御
a.電解液による形態の差異と制御
b.セル形態の電圧依存性
c.ポロシティの制御
d.規則構造と不規則構造
(3).電解液によるアノード酸化皮膜の組成(アニオン分布)と構造の差異
a.透過電子顕微鏡を用いた酸化皮膜中のアニオン分布と溶解特性の差異
2.封孔処理と耐食性
(1).封孔処理とは?電子顕微鏡による形態変化と封孔挙動観察
(2).沸騰水封孔、酢酸ニッケル封孔、リチウム塩封孔のそれぞれの特徴と耐食性
3.多孔質構造とバリア層の評価
(1).効果的なSEMによる構造観察法
(2).TEMによる構造観察
(3).ポアフィリング法による半定量的な簡易構造評価
4.皮膜構造に及ぼす素地の前処理、合金組成および電源波形の影響
(1).アルカリ脱脂と電解研磨
(2).合金組成によるアノード酸化皮膜構造の変化
(3).交流、矩形波による皮膜構造の変化
(4).高周波電解によるダイカスト材のアノード酸化皮膜の均一膜厚化
5.バリア型皮膜の構造と誘電特性(キャパシタ特性)およびガス放出特性
(1).バリア型皮膜の構造と欠陥
(2).皮膜の誘電特性に対する電解質アニオンの影響
(3).ガス放出特性の制御
6.ポーラス皮膜の応用
(1).熱および化学耐性を持つ結晶性αアルミナメンブレンの作製と評価
a.メンブレンとしての厚膜の作製
b.Al素地からの剥離法
c.加熱による結晶化と湾曲の防止
d.結晶性メンブレンの構造解析と耐熱・耐化学性
7.Al以外の金属のアノード酸化・アノードエッチングとその酸化物特性
(1).マグネシウムのアノード酸化皮膜の構造と耐食性
a.マグネシウム合金表面の基礎:自然酸化膜と耐食性
b.アノード酸化と化成処理・封孔処理
c.プラズマアノード酸化(PEO)の成長とその構造
d.アパタイト化(生体親和性付与)
(2).チタンのアノード酸化と生体親和性
(3).TaおよびNbのバリア型皮膜の構造と誘電特性制御
(4).Zn、Sn、SUSなど種々の金属のアノード酸化皮膜とその触媒特性
(5).半導体(Si、InP、GaAs)のアノードエッチングによる微細加工と特性制御
<第2部>陽極酸化ポーラスアルミナ形成の基礎とナノインプリントプロセスへの応用
1.陽極酸化の基礎
(1).陽極酸化によるポーラス皮膜の形成
a.陽極酸化に必要な装置、設備
b.陽極酸化によるポーラス皮膜形成メカニズム
(2).高規則性陽極酸化ポーラスアルミナの形成
a.自己組織化プロセスによる高規則性ポーラスアルミナの形成
b.テクスチャリングプロセスによる高規則性ポーラスアルミナの形成
c.微粒子表面へのポーラス皮膜の形成
d.アルミナスルーホールメンブレンの形成
e.ALDによる細孔径微細化
(3).様々な金属素材を用いた陽極酸化
a.Ti等、各種金属の陽極酸化
b.各種金属酸化物からなる高規則性ナノホールアレイの形成
2.陽極酸化ポーラス皮膜の応用
(1).高規則性陽極酸化アルミナを用いた各種応用
a.高規則性ポーラスアルミナを用いた膜乳化による単分散微粒子の形成
b.高規則性ポーラスアルミナを口金としたナノファイバーの紡糸
c.高規則性ポーラスアルミナを用いて形成されたナノ材料の蓄電デバイスへの応用
(2).ナノインプリントプロセスによる規則パターンの形成と機能的応用
a.ナノインプリントプロセスによるナノ規則表面の形成
b.Roll to Rollプロセスによる連続パターン形成
c.反射防止表面の形成
d.射出成型による反射防止表面の形成
e.撥水表面の形成
f.撥油表面の形成
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