プラスチックの劣化・変色のメカニズムと安定性・耐久性向上技術

~ 熱・熱酸化劣化機構、光劣化機構、劣化挙動の解析と寿命予測、安定化対策技術 ~

・環境に影響を受けやすいプラスチックの劣化を防止し、安定性・耐久性を向上させるための講座
・劣化メカニズムの基本を理解し、劣化挙動の正しい解析と安定化対策技術を活かし、信頼性の高い製品開発に応用しよう!

講師の言葉

 高分子材料は、自然環境に曝されているうちに物理的・化学的作用を受け、徐々に本来の特性を失い実用に耐えなくなる。これは、高分子材料の特性が発現するもととなる分子の化学構造と集合状態が変化するためである。このような高分子の劣化を防止し、安定性・耐久性を向上させるために多くの努力が払われている。しかし、この努力が効率的に結実するためには、劣化メカニズムの基本を理解し、また劣化挙動を正しく解析することが重要である。
 本講座では、高分子の多彩な劣化メカニズムならびにその解析手法について要領よく解説する。また、酸化防止剤、紫外線吸収材(UVA)と光安定剤(HALS )の種類、特徴、作用および最近のトピックスについて概説する。

セミナー詳細

開催日時
  • 2019年08月21日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料化学・環境・異物対策品質・生産管理・ コスト・安全
受講対象者 ・プラスチック成形加工業、利用製品メーカー、利用製品ユーザーの技術者の方
予備知識 ・初歩的な物理化学、有機化学。自分が扱う材料の物性に関する基本事項
修得知識 ・高分子の劣化と安定化に関する基礎と実務の基本
プログラム

1.劣化の要因
  (1).劣化とは?
  (2).劣化の要因と発現挙動

2.高分子の熱・熱酸化劣化機構
  (1).ポリオレフィンの劣化過程
  (2).高分子の自動酸化
  (3).芳香族高分子の劣化過程

3.高分子の光劣化機構
  (1).光化学の基礎
  (2).光劣化の素過程
  (3).光劣化の支配因子

4.高分子劣化挙動の解析と寿命予測
  (1).促進劣化試験
  (2).分子量変化(SECによる解析)
  (3).化学構造変化-1(IR分光測定による解析)
  (4).化学構造変化-2(ケイ光、リン光測定による解析)
  (5).モデル化合物を用いた解析
  (6).高次構造変化(顕微鏡観察、X線回折、熱測定、動的粘弾性測定による解析)
  (7).力学物性変化(引張試験、曲げ試験、衝撃試験)
  (8).化学構造変化-高次構造変化-物性変化の相関
  (9).寿命予測

5.高分子の安定化対策
  (1).酸化防止剤
  (2).紫外線吸収材(UVA)
  (3).ヒンダードアミン系光安定剤(HALS)
  (4).安定剤の相乗効果
  (5).高次構造制御による安定化

6.最近のトピックス
  (1).高分子熱反応の速度論的解析
  (2).劣化領域の伝搬
  (3).擬似酵素型光触媒
  (4).屋外暴露による高分子表面近傍の損傷発生・成長
  (5).マイクロプラスチック

キーワード 高分子 劣化メカニズム ポリオレフィン 光劣化 促進劣化試験 寿命予測 安定剤 屋外暴露 マイクロプラスチック
タグ プラスチック高分子樹脂・フィルム
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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