におい(香り)の定量化による「見える化」と商品開発への応用 ~個別相談付~

~ においの強さの定量化、官能評価・機器分析の種類、複合臭の見える化と商品開発への活かし方 ~

・においの「見える化」の手順と評価・分析方法について実例を基に学び、商品開発へ活かすための講座
・製品の付加価値を高める「におい」を定量化し、成功する商品を開発するための特別セミナー!

講師の言葉

 においの見える化にあたっては、においにはいくつかの形態があることを理解し、においの何を見える化するのかを明確にする必要があります。例えば、複合臭の場合には、含まれるすべての有香成分が全体のにおいに寄与してはいないので、実際に全体のにおいに寄与している成分群を絞る必要があります。ここでは、においの形態に対して、見える化の手順を説明するとともに、用途に応じて官能評価、成分分析、におい識別装置等の使い分けを説明します。
 説明だけでなく、随所に実例をできるだけ盛り込み、皆様のお仕事に直ぐに利用できるように考慮しています。

本セミナーは会場が変更になりました(東京・西新宿 → 竹橋)

セミナー詳細

開催日時
  • 2018年12月17日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 ちよだプラットフォームスクウェア 5階 501号室
カテゴリー 化学・環境・異物対策ソフト・データ・画像・デザイン
受講対象者 ・業界を問わず、においを定量化し、問題を解決しようとする方
(香粧品・洗剤・薬品・食品・飲料関連の研究開発者・商品企画・マーケティング部門の方、におい(香り)をセールスポイントにした商品開発に関わる方、室内環境におけるにおいの問題に関わる方、におい分析でお困りの方)
予備知識 ・基礎から説明するので、予備知識は特に必要ございません
修得知識 ・においを定量化し、製品への活かし方や問題の解決ができる
プログラム

1. においの本質
  (1). ガスとにおいとの違いとは
  (2). 人の嗅覚の仕組みから考えたにおいの性質
  (3). におい物質濃度とそのにおいの強さの関係
  (4). においの強さの単位とは
      臭気強度、臭気濃度、臭気指数 その意味と定義
  (5). 検知閾値、弁別閾値の意味とその求め方
  (6). におい質の単位とは
     a. におい物質とにおいの種類の関係
     b. においは、最低どれくらいのにおい表記があれば、全体のにおいが表せるのか
     c. においのする物質は、すべてにおいに関与しているのか
     d. 官能によるにおい質の表現
     e. QDA法とそこで使われるにおい質表現
  (7). 複合臭は、なぜ見える化が難しいのか?
     a. 相乗・相殺効果は、なぜ起こる? 
     b. 複合臭でにおっている成分はその一部
     c. 複合臭からにおいに寄与している成分群だけを抽出してくる方法とは
  (8). 異臭、悪臭、香気の違いは何か
  (9). 快・不快度はなぜ数値化がばらつきやすいのか -ばらつきへの対応方法-
  (10). 順応現象
     a. 順応はなぜ起こるのか?
     b. 順応への対応方法は?

2. においの強さの定量化方法
  (1). においの定量化方法における歴史
     a. 日本における悪臭防止法の変遷
悪臭22物質(物質濃度規制)と三点比較式臭い袋法
     a. 日本と海外のにおいの強さの決め方の違い
  (2). においその定量化方法の種類
     a. 官能評価法/機器分析/センサ方式

3. におい質の定量化方法
  (1). においの原臭とは?
  (2). におい成分の数と、におい質の種類
  (3). フレーバーホイールとQDA法

4. 官能評価法の種類
  (1). 分析型官能評価と嗜好型官能評価に違い
  (2). 官能評価の種類とばらつきを低減させる工夫
     a. 3点比較法/SD法/QDA法/臭気指数測定方法
       /オルファクトメーター法法/
      建材、室内臭、自動車室内臭のにおい強度の決め方(ISO)
  (3). 機器を利用した官能評価
     a. 検知閾値の測定法/弁別閾値の測定方法/マスキングの定量化方法/
      希釈混合装置を用いた方法のメリット
  (4). 口中香(レトロネーザルアロマ)とは
  (5). 他の5感と嗅覚感覚は、どこまで干渉しているのか

5. 機器分析の種類と特徴
  (1). 成分分析(GC、GCMS)装置
     a. その原理と応用/2次元GC、GCMSと、そのメリット
     b. GCMSMSのメリット
     c. 成分分析に使われるサンプルの濃縮方法の種類と比較
     d. 複合臭・複合香における成分の単離・同定方法
     e. におい嗅ぎGC,GCMSとはまたその応用
  (2). においセンサー法
     a. においセンサの種類
     b. においセンサ利用上の注意点
  (3). におい識別装置法
     a. 複合臭とにおい識別装置の存在理由/原理/解析方法と主な応用
     b. スタンダードモードとユーザーモード

6. 臭気・悪臭の定量にむけて
  (1). 異臭の場合 異臭分析システム(GCMS)の利用による異臭物質特定
     a. 異臭の特長と見える化方法
     b. GCMSで異臭を捕らえる難しさ
     c. 異臭分析システムは、その難しさをどう克服しているか?
     d. 異臭分析システムの実例
  (2). におい嗅ぎGCMS
     a. におい嗅ぎGCMSでの注意事項
     b. におい嗅ぎGCMSでのにおいの強さの表現方法
     c. におい嗅ぎGCMSでのにおいの質の表記方法

7.複合臭の見える化と商品開発への活かし方
  (1). 複合臭のなかのある複合臭に焦点を当てた分析
     a. におい識別装置で、全体の複合臭の中からある複合臭が切り取れる原理
  (2). 複合臭のなかのある複合臭に焦点を当てた分析の応用
     a. 自動車室内臭の原因究明
     b. においのある布に付着した芳香剤臭の定量
     c. おいしい風味の順位付け
  (3). マスキングの定量化
     a. におい識別装置でマスキングが評価できる原理
     b. マスキング評価の実際
     c. 希釈混合装置を使ったマスキング効果の検証方法
  (4). 風味劣化の定量化
     a. におい識別装置の偏移臭マップとは?
     b. 偏移臭マップをもちいたもやしの風味劣化の定量化
  (5). 快・不快の定量化
     a. 快・不快は人種により異なる可能性はなるのか?
     b. 対象のにおいを限定することにより、快・不快度の連続測定

8.お悩み相談コーナー
  (1). 全体での相談
  (2). 個別での相談

キーワード 嗅覚 QDA法 複合臭 官能評価 においセンサ
タグ 化学商品開発
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
ちよだプラットフォームスクウェア 5階 501号室
ちよだプラットフォームスクウェア
住所: 〒
東京都千代田区神田錦町3‐21
電話番号 : 03-3233-1511
FAX :
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