ヒートパイプの基礎と電子部品・機器冷却技術への応用・事例

~ 熱輸送技術とヒートパイプ、熱回路網法を利用した、ヒートパイプによる冷却技術、ヒートパイプの種類と機器・車載部品における活用例 ~

・代表企業でご活躍された3名の講師が、事例を交えて実践的に解説する講座!

・熱輸送技術におけるヒートパイプの特徴と原理を理解し、効果的な活用による機器の冷却技術に活かそう!

講師の言葉

第1部 元 (株)東芝

 

 ヒートパイプは熱を輸送する技術のひとつです。熱を輸送する技術は、機械の状態を良好に保ったり、冷房(冷却)や暖房(加熱)に用いられたり、あるいは廃熱を回収して再利用できるようにしたりするなど多くの分野で役立っています。本講ではヒートパイプに焦点を当て概要を述べます。また、熱輸送技術の全般についてやさしく解説します。

 

第2部 元 三菱電機(株)

 

 電子部品・機器の冷却においては、発熱密度の増大にともない効果的な冷却手段として高性能な放熱デバイスが求められている。その一つが日本で開発が始められて以来50年近い歴史を持つヒートパイプと言える。ヒートパイプを効果的に利用するためには、その熱輸送特性を把握しておくと同時に、ヒートパイプを利用した機器の熱設計手法を理解し活用する必要がある。

 本セミナーでは、ヒートパイプの基礎的なことを述べたあと、エクセルを利用した熱回路網法によるヒートパイプ利用機器の熱設計法を紹介する。さらにヒートパイプの効果的な利用形態と実際の応用例を紹介する。

 

第3部 元 (株)フジクラ

 

 ヒートパイプは駆動部の無いパッシブな伝熱素子であり、ノートブックPCをはじめとするコンピュータのCPUやGPUの冷却に使われている。近年では、厚さ0.4mmという超薄型ヒートパイプが登場し、大量に使われている。

 また、電気自動車(EV)の普及は目覚ましく、電子化は急速に実用化が進みつつある。特にLEDヘッドランプ、LEDバックライト、電子制御装置(ECU)は発熱量が30W未満であり、ヒートパイプによる空冷冷却装置も導入採用されている。EVの大きな発熱部品は、エンジンに代わり、駆動用モータ、電流制御用IGBT、リチウムイオン電池に置き換わり冷却は必須な課題である。ここでは、EVの主要部品の冷却技術について最新技術を解説する。

セミナー詳細

開催日時
  • 2018年10月26日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・ヒートパイプ技術について基礎からを学びたい技術者の方
 (自動車部品、ECU、電子機器、モータ、サーバー、PC、端末、パワエレ部品、電池など)
予備知識 ・理系高卒程度の知識
修得知識 ・ヒートパイプの基本原理、効果的な利用法
・熱輸送技術全般
・熱回路網法によるヒートパイプ利用機器の熱設計法
・伝熱と熱設計
・コンピュータの冷却、電気自動車のサーマルマネージメント
プログラム

第1部 ヒートパイプと熱輸送技術 ~熱輸送技術全般を学ぶことから、ヒートパイプの特性を理解する~

 

1.ヒートパイプの概要

  (1).基本原理

  (2).基本構造

  (3).一般的な特徴

2.熱源と熱輸送

  (1).熱源の種類と特徴

  (2).廃熱の回収と濃縮

  (3).エクセルギー評価

3.熱輸送技術

  (1).ヒートポンプ(蒸気圧縮式冷凍機)の利用

  (2).バイナリサイクル

  (3).ターボ冷凍機の利用

  (4).吸収式冷凍機の利用

  (5).吸着式冷凍機の利用

  (6).熱電素子(ペルチェ式冷凍機)の利用

  (7).スターリングサイクル機器の利用

  (8).ヒートパイプの利用

  (9).その他の熱搬送技術

 

 

第2部 熱解析手法を活用したヒートパイプによる電子部品・機器の冷却方法

 

1.ヒートパイプとは

2.エクセルを利用した熱回路網法によるヒートパイプ利用機器の熱設計法

  (講師がノートPC上で操作をし、スクリーンに映します)

3.電子部品・機器冷却の各種形態と課題

4.ヒートパイプによる冷却促進の種類と課題

  (1).ヒートスプレッダーとしての応用

  (2).加熱部-放熱部の分離機能としてのループ型ヒートパイプの応用

 

 

第3部 電子機器、電気自動車におけるヒートパイプの活用事例

 

1.ヒートパイプの種類と活用例

  ・ヒートパイプ、サーモサイホン、ループヒートパイプ、自励振動型ヒートパイプ、マイクロヒートパイプ、ベーパチャンバ、高温用ヒートパイプ、低温用ヒートパイプ、長尺ヒートパイプ

2.電子機器、コンピュータへの応用

  (1).ノートブックPC、デスクトップPC

  (2).サーバー

  (3).スマートホーン、タブレットPC

  (4).IGBT等電力素子冷却

3.電気自動車への応用

  (1).LEDヘッドランプ

  (2).電子機器

  (3).リチウムイオン電池

  (4).インバータ

  (5).モータ

4.今後の展望

キーワード ヒートパイプ 熱回路網法 ヒートスプレッダー 冷却 ループヒートパイプ 自励振動型ヒートパイプ マイクロヒートパイプ ベーパチャンバ
タグ 伝熱熱設計
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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