強度設計のための材料力学と応力・ひずみ解析の基礎とそのポイント

~ 力学・有限要素法の基礎、解析結果の見方、応力集中、有限要素モデルの完成度チェック ~

・シミュレーション結果の妥当性を判定でき、自ら結果を評価できる材料力学の知識を修得するための講座
・構造解析を実践するために不可欠な基礎技術を修得し、機械・構造物の信頼性確保に活かそう! 

講師の言葉

 「普段、業務の中で構造解析を行っているが、拘束条件は上司等に言われるがまま与え、結果についてもミーゼス応力がこの値を越えたらまずい、というような判定法を教わって、判定するだけであり、本質的なことが何一つ分らない」あなたはこのような状況が当てはまりませんか?
 シミュレーションで一番重要なことは、設定した条件が間違って無いか、また得られた結果が妥当であるかを設計者自ら判定でき、更に結果を評価できるということです。
 本講座では、そのスタートとなる知識を一つずつ確実に説明して行きます。自分で判定できるようになるために不可欠な知識の一つは高校程度の力学、材料力学、有限要素法です。短い期間で網羅できる事は限られてますが、構造解析を自分のものとするための一歩を踏み出しましょう。

セミナー詳細

開催日時
  • 2018年10月29日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料
受講対象者 ・材料力学と有限要素法を学んだことがない、または学んだことはあるが消化不良のまま構造解析の実務を行っている方
・機械、精密機器、自動車、鉄道車両、船舶、宇宙航空、電子部品、家電製品、食品、プラントなどの企業で設計に関わる方
・実際の解析と理論の橋渡しの知識を望む方
予備知識 ・高校程度の数学と力学。微積分の概念が理解出来る事
修得知識 ・材料力学を学ぶ前の基礎的な力学の知識
・応力とひずみとは何かがわかる
・拘束条件、荷重条件、応力集中及び反力が分かる
・解析結果妥当性チェックの心得が分かる
・有限要素法のごく初歩の理論の流れが分かる
・有限要素法が抱える欠点の一部が分かる
・シミュレーションソフトを用いた3次元応力解析とはどのようなものか、実感出来る
プログラム

第1部 

1.力学の基礎知識
  (1).力学とその分類
  (2).力、剛体、ニュートンの法則
  (3).スカラー、ベクトルとテンソル
  (4).モーメント、剛体運動、平衡
  (5).外力、内力、自由体図

2.作用反作用の法則

  (1).ニュートンの運動の第三法則
  (2).ボートが押し合う例
  (3).棒の引っ張りの例
  (4).釣り合いと作用反作用

3.外力と内力

  (1).大玉を押す少年の例
  (2).注目物体
  (3).丸棒の引張の例
  (4).外力、内力と釣り合い

4.材料力学の基礎
  (1).応力とは
  (2).応力の種類
  (3).応力集中
  (4).サンブナンの原理
  (5).曲げモーメント図、剪断力図
  (6).熱応力
  (7).梁の力学(簡単に)

5.体感する有限要素法の基礎
  (1).要素剛性マトリクス
  (2).全体剛性マトリクス
  (3).境界条件の設定
  (4).解析実行
  (5).検証

第2部

1.最も単純な棒の引張荷重時の応力解析
  (1).強度解析の手順
  (2).単位系
  (3).着目物体
  (4).荷重
  (5).拘束条件

2.解析結果の見方

  (1).定性的評価と定量的評価
  (2).最低限のチェックポイント
  (3).当たりを付ける
  (4).歪の確認
  (5).応力の分布とばらつき
  (6).荷重と反力(反力合計の確認)

3.条件を変える
  (1).引張でメッシュを粗くする
  (2).剛性(ヤング率)を変える
  (3).方向を変えると応力はどうなる?
  (4).ポアソン比を変えると変形と応力はどうなるか?
  (5).単位系を変えると応力はどうなるか?
  (6).拘束条件を変えて丸棒試験を再現できるか?

4.対称条件
  (1).対称条件の利点
  (2).対称条件の欠点
  (3).対称条件の実際

5.応力集中
  (1).菱型の孔
  (2).円形の孔

6.梁の曲げ
  (1).長さと変形、応力との関係
  (2).応力分布の特徴
  (3).精度

7.強度設計
  (1).許容応力度設計法
  (2).安全率
  (3).応力-歪線図
  (4).安全余裕

8.結果の妥当性色々
  (1).節点平均応力
  (2).応力は線・面分布で比較
  (3).サンブナンの原理
  (4).(応力の)特異点
  (5).ロッキング

9.有限要素モデルの完成度チェック
  (1).体積、断面積、表面積チェック
  (2).接合性チェック
  (3).反力チェック
  (4).境界条件チェック
  (5).メッシュサイズの決め方

キーワード 材料力学 力学 応力集中 有限要素法 応力解析 強度解析 ポアソン比 応力集中 強度設計 サンブナンの原理 
タグ シミュレーション・解析金属金属加工機械構造物最適化・応力解析材料力学・有限要素法自動車・輸送機
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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