プラスチック/ゴムの劣化・破壊メカニズムとその事例および寿命予測法

~ ゴム/プラスチック部品の破壊事例、高分子材の基礎と劣化・破壊メカニズム、アーレニウスプロットおよびワイブル統計による寿命予測法、製品の故障対策 ~

・講師の実務経験に基づいた、破壊に関する具体的な知識を交えて解説する講座!

・具体的な事例から破壊や劣化現象を学び、ゴムやプラスチック製品の寿命予測手法や故障対策に活かせる特別講座!

講師の言葉

 防湿庫の中を掃除していて、ある製品のプラスチック部品(フック)が破壊しているのを見つけた。これは購入してから5年も経過していないもので、常に防湿庫に保管していた。また3年間は使用していない。フックの破壊の様子を観察したところ、明らかに製品設計ミスと思われたが、メーカーに確認したところ、すでに品質保証期間を過ぎているので有償修理と告げられた。

 製品の使用において時間経過により材料が破壊する現象を劣化と呼ぶならば、この事例も「劣化」になる。ただし、この事例ではいわゆるアーレニウスプロットで寿命予測できる現象ではない。

 本講座では、ア-レニウスプロットで寿命予測を行っている狭義の「劣化現象」だけではなく、時間経過で高分子材料が破壊する現象など幅広く基礎から解説し、製品設計で高分子材料の劣化をどのように考えたら良いのか説明する。

 製品の故障予測に用いられるワイブル統計については、わかりやすく解説するとともに、エクセルを用いた(デモ)解析例も示す。

セミナー詳細

開催日時
  • 2018年10月19日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料品質・生産管理・ コスト・安全
受講対象者 ・実務で高分子材料(ゴム、樹脂、複合材料)を扱う技術者の方
 自動車部品、電子機器、機械部品、医療機器、装置、遊具
 化学が専門でない技術者の方も歓迎
予備知識 ・理系高卒までの物理(力学)と化学の知識
 高分子材料について専門知識がなくても理解できます
修得知識 ・高分子材料を扱う実務において、知っているべき基礎知識
・高分子材料の破壊に関する知識
・高分子材料の寿命予測
プログラム

1.故障の実例と設計の問題

  (1).製品の故障実例

    a.フックの故障の様子

    b.フラクトグラフィーによる破壊機構予測

    c.フックの設計における問題

  (2).その他の故障事例

    a.シリコーンゴムの故障と対策

    b.ケミカルアタックの誤解

  (3).高分子の寿命の例題

 

2.高分子材の基礎

  (1).高分子材料のつぼ

  (2).高分子の硬さと脆さの関係

  (3).高分子材料のプロセシングの影響

 

3.ゴム・プラスチックの破壊・劣化メカニズム

  (1).高分子の破壊機構

  (2).高分子の劣化機構

  (3).欠陥

  (4).ケミカルアタック

 

4.ゴム・プラスチック製品の寿命予測

  (1).時間温度換算則

  (2).アーレニウスプロット

  (3).材料の寿命予測

  (4).ワイブル解析の活用

  (5).エクセルを使用した例題「1(3)」の解答(デモ)

 

5.ゴム・プラスチック製品の故障対策の実際

  (1).設計段階の対策

  (2).初期故障対策

キーワード シリコーンゴム ケミカルアタック 時間温度換算則 アーレニウスプロット ワイブル解析
タグ ゴムプラスチック寿命予測
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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