リチウムイオン電池の安全性向上技術と試験規格・法規制への対応

~ リチウムイオン電池の用途拡大と国内外の安全規制法(JIS規格、電気用品安全法、UL規格、UN規格、EV用電池規格ほか) ~ 

・重要度を増している安全性試験への対応を確立し信頼性の高い製品開発に活かすための講座

・EV・PHV、蓄電システム、医療機器などへの搭載拡大が進んでいるリチウムイオン電池の安全性を確立するための特別セミナー!

講師の言葉

 現在、2018年において、ZEV(ゼロ・エミッション車)の増強政策もあって、EVとPHVの生産・販売は大きく増加している。更にZEHomeと再生可能エネルギー発電(メガ・ソーラと住宅用ソーラ)に併設する蓄電システムと医療機器への二次電池搭載の拡大が進んでいる。
 一方でリチウムイオン電池の発火・破裂の事故は少なからず起こっている。UL、UNECE、ISOやIECなどのEVに特化した安全性試験規格が提案され、運用が始まっているが、その成果は未だ見えていない。
 更には、用途分野別の法規制と安全性規制が整備されつつあり、EVは経済産業省と環境省、住宅ZEHは国土交通省、医療機器は厚生労働省である。多くの法令に跨がり、安全性を確保した上での電池ビジネスの展開はかなり複雑化している。
 この様な状況を踏まえ、安全性試験の計画と実施とその活用は、電池メーカーや応用機器メーカーのみならず、原材料の開発段階においても重要度を増している。一方で、試験内容の分かり難さと、電池(試験試料)と試験方法のマッチング調整の難しさから、各種試験をマニュアル通りに実施することすら不可能な状況である。今回のセミナーではこの点の技術解説も新たに加えて、関係業界向けの参考となる内容でお話しする。

セミナー詳細

開催日時
  • 2018年09月25日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・リチウムイオン電池全般の、原材料、電池開発、応用開発などの携わる技術、営業関係者
・同上の輸出入、国内流通や施工・工事の関係者

予備知識 ・特に技術的な予備知識は不要です。礎的事項は講演の中でも説明します。
・敢えて言えば、担当する業務分担を描いて、安全性問題の範囲をお考え願います。

修得知識 ・実務におけるリチウムイオン電池の安全性への対応策、抜かりの無さとコンプライアンス
・同じく、関連業界における主導的な役割の確保
・他社をリードするビジネス上のスピードアップ
プログラム

1.リチウムイオン電池の今後の展開について
  ・電池市場の現状と今後の展開
  (1).モバイル機器
  (2).電動車両
  (3).発電装置

2.電池技術開発の向性と安全性確保策および市場 トラブル・例
  (1).モバイル機器
  (2).電動車両
  (3).電池の安全性確保の重要性
  (4).電池の安全性と熱暴走機構
  (5).市販電池の安全性確保策
  (6).モバイル機器用電池の市場トラブル例
  (7).各種機器、国内外における電池の市場トラブル例

3. 安全性向上の取り組み、対策に関する研究報告例
  (1).電解液
  (2).負極および正極表面処理
  (3).難燃性電解液
  (4).固体電池
  (5).セパレータ

4.他の安全性試験方法と試験法のポイント
  (1).モバイル機器
  (2).電動車両
  (3).発電装置

5.安全性試験規格の概要
  (1).事故の発生、電池(セル)と電池応用製品
  (2).安全性試験の設定と電池事故の再現
  (3).法規制、認証システムとガイドライン
  (4).製品規格、測定規格と安全性試験規格の関係
  (5).各種規格の相互関係と互換性
  (6).品質保証と製造物責任 PL/品質保証/製造物責任 PL

6.JIS規格と電気用品安全法
  (1).リチウムイオン電池(セル)におけるJISの経緯
  (2).最新のJIS C 8715-1(基礎特性)とC 8715-2(安全性)
  (3).新JIS C 8715-2の安全性試験と要求事項
  (4).電気用品安全法と最近の運用
  (5).認証システムへの移行

7.UL規格と製品認証システム
  (1).ULの業務と役割
  (2).電池および電池応用製品のUL
  (3).UL1642の試験内容と改訂動向
  (4).応用製品別のUL規格
  (5).ULおよびTUVの利用事例
  (6).資料(試験項目一覧、英文)

8.UN規格(国連危険物輸送基準勧告
  (1).UNの危険物輸送とClass_9
  (2).安全性試験の内容(T1~T8)
  (3).国内外の輸送関係規制との整合性
  (4).リチウムイオン電池の輸送実務

9.EV用電池の安全性、試験規格とグローバル化
  (1).EV用リチウムイオン電池(セル)
  (2).EV用電池の安全性規格の概要
  (3).UL規格(UL2580ほか)
  (4).UN/ECE R100 電気自動車駆動系
  (5).IEC、ISOほか関連規格
  (6).中国GB/T 2015

10.再生可能エネルギー発電と蓄電システム(1)メガソーラとメガウインド
  (1).発電規模と蓄電システム
  (2).固定買取制度FIT(崩壊2019年)
  (3).電気事業法による安全性規制

11.エネルギー発電と蓄電システム(2)住宅用ソーラシステム
  (1).普及状況と蓄電システム併用への移行
  (2).安全性基準、消防法と建築基準法
  (3).ZEHome規制との関連、CAFE規制の導入

12.医療機器のリチウムイオン電池
  (1).普及の概要
  (2).安全性基準、薬事法と国際規格

13.まとめと質疑応答
  ・参考資料:全試験等の受託と認証機関

キーワード リチウムイオン電池 電池の安全性確保 難燃性電解液 EV用電池 安全性規格 蓄電システム 試験規格 安全性基準
タグ エネルギー安全エネルギーマネジメントシステムリチウムイオン電池電気化学
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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