準天頂衛星システムQZSS・GPS・GNSSの基礎と高精度測位技術の実践および応用 ~RTKLIB簡易測位デモ・実習付~

~ 実用準天頂衛星システム(QZSS)の最新動向、GPS単独測位原理、DGPS、KGPSの原理、ネットワークRTKの最新技術 ~

・オープンソースGNSS測位プログラムで高精度の測位技術を実践的に修得するための講座
・正式運用に入った準天頂衛星のほかGPS/GNSSの性能・性質を正しく理解し、新たなシステムやサービスの開発に活かそう!
*PCは弊社でご用意いたします

講師の言葉

 GPSは、最近では、カーナビはもとよりケータイにも普及し、GPSという名詞が一般的に使用されるようになってきましたが、元を汕れば米国防総省が大陸間弾道ミサイルの誘導に使用することを目的に開発した軍事衛星システムでした。
 現在、日本独自の測位衛星システムである準天頂衛星みちびき2~4号機が打ち上げられ、昨年11月には、ついに念願であった正式運用に入りました。ついで実用準天頂衛星システム7機体制の確立に向けて、内閣府 宇宙開発戦略推進事務局を司令塔に、鋭意、技術開発が行われてきています。さらには、自動運転・ドローン自動宅配への活用、来たる東京オリンピック・パラリンピック2020において、アスリート、スタッフ、一日数万を超える観客の、屋内外を問わない誘導、及び観光等への活用も検討されています。このように現在、日本において測位への機運は非常に高まっています。
 しかし、GPS/GNSS/準天頂衛星システム(QZSS)がどのような原理で測位を実行し、どのような性能・性質を持っているか等が十分に理解されずに使用されているのが現状です。GPS/GNSS/準天頂衛星システムを利用した新たなシステムや、サービスを考えていくとき、その原理を理解しておくということは非常に重要です。
 本セミナーでは、GPS/GNSS/準天頂衛星システムの基礎・原理から応用、また、最新技術に至るまでの広範にわたって、内閣府 準天頂衛星システム事業推進委員会 構成員、日本航海学会 GPS/GNSS研究会 代表幹事としての経験を生かし、適宜、測位デモ、実習等交じえながら、ざっくばらんに、かつ、熱意を持って解説させて頂きます。

セミナー詳細

開催日時
  • 2019年10月03日(木) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・準天頂衛星システムの活用をお考えの方
・カーナビ・船舶等のナビゲーションシステムを扱っている技術者の方
・RTK-GPSを扱っている測量技術者の方
・タクシー・トラック等の運行管理に携わっている方
・防災・災害時の誘導支援に携わっている方
・バリアフリー支援に携わっている方
・GPSを車両や建築物の監視などに活かしたい方
・GPSに興味を持っているが、どこから手をつけてよいか分からないという方
・今後 GPSを使った事業(新システムやサービス)を考えてるが、特徴が掴めていないという方
予備知識 ・GPS/GNSS/準天頂衛星システムへの関心さえあれば、特に予備知識は必要有りません
修得知識 ・GPS/GNSS単独測位の原理
・ディファレンシャルGPS(DGPS)測位の原理
・キネマティックGPS(KGPS)測位の原理
・実用準天頂衛星システム(QZSS)の最新動向
・Ublox社製GNSS受信機の初歩的な使い方
・RTKLIB(オープンソースGNSS測位プログラム)の初歩的な使い方
プログラム

1. GPS/GNSSの基礎
  (1). 測位の語句説明
  (2). GPS(Global Positioning System 全地球測位システム)
  (3). GLONASS(GLObal NAvigation Satellite System グロナス)
  (4). GALILEO(ガリレオ)
  (5). 北斗(Beidou)

2. 航法メッセージ
  (1). GPS信号・変調・スペクトル拡散
  (2). 擬似ランダム雑音符号
  (3). 航法メッセージ(GPSタイム、衛星位置の表現、電離層補正)
  (4). 三次元直交座標系

3. GPS単独測位原理
  (1). 時計、時刻同期
  (2). 測距
  (3). 擬似距離
  (4). 幾何学的概念
  (5). 測位結果出力データ
  (6). Ublox社製受信機による簡易測位デモ・実習

4. ディファレンシャルGPS(DGPS)測位原理
  (1). 測位方式の種類
  (2). DGPSの構成
  (3). 補正データ

5. キネマティックGPS(KGPS)測位原理
  (1). KGPSのシステム構成
  (2). KGPS幾何学的概念
  (3). 搬送波位相積算値
  (4). 一重位相差
  (5). 二重位相差
  (6). FLOAT解、FIX解
  (7). 同期/非同期モード

6. 補強システム
  (1). SBAS(Satellite(Space)-Based Augmentation System 衛星補強システム)
  (2). WAAS(Wide Area Augmentation System 広域補強システム)
  (3). GBAS(Ground-Based Augmenation System 地上補強システム)
  (4). LAAS(Local Area Augmentation system 狭域補強システム)
  (5). 擬似衛星(シュードライト)

7. QZSSとGPS/GNSS技術の応用および最新技術動向
  (1). ネットワークRTK(VRS Virtual Reference Station 仮想基準局)測位
  (2). 準天頂衛星システム(QZSS Quazi-Zenith Satellite System)
  (3). RTKLIBによる簡易測位デモ・実習

キーワード 凖天頂衛星 みちびき QZSS GPS GNSS DGPS KGPS ディファレンシャルGPS キネマティックGPS 擬似ランダム雑音符号 航法メッセージ SBAS WAAS GBAS LAAS 擬似衛星 ネットワークRTK 屋内外シームレス測位 RTKLIB
タグ アンテナ通信シミュレーション・解析モバイルコンピューティングGNSSGPS
受講料 一般 (1名):55,000円(税込)
同時複数申込の場合(1名):49,500円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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