ワイヤレス給電(WPT)システムの設計と製品開発への応用およびそのポイント <オンラインセミナー>

~ ワイヤレス給電の原理と応用、磁界結合システム・電界結合システムの設計法、製品開発で考慮すべき安全性、ワイヤレス給電応用の未来像 ~

・ワイヤレス給電システム開発のための基礎から最先端技術の動向までを修得するための講座

・ワイヤレス給電の原理と応用の基本技術、要素技術を修得し、ワイヤレス給電システムを実現するための特別セミナー!

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講師の言葉

 テスラによる先駆的な研究の後100年以上途絶えていたワイヤレス給電(WPT)技術開発は、今から約15年近く前にMITによるコイル間結合の実証によって再び大きく取り上げられるに至ったが、応用範囲が期待したほど広がらず最近は下火となっていた。しかし近年疑いもなく進行する地球温暖化や大規模気象災害の頻発を目の当たりにして、人類だけでなく地球その物の存亡への危機感が高まるに至りSDGsへの関心強化の中、最高級エネルギーとしての電気エネルギーの有効利用が再び脚光を浴びている。

 その間にWPT技術は各種応用を目指して発展し、特に磁界結合方式は総まとめ、再整理が可能な段階に達しているため、今回この10数年の間に展開されてきた理論のエッセンスをまとめるとともに今後の応用の道を示したい。しかし電界結合方式は理論の難しさ、複雑さのために応用検討も理論的発展も遅れているので、今回新しい見方から理論の再構築を試みたい。これによって電界結合の利点が十分に発揮され磁界結合に劣らぬ応用の道が開けることを目指したいと思う。

セミナー詳細

開催日時
  • 2021年06月16日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・ワイヤレス給電システム開発を始めたい技術者の方
・ワイヤレス給電システにすでに携わっているが新しい展開を求めている技術者の方
・情報機器、家電、センサ、自動車、医療機器ほか関連企業の技術者の方
予備知識 ・当該技術に興味を持っている事を最低条件として、高校程度の数学と物理学、大学学部教育での電気回路の基礎を理解している事が望ましい
修得知識 ・ワイヤレス給電システム開発のための専門基礎知識と最先端技術の動向
プログラム

1.ワイヤレス給電の原理と応用

  (1).電磁波による伝送と電磁界による伝送

  (2).磁界による伝送の原理

  (3).電界による伝送の原理

  (4).電磁界の結合とは何か

  (5).送受電回路結合を強く、損失を小さく、そしてその配分を適切に

  (6).回路損失の原因とその低減

  (7).磁界結合型と電界結合型の特徴、弱点

  (8).磁界結合型、電界結合型応用の向き不向き

 

2.世界における開発と応用の歴史と現状

  (1).EVとワイヤレス送電のはじまり

    a.EV給電はIPTから始まった

    b.2007年にドイツでe-mobilityのNPE政策

  (2).家電のWPT:CESからQiへ

  (3).2017年のMITの衝撃

    a.IECの国際標準化が2011年から始まった

    b.ISO、ITU、CISPRにも展開している

    c.日本で2016年に先行した法規制の制度化

    d.総務省作業班とARIB-T113標準の成立

    e.AGVの世界での普及が進む

  (4).日本のSIP資金:SIP1の結果とSIP2の動向

  (5).欧州ではEU資金Horizonが投入された

    a.欧州の走行中給電プロジェクト

    b.米国における動向

  (6).韓国と中国のWPT推進団体の設立と活動

  (7).空間伝送型WPTの制度化が日本で開始された

  (8).鉄道(リニア)における商用搭載(実用化)の動き

 

3.磁界結合システムの設計法

  (1).すっきりした理論、すっきりした実験法が売り

  (2).GND独立の移動体システム開発に2ポートVNAが使える

  (3).壁越し、水中給電に使える

  (4).多段結合ならフィルタ理論も使える

  (5).多数負荷への電力分配設計可能

  (6).フェライトが絡むと非線形,飽和、相転移など面倒  

 

4.電界結合システムの設計法

  (1).最低4枚の電極によって構成

  (2).基本的にマルチポートVNAが必要

  (3).磁界結合よりはるかに複雑な理論と面倒な実験

  (4).開発が遅れているので未知の部分多い

  (5).水中給電は興味深い

  (6).kQ積理論をもっと有効利用するべき

 

5.製品開発で考慮すべき安全性、人体への影響、法規制・標準化

  (1).装置・システムの安全性

  (2).法規制・制度と標準化の関係

  (3).人体への影響の評価―生体安全

     ・ICNIRPとIEC TC106の活動

  (4).CISPRにおける電波利用システムとの共存課題

  (5).ITUにおける国際周波数利用の協調

  (6).ISO・IECにおけるワイヤレス給電国際標準化活動

    a.IEC61980-4として大電力EVが俎上に

    b.IEC PT63243で走行中給電の国際規格化

    c.ISOでワイヤレス・接続式充電の統合規格への動き

  (7).米国SAE・ULでのワイヤレス給電規格

  (8).日本のワイヤレス給電、法規制と標準化

    a.技術基準策定・制度改正のための総務省作業班

    b.省令改正とARIB規格T-113

 

6.ワイヤレス給電応用の未来像

  (1).ケーブルレスの世界像:自動給電の世界

    a.有線LANから無線LANの世界

    b.給電は自動充電の世界へ

    c.走行中自動給電の普及で、レベル5自動運転に寄与

  (2).小電力センサーの現状と未来像

  (3).家庭内機器・電動工具はワイヤレス給電で

  (4).乗用車EVはケーブル充電不要になる

  (5).未来は、宇宙太陽光発電からの給電、宇宙エレベータの実現へ

 

7.むすび 

キーワード ワイヤレス電力伝送 電磁共鳴 電磁界共振結合 非対象アンテナ 3相ワイヤレス給電 電磁誘導式 電磁共鳴式 電磁界強度 直列共振型 並列共振型  磁界結合 電界結合 マイクロ波電力伝送 レーザー電力伝送 コイル 磁界共鳴 追従制御 WPT
タグ エネルギーマネジメントシステムワイヤレス給電系統連系自動車・輸送機車載機器・部品蓄電電源・インバータ・コンバータ電子機器電磁波非接触充電
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
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