プラスチックの破壊メカニズムと寿命予測および破面解析と破損防止対策への応用 <オンラインセミナー>

~ 破損不具合の再現試験・原因究明と対策、劣化寿命予測式の設定方法と活用方法、限界応力の把握方法 ~

プラスチック製品における破面解析のポイント、破壊メカニズムの把握と対策手法、寿命予測方法を修得し、破損不具合の未然予防技術を構築するための講座

適切な破面解析を行い、解析結果から破壊原因を究明し、対策と保証要件の設定に活かすための特別セミナー!

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講師の言葉

  自社のプラスチック製品が市場や納入先で破損不具合を発生したら、先ず破面を観察し破壊モードと起点の位置、破壊の進展方向を把握するのが一般的な対応である。その後、破面解析結果を参考とし、破壊原因の究明から一連の対応を経て、対策品ならびに保証要件の設定に至るが適切な破面解析が実施されなければ無駄な時間を浪費し、一刻を争う不具合対応に支障をきたす。

  本講座では、プラスチック製品における破面解析による破壊モードの特定を始めとする破面解析のポイント、破壊メカニズムの把握と再現試験方法並びに対策手法、寿命予測方法、劣化加速条件設定手法と一連の破損不具合対応内容について解説する。破損不具合が発生した際、または破損不具合の予防のための技術構築の参考としていただければ幸甚である。

セミナー詳細

開催日時
  • 2021年02月05日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー加工・接着接合・材料
受講対象者 ・プラスチック製品・材料の研究開発者
・プラスチック製品の設計・製造担当者
・プラスチック製品の試験評価・品質保証業務に従事している方
予備知識 ・プラスチックに関する業務を担当している方で、日常業務においてエクセルにより表計算に精通されている方
修得知識 プラスチック製品・材料についての
・破壊不具合に対する原因究明スキルの向上
・破面解析による破壊モード並びに起点の位置の特定、破壊の進展方向の掌握
・破壊不具合の再現試験条件設定
・破壊不具合の対策仕様設定
・寿命予測
・加速条件設定
プログラム

1.プラスチック製品の破壊メカニズム
  (1).ソルベントクラック
  (2).環境応力割れ
  (3).クリープ破壊
  (4).疲労破壊
  (5).ストレスクラック
  (6).延性破壊と脆性破壊の決定因子

2.環境因子によるプラスチックの劣化
  (1).紫外線
    a.結合エネルギーと分解波長
    b.高分子材料の光劣化スキーム
    c.各種プラスチック材料の紫外線分解反応
    d.高紫外線量地域における紫外線量の算出
    e.各種促進耐候試験機における促進倍率の算出
  (2).熱
  (3).加水分解
  (4).銅害
  (5).溶媒和

3.プラスチック製品・材料における破面解析
  (1).破壊モード別
    a.クレーズ
    b.ボイドとフィブリル
    c.静的破壊
    d.衝撃破壊
    e.脆性破面
    f.延性破面
    g.ストレスクラック
    h.ソルベントクラック
    i.環境応力割れ
    j.クリープ破面
    k.疲労破面
    l.脆性ストライエーション
    m.スティックスリップ
  (2).パターン別
    a.シェブロンパターン
    b.ビーチマーク
    c.ティアライン
    d.ミラー状パターン
    e.パラボラパターン
    f.リバーパターン
    g.ディンプルパターン
    h.フィブリルパターン
    i.フレーク状パターン

4. 破損不具合の再現試験
  (1).ソルベントクラック
  (2).環境応力割れ
  (3).疲労破壊
  (4).クリープ破壊

5.破損不具合の原因と対策
  (1).不具合が発生した際のチェック表
  (2).衝撃破壊解析フロー
  (3).経時劣化による破損解析フロー
  (4).劣化モード別対策内容

6.プラスチック製品における劣化寿命予測式の設定方法
  (1).アレーニウス型
    a.寿命予測式の導出
    b.因子間の相関性の検討
    c.寿命予測の流れ
  (2).ラーソンミラー型
    a.寿命予測式の導出
    b.ラーソンミラーマスターカーブの作成
    c.材料定数・Cの特定
  (3).取得データの重回帰分析
    a.アレーニウス型
    b.ラーソンミラー型
    c.活性化エネルギーの算出
  (4).重回帰分析の方法
    a.エクセルの分析ツールによる方法
    b.INDEX(LINEST)関数による方法
    c.統計結果の算出方法と判定

7.劣化寿命予測式の活用方法
  (1).傾きが異なる時間ー特性値線図における予測結果の解析
  (2).傾きが等しい時間ー特性値線図における予測結果の解析
  (3).ラーソンミラー型T-t線図における傾きと材料定数・Cの関係
  (4).アレーニウス型とラーソンミラー型予測式の長所と短所
  (5).寿命予測式における係数の正負符号
  (6).簡便なラーソンミラーマスターカーブの作成方法と活用事例

8.クリープ破壊を題材とした限界応力の把握方法
  (1).アレーニウス型によるクリープ破壊応力の重回帰分析
  (2).ラーソンミラー型によるクリープ破壊応力の重回帰分析
  (3).寿命時間の算出
  (4).加速時間の算出
  (5).限界応力の明確化

9.劣化加速条件の設定方法
  (1).温度頻度表がある場合
    a.温度発生割合の算出
    b.寿命時間の算出
    c.シビアリティ比(加速係数)の算出
    d.加速条件の設定
  (2).温度頻度表がない場合
    a.平均温度の上限値の算出
    b.加速温度の決定
    c.寿命時間の算出
    d.加速時間の算出

10.解析ツールと破壊原因抜け・漏れ防止の方策
  (1).破壊原因調査のための使用機器
  (2).破壊原因調査のための抜け・漏れ防止の方策
    a.不具合対策進捗管理シート
    b.不具合事例集
    c.特性要因図
    d.信頼性ブロック図
    e.性能ー機能展開表
    f.FT図

キーワード 破壊メカニズム 環境応力割れ クリープ破壊 疲労破壊 ストレスクラック 破損原因究明 劣化寿命予測 劣化加速条件 アレーニウス法 ラーソンミラー法 重回帰分析 ソルベントクラック クリープ破壊 破面解析 静的破壊 衝撃破壊 脆性破壊 延性破壊 ストレスクラック 劣化モード 再発防止
タグ プラスチック寿命予測信頼性試験・故障解析非破壊検査品質管理材料射出成形破面解析疲労表面改質
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
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