残留応力の基礎と計測法および効果的な活用と対策技術

~ 材料力学の基礎とひずみ計測法、応力解放法、X線応力計測法および効果的な利用技術・対策 ~

・高強度材ほど大きくなる残留応力を正確に測定・管理するために必要な知識を修得し、対策へ活かすための講座
・破損による不具合事例を基に、機械・機械設備における長寿命化へのポイントが修得できるセミナー!
・部材を高強度化するショットピーニング・熱処理技術を効果的に活用し、機械・機械設備の信頼性向上へ活かそう!

講師の言葉

 昨今の材料開発技術はめざましいものがあり、従来の金属材料から高強度プラスチック、セラミックス、炭素繊維などの複合材料、溶射、表面改質など高強度材の実用化が進んでいる。
高強度材は内部応力(残留応力)も大きくなり、残留応力を積極的に運用すれば高性能部材にもなり得るし、設計で想定した外部応力に残留応力が加算された想定外の応力負荷で不具合の発生要因にもなる。さらに機械加工過程で機械加工精度向上にも残留応力の管理・把握が重要である。また、使用過程で残留応力が発生する場合もあり、部材の健全性評価、余寿命診断においても残留応力の評価は必要不可欠なものである。
 本講義では、この残留応力の基礎的な技術背景、不具合事例、積極的利用例などの紹介と、残留応力の計測原理・計測方法や最近の計測技術について解説し、残留応力の課題について実践的に対応できることを目標とする。

セミナー詳細

開催日時
  • 2020年02月12日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・設計者・技術者・製造部門・溶接部門の担当の方
・若手研究者、残留応力を利用している方、残留応力が問題になっている方、残留応力を計測している方、残留応力を問題にしている方など
予備知識 ・材料力学の基礎、材料工学の基礎があれば理解が深まります
修得知識 ・残留応力の基礎から応用まで、対策方法、計測方法など体系的に基礎知識が修得できる。特に実機での残留応力評価手法が選択できるようになる
プログラム

1. 残留応力の基礎と背景
  (1). 残留応力とは
  (2). 残留応力の管理と運用
  (3). FEM等数値解析による手法との差

2. 材料力学の基礎とひずみ計測法
  (1). ひずみの定義
  (2). 応力の定義
  (3). 応力とひずみの関係
  (4). 弾性変形と塑性変形の関係
  (5). 熱膨張による変形
  (6). 疲労
  (7). 弾性破壊に関する種々の仮説
  (8). ひずみ・応力の計測方法

3. 応力解放法による残留応力の計測法
  (1). 残留応力の定義
  (2). 各種測定方法と測定深さ
  (3). 応力解放法による残留応力測定
    a. 切断法
    b. 穿孔法(ASTM E837-13a)
    c. DHD(Deep-Hole Drilling)法
    d. その他の方法(Ring Core法、Slitting法、Contour法)

4. X線応力計測法とその他非破壊計測法
  (1). X線による応力計測方法の原理
  (2). X線計測方法の実施例と最近の計測装置
  (3). その他の非破壊計測方法(放射光、中性子、材料物性、変形計測など)

5. 残留応力の利用と損傷事例及び対策
  (1). 残留応力の利用方法
    a.ショットピーニング、バニシング加工
    b.熱処理
  (2). 残留応力による損傷事例と損傷の対策(応力除去方法など)

キーワード 残留応力 材料力学 ひずみ計測 応力解放法 X線応力計測法 応力除去
タグ プラント応力解析機械機械要素構造物材料力学・有限要素法
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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