圧縮センシングの基礎と応用および最新技術

~ スパースな構造の利用による高次元信号の復元と圧縮センシングの応用および今後の展望 ~

・信号に内在するスパース(疎)な構造を活用する信号処理方技術である圧縮センシングを修得する講座
・少数回の観測のみで高次元信号の復元を可能にする圧縮センシングを実務で応用するためのセミナー!

講師の言葉

 圧縮センシングとは、少数回の観測のみで高次元信号を復元可能とする信号処理の手法であり、十数年前に基本的なアイディアが提案されて以来、多くの実問題への応用が期待されています。少数回の観測から高次元信号を復元することは不可能のように思えますが、信号に内在するスパース(疎)な構造を利用し、高次元信号をスパース信号と捉えることで可能になります。
 情報科学の理論的立場からは、高次元信号を復元する為に「信号をどの程度の回数を観測すれば十分か」、あるいは「どのようなアルゴリズムを利用すべきか」等が研究されており、それらの成果をベースとして応用が考えられています。
 そこで本講演では理論的な面を重視し、まず圧縮センシングの基礎的概念を紹介した上で、これまでの圧縮センシングに関する研究の流れを概観致します。最後に応用例、最新技術、今後の展望を紹介致します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2019年03月08日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー ソフト・データ・画像・デザイン
受講対象者 ・業種は問わず、圧縮センシングやスパース信号処理に関心のある研究者・技術者の方
・業種は問わず、データサイズの削減を検討している研究者、技術者の方
予備知識 ・線形代数および統計学
修得知識 ・圧縮センシングの基礎、およびスパース信号の取り扱いに関する知識
プログラム

1. 圧縮センシングとは何か
  (1). 問題提起の背景
  (2). 圧縮センシングの定式化、およびスパース性の利用
  (3). L0ノルム及びL1ノルム
  (4). スパース学習との関連

2. 圧縮センシングの基礎
  (1). スパース信号復元保障に関する諸理論
      a. スパーク
      b. 相互コヒーレンス
      c. 制限等長性
  (2). スパース信号復元に関する相転移現象
      a. L1復元に関するDonoho-Tanner相転移現象
      b. Donoho-Tanner相転移の理論
      c. Donoho-Tanner相転移の普遍性
      d. 関連する問題での相転移現象
  (3). ベイズ的手法(統計力学)による議論
  (4). ベイズ的手法による関連問題の解析

3. 圧縮センシングのアルゴリズム
  (1). 貪欲アルゴリズム
  (2). 線形計画解法
  (3). 緩和解法
  (4). 閾値アルゴリズム
  (5). メッセージ伝搬に基づくアルゴリズム

4. 圧縮センシングの応用例と最新技術・今後の展望

 圧縮センシングは、そのアイディアが最初に提案された際も画像処理への応用が念頭にありました。現在でも、少数データからの全体画像の再構成が主な応用として考えられています。
 そこで例として、医療画像処理への応用を踏まえた人工画像の再構成などについて紹介致します。また、圧縮センシングを計算機上で実行する際のアルゴリズムに関し近年進展がありましたので、それに関しても紹介致します。

  (1). 圧縮センシングの応用例(画像等)
  (2). 最新技術と今後の展望

キーワード 圧縮センシング スパース学習 スパース信号 Donoho-Tanner 貪欲アルゴリズム 
タグ 統計・データ解析分析画像
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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