流体力学の基礎と流動抵抗の低減法

~ 流体および流動現象、渦のできない流れの力学および流動抵抗の発生と低減法および実例 ~

・難解な流体力学について数式を用いず、写真や動画による例を多く活用し、流動抵抗の低減技術を直感的に学べる講座
・流動現象や渦の性質を修得し、流動抵抗を低減させた機器・製品の開発に活かすためのセミナー!

講師の言葉

 プールの中では思うように歩くことができない。魚は素早く泳げるのに、なぜ人間は水の中では動きが遅くなるのだろうか。
 水は空気に比べて粘度が高い、すなわち摩擦が大きいことが理由とすると、人間と同じ大きさのマグロやイルカが速く泳げる理由が説明出来ない。流体による抵抗はほとんどの場合、流れにより発生する渦に起因する。空気抵抗を下げるには渦を制御することが必要である。では、渦を制御するとはどうすればよいのだろうか。
 渦発生の起源や渦の性質を学び、空気抵抗やパイプ内の流動抵抗の低減方法について写真や動画による例を示しながらわかりやすく解説する。さらに当講師が開発したサーブスピードが速くなるテニスラケットをはじめとして、スポーツ、自動車などに適用された抵抗低減法の実例を紹介する。

セミナー詳細

開催日時
  • 2019年12月16日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・流れの問題に関わる技術者
・流体力学の教科書を読んでもイメージがわかないとお感じの方
・流れによる流動抵抗がなぜ発生するのかを基礎から知りたい方
・流体の運動に興味があるが数学が苦手のため、流れの現象を直感的に理解したい方
(輸送機器、流体機械、プラント、配管、電子機器、建築物などの研究開発、設計、解析などに関わる方や流体力学に関心のある技術者・研究者の方)
予備知識 ・初学者の方でも写真や動画による例を交え、わかりやすく学べます
修得知識 ・「流れ」という現象を整理し、流動抵抗が渦に起因することを知る
・渦についての理解を習得する
・流れによる抵抗の発生メカニズムを理解し、抵抗を低減する方法についての基礎を修得する
プログラム

1.流体および流動現象
(1). 力学的分類における流体
      a. 流体と固体の違い
      b. 理想的な流体と現実の流体
(2). 流れ場を構成する変形の種類
      a. 剛体の運動
      b. 変形
      c. 渦

2. 渦のできない流れの力学
(1). 非粘性流体の運動
      a. ポテンシャル流れ
      b. エネルギ保存の法則
(2). 簡単な流れの例

3.渦のできるながれ、現実の流体の運動
(1). 物体まわりのながれ
(2). 渦の起源
      a. 境界層の形成
      b. 境界層のはく離
(3). 流れを表すパラメータ
      a. レイノルズ数で比較する
      b. 抗力係数

4.流動抵抗の発生と低減法
(1). 渦と抵抗
(2). 流れの抵抗を下げる2つの方法
      a. リブレットによる乱流境界層への移行促進
      b. 乱流遷移を遅らせて抗力低減(トムズ効果)
(3). 複雑流体の流動現象
      a. 単純流体と複雑流体
      b. 粘弾性流体の流動現象の例
(4). 流動抵抗を低減した実例の紹介
      a. 自動車の空気抵抗を下げたい!
      b. 速く泳げる水着を作りたい!
      c. 魔球を投げてメジャーリーグで戦いたい!
      d. 新理論、縦渦を使ってサーブスピードを10km速くしたテニスラケット!

キーワード 流体力学 流動現象 渦 流動抵抗 
タグ プラント機械構造物自動車・輸送機流体解析
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
こちらのセミナーは受付を終了しました。
次回開催のお知らせや、類似セミナーに関する情報を希望される方は、以下よりお問合せ下さい。
contact us contact us
各種お問い合わせは、お電話でも受け付けております。
03-5322-5888

営業時間 月~金:9:00~17:00 / 定休日:土日・祝日