EMC対策の基礎とノイズ低減対策への実践的ノウハウおよびその応用 <オンラインセミナー>
~ EMC対策に必須となるフィルタの設計法と応用例、EMC対策のコツと着実に進める確かな方法、EMC対策技術の向上技術 ~
・現場ですぐに役立つ具体的な実践的ノイズ低減対策技術をマスターするための講座
・講師の豊富な実務経験に基づいたEMC設計の完成度を高めるための技術と、更なるスキルアップ向上手法を修得し、信頼性の高い製品設計や製品開発に活かそう!
オンラインセミナーの詳細はこちら:
・WEB会議システムの使い方がご不明の方は弊社でご説明いたしますのでお気軽にご相談ください。
講師の言葉
機器設計技術者にとって、「EMC対策」というものは常に「厄介者」である。
「EMCトラブル対策」を経験された技術者のだれもが、「対策の結果は当たり前のことばかりであったが、その(簡単なはずの)答えに到達するために多大の時間を費やした」という思いを持たれたはずである。
私は「無線通信機器」の設計に従事していたが、毎回の新規開発製品の設計において、イヤというほどこの苦汁を経験(失敗の経験を)してきた。であるからこそ、この「厄介者」に対していたずらに時間を費やすことなく、早く退治するコツを心掛け、その手法を身につけることができた。
世間には「EMC対策についての講座」はたくさんある。
その一つは、「モデル図にもとづいて、不要結合を低減する手法を理論的に説明するもの」である。しかし、「まずモデル図ありき」は適当ではない。
なぜなら、不要結合を構成する部位のモデル図を描く(ことが可能)を前提とすることが非現実的であるからである。不要結合が起きる可能性についてのモデル図を描くことができれば、設計計算はできるが、実際にはモデル図が描けないことが設計上のネックである。
さらに別の例として、「対策結果(だけ)を示す講座」がある。「この機器の場合は、この部分にフィルタやシールド板を挿入した」のたぐいである。講師はある種の「勘と経験」でそのような解決にたどり着いたに違いないが、このような実例を何百と示されても設計者の求める解にはならない。
電子機器の設計における「EMC設計」を、どこまで徹底すればよいかということが、設計図面の段階での定量的な決め手がつかめないことが、最大の問題要因である。
多くの機器設計者にとっての悩みは、「EMC」は技術分野が違うことが原因の一つであるに違いないが、「EMC」を勉強しようとする場合に、前記したようにEMCの専門家である先生方の講義が「実用的でない」場合が多いことも原因である。
講義では、「EMC対策の名人」が語る「対策手法」であり、次を主眼とする。
(1)EMC問題は、工業高校や大学の電気関連学科で履修した「電磁気学」「回路理論(交流理論)」の初歩の知識を活用すれば解決できる。
(2)この講義の内容にある各種の対策事例における「解決への具体的アプローチと技術的根拠」からみても、着意だけが重要であって、難解な理論は全く不要であることを理解していただく。
本講座では
・きわめて具体的で現場ですぐに役立つ実戦的ノイズ低減技術・イミュニティ対策技術(技術的内容・定量的根拠)
・ EMC設計の完成度を高めるための手法と、設計技術者のスキルアップ手法
・EMC技術の最新動向と話題などについてわかりやすく解説いたします。
セミナー詳細
開催日時 |
- 2020年12月02日(水) 10:30 ~ 17:30
|
開催場所 |
オンラインセミナー |
カテゴリー |
オンラインセミナー、電気・機械・メカトロ・設備 |
受講対象者 |
・電子回路設計に携わる若手技術者
・ノイズ・効果的なEMC対策について知識を得たい方
・電子部品、プリント基板、高周波回路、ほか関連部門の技術者 |
予備知識 |
・難解な理論は必要としません、基礎からわかりやすく解説します
・「電磁気学」「回路理論(交流理論)」の初歩的知識があればより理解が進みます |
修得知識 |
・低ノイズ化設計、ノイズトラブル解決に必要な基礎知識
・設計段階から、様々な局面でのトラブルシューティングとノイズ対策・例
・高周波/高速回路の基礎と設計のアナログ的考え方、勘所 |
プログラム |
1.EMC対策は難解な技術ではない
(1).EMC対策の講義の聴き方
(2).対策に必要な基礎知識
(3).電流の挙動に着眼することがすべて
2.EMC対策に必須となるフィルタの設計法と応用例
(1).フィルタの役割と分類
(2).定K型フィルタの設計手法と計算例
(3).現場で作れるフィルタ
・対策の迅速化のために
(4).コモンモード電流というもの
(5).コモンモード電流の抑制方法の原理と、各種の手法
3.EMC対策の進め方
(1).対策に時間を要しないためのコツ
(2).対策を進めるための準備(
(3).対策を着実に進める確かな方法
4.対策の実例と、その技術的内容・定量的根拠
(1).EMI対策例
a.対策実例(3例)
b.配線における一般的注意事項と、対策手法
c.シールドにおける考え方
・磁気シールド/電磁シールド
(2).EMS対策(2例)
(3).ESD対策(3例)
(4).その他の例(失敗例など)
5.EMC設計の完成度を高めるための注意点
(1).「EMC設計」の問題点
(2).「デザインレビュー」は、「審査」としてはいけない
(3).有効・有益な「デザインレビュー」にするために
6.対策技術の向上の方法
(1).工場技術者におけるEMC技術のスキルアップ手法
(2).「iNARTE(EMC技術者認定制度)」のこと
7.EMCにおける最近の動向
(1).HEMP(High-altitude Electromagnetic Pulse)対策
(2).HPEM(High Power Electromagnetics)対策
(3).自律走行システムにおける電磁的セキュリティ
8.まとめ
・機器設計技術者に伝えたいこと
|
キーワード |
EMC対策 定K型フィルタの設計法 コモンモード電流の抑制 磁気シールド 電磁シールド EMC対策 ESD対策 EMC設計 |
タグ |
ノイズ対策・EMC・静電気、電源・インバータ・コンバータ、電子機器、電子部品 |
受講料 |
一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
|
会場 |
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
|
こちらのセミナーは受付を終了しました。
次回開催のお知らせや、類似セミナーに関する情報を希望される方は、以下よりお問合せ下さい。