電子機器におけるEMC対策とその設計のポイント <オンラインセミナー>

~ 車載電子システムのEMC規制、電子機器ユニットとシステム化における対EMC設計の着眼点と対策、EMC性能確保のための設計手順とDR ~

・電子機器の対EMC性能向上のための設計ポイントを実務に活かすための講座

・電子機器における回路基板からシステムまでのEMC性能を確保した設計上のポイントまでを修得し実務に活かそう!
・EMCへの対応が一般電子機器よりも厳しい自動車用電子機器の事例を交え、EMC性能向上のポイントが修得できます

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・WEB会議システムの使い方がご不明の方は弊社でご説明いたしますのでお気軽にご相談ください。

講師の言葉

 近年の電子制御機器類は高機能化により高速高周波化、高密度実装化、システム化されており、そのEMC対応は難しくなる一方です。一般電子機器や産業機器類と自動車用電子機器とは本質的に変わることはないので、そのEMC設計のポイントについて、原理原則は一般電子機器を念頭に置き、事例等は強制法規化されて一般電子機器よりも厳しい自動車用電子機器を例として挙げて説明致します。
 回路基板からシステムに至るまで、話題によっては、グラウンドパターンの安易な取り扱いやシールド筐体による電磁遮蔽や電波吸収体の取り扱い、シールド線の接地処理等に対して往々にしてみられる誤った概念による設計事例に踏み込み、事例によっては実験とシミュレーションによって、極力物理的かつ普遍的な形で解説します。
 本講座では、回路基板からシステムに至るまでのEMC性能確保のための設計上のポイントについてご理解頂き、必要な技術知識を習得して頂くことを目標としています。

セミナー詳細

開催日時
  • 2021年05月21日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・電子機器の開発・設計技術者、EMC対策の技術者、EMCに関わる品質保証技術者(自動車、機械、電子機器、医療機器、通信機器などにおいてEMCの携わる設計開発、品質保証の方や電子部品の研究開発、設計に携わる方)
予備知識 ・大学学部程度の電磁気学と電気回路学と電子回路(高周波回路)の知識があることが望ましいが、必要な事柄は話題ごとに説明しますので、現役の技術者であれば理解可能と考えます。実際に車載電子機器の設計を行なっている方であればなおベターです

修得知識 ・電子機器のEMC性能向上のための構造設計から回路基板パターン設計までの考え方
・電子機器のシステム化にあたって対EMC性能を向上させるためのポイント
・半導体デバイス、デカップリング素子などの取り扱いや配線材の処理方法
プログラム

1.車載電子機器のEMCにおける現状と今後の課題
  (1).電子システムを取り巻くEMC環境 ~民生機器、産業機器と車載機器~
  (2).自動運転時代を見据えた車載電子システムのEMCにおける課題
    a.電子制御システムの構成
    b.自動走行システム
    c.自動車における大電力化と高周波化
    d.自動車の外部環境と内部環境
    e.車載電子システムのEMC規制
    f.EMC試験概要

2.電子機器ユニットとシステム化における対EMC設計の着眼点
  (1).電子システムから発生する伝導ノイズの流れと放射
    a.電子機器の実車搭載状況と設計上での課題
    b.EMCに関わる車体の特徴
    c.電子システムから発生するノイズの種類
    d.ノーマルモード雑音電流とコモンモード雑音電流
  (2).電子機器のユニット単体とシステム化の際のEMC設計上のポイント
    a.電子機器が外部に作る電界とワイヤハーネスが外部に作る電界
    b.車載電子システムのベンチ評価と実車評価
    c.電子機器のユニット単体とシステム化における設計上の着眼点

3.電子機器ユニット単体における対EMC設計
  (1).ノーマルモードの伝導ノイズ流入出の低減化
    a.回路基板における高周波電力伝送の基礎
    b.回路基板における最適なグラウンドパターンの検証実験と考察
    c.回路基板における配線間クロストークの要因とその抑制
    d.多層基板の層構成の考察と事例
    e.信号配線パターンの引き廻しの考察
    f.ガードトレースの効果の検証事例と考察
    g.半導体デバイスからの流出ノイズ低減事例
  (2).コモンモードの伝導ノイズ流入出の低減化
    a.コモンモードノイズの流入出に関わる筐体構造
    b.放熱処理を必要とするデバイスの取り扱い
  (3).電磁遮蔽による放射ノイズの低減と伝導ノイズ流入出低減の両立化
    a.金属材料による電磁遮蔽の原理と考察
    b.金属筐体化における伝導流入出ノイズへの影響と対策の検証事例
    c.シールド筐体の形状と接地処理が放射と伝導に及ぼす影響の検証事例
    d.電波吸収体の使用が有効な場合と有害な場合の検証事例

4.システム化における対EMC設計
  (1).設置場所の電磁環境による影響とその対策
    a.高周波のクロストークによる不具合事例と対策
    b.低周波電磁誘導による不具合事例と対策
  (2).コモンモードノイズ電流を発生させてしまうシステム構成と対策
    a.EMIとEMSの不具合事例と対策の考察
    b.電動車両の各種構成例とノイズ経路 ~モータを含むシステムの考察~
  (3).配線の検討
    a.対ノイズ性能を考慮した配線材と自動車内でのワイヤハーネスの現状
    b.シールド線の配線処理が電磁遮蔽の性能に及ぼす影響の検証事例と考察
      ・内外部導体分離部分の形状とサイズの影響
      ・接続される負荷インピーダンスの影響
      ・一点接地と二点接地、および、多点接地における電磁遮蔽性能
    c.パワーデバイスの冷却液がノイズを伝導する配線になるか?(実験事例)

5.EMC性能確保のための設計手順とDR
  (1).EMC性能を確保するために必要な設計手順
  (2).EMC性能の作り込みとDRの実施

キーワード EMC 伝導ノイズ 電磁遮蔽 放射ノイズ 伝導ノイズ 電磁環境 漏洩電磁波 電磁フィールド 磁気フィールド  ESD対策 電子機器 
タグ 精密機器・情報機器ノイズ対策・EMC・静電気車載機器・部品電子機器電子部品電磁波電装品
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
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