治具設計の基礎と効果的な活用ポイントおよびその事例 ~演習付~

~ 現在の治具の構成要素、治工具の基礎、治具設計における基礎知識と3D-CAD&CAEの活用、治具設計のアイデア ~

・講師の実体験に基づく解説や演習を通して、治具設計や治具活用のポイントを修得する講座!

・治具を正しく活用するための基礎知識から活用の勘所について学び、治具を活用した製品加工の品質と生産性の向上に活かそう!

講師の言葉

 私たちが普段なにげなく使っている治工具、例えば、マシンバイスひとつとっても、締め付け力や加工熱による変形、加工誤差と締め付け力の関係など、高品位・高精度の加工を実現するためのヒントがたくさん見えてきます。

  この講習は生産現場で使われている様々な治具の基礎を学び、治工具の正しい使い方や治具設計における考え方を整理するものです。

  治工具は安易に使われていますが、加工物の固定力による撓みや歪み、熱変形、加工応力と振動といった機械加工の精度に影響します。設計・開発で広く普及している3D-CADはアイデアを形にしたり伝えたりするするすぐれたツールですが、3D-CADと連携したCAE(主に有限要素法を用いた解析)は応力や歪・変形などを見ながら設計を行うのに役立ちます。これらのことを考えながら治具を見直すことで、製品加工の品質や生産性の向上を目指しましょう。

  本講習が治工具に関する知見を広げ、みなさまの 創意工夫に繋がればと思います。

セミナー詳細

開催日時
  • 2019年10月30日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料品質・生産管理・ コスト・安全
受講対象者 ・機械加工の作業者や管理者、設備・治具の設計・改善・改造に携わる技術者、モノづくりにかかわる技術者全般が対象です
・講座では切削加工用の治具が多くの事例として出てきますが、切削治具に限らず、他の加工治具、組立治具、検査治具等の全般の技術者が対象です
・治具を購入して製品加工を行う企業の方、これから治具設計に関わる方も歓迎
予備知識 ・簡単な機械工学用語の知識
修得知識 ・治具設計の経験がなくても汎用的な治工具の基礎や使い方を見直すことで治具設計の基本的な考え方やヒントを得られるよう分かりやすく解説します。
・機械加工現場で起きる様々な誤差要素を考え、それらを考慮した治具の正しい使い方や治具設計の考え方を習得できます。
・3D-CADやCAEを治具設計に活用するメリットと事例を紹介します
プログラム

1.治具の目的と構成要素

  (1).ジグと治具と取り付け具

  (2).治具の目的

  (3).従来の治具の構成要素

  (4).現在の治具の構成要素

  (5).機械(生産設備)の構成

  (6).機械を構成する最小単位=「作業ユニット」

  (7).作業ユニットの基本構造

  (8).WT-MACS

 

2.ハンドタップ加工から見えてくる治工具の基礎

  (1).ハンドタップを真っ直ぐにたてるには

  (2).基準面

  (3).基準面に垂直にするにはどこに注意したらよいか

  (4).工作物はどうしたらよいか

  (5).実際の加工を見ると

  (6).タップ加工における治具の要素

 

3.演習(自動機を考える)

ここでは小人数のグループに分かれて治具設計の具体的な課題に取り組みます。治具の基礎知識と実際の加工現場における治具の役割を一通り見たところで、自由な発想で課題の治具(自動機)を考えてみます。アイデアが勝負。そしてそのアイデアを形にしていく「思考実験」です。限られた時間でアイデアを出し合い、実現可能性も含めて取りまとめ、発表します。そして全員で各チームの考えた「自動機」の長所と技術課題を議論します。

 

4.治具設計における基礎知識

  (1).位置決めと自由度(基準定めの基本的方法)、拘束条件

  (2).加工誤差

  (3).撓みと変形

  (4).熱膨張

  (5).機械精度

  (6).検査(測定)方法

  (7).公差とはめあい

 

5.治具設計における3D-CAD&CAEの活用

  (1).3D-CADの効果

  (2).CAEによる最適化設計

  (3).3D-CADやCAEを効果的に使うには

 

6.治具設計のノウハウを探せ

「治具の目的を達成する方法」=「設計思想」=「アイデア」は治具にかかわる技術者にとって極めて重要です。ここではアイデアの種を知識として蓄える方法等について学習します

  (1).治具設計のアイデア

  (2).治具設計の勘所

    a.治具部品は作るより買うほうが安い

    b.二律背反の治具開発

    c.3D-CAD&CAEを活用

  (3).事例紹介

 

7.治工具の使い方と治具設計のまとめ

  (1).治工具の目的と機能

  (2).治具設計の着想と実現のストーリー

  (3).検査・試運転と評価

  (4).3D-CAD&CAEの長所と限界

  (5).視点を変えた治具

  (6).研究現場のものづくり

   ・講師が関わった実験装置を紹介し、治具設計のアイデア提供とします

キーワード 治工具 治具設計 加工誤差 機械精度 誤差配分 基準面 タップ加工 自動機 3D-CAD CAE 公差 幾何公差
タグ 治具
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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