準天頂衛星システムQZSSとGPS/GNSSの基礎・測位原理および最新技術 〜測位デモ付〜

〜 実用準天頂衛星システム(QZSS)の最新動向、GPS/GNSS単独測位、DGPS、KGPSの原理、屋内測位システムの最先端技術 〜

正式運用に入った準天頂衛星をはじめとした測位技術を学び、応用するための講座

 

GPS/GNSS/準天頂衛星システムにおける測位原理とどのような性能・性質をもっているかを正しく理解し、新たなシステムやサービスの開発に活かそう!

講師の言葉

 GPSは、最近ではカーナビはもとよりケータイにも普及し、GPSという名詞が一般的に使用されるようになってきましたが、元を汕れば米国防総省が大陸間弾道ミサイルの誘導に使用することを目的に開発した軍事衛星システムでした。

 現在、日本独自の屋内測位システムの研究が進行し、2017年には準天頂衛星みちびき2〜4号機が打ち上げられ、2018年4月には、ついに念願であった正式運用に入りました。ついで実用準天頂衛星システム7機体制の確立に向けて、内閣府宇宙開発戦略推進事務局を司令塔に、鋭意、技術開発が行われてきています。さらには、自動運転への活用、来たる東京オリンピック・パラリンピック2020において、アスリート、スタッフ、一日数万を超える観客の、屋内外を問わない誘導、及び観光等への活用も検討されています。このように現在、日本において測位への機運は非常に高まっています。

 しかし、GPS/GNSS/準天頂衛星システム(QZSS)がどのような原理で測位を実行し、どのような性能・性質を持っているか等が十分に理解されずに使用されているのが現状です。GPS/GNSS/準天頂衛星システムを利用した新たなシステムや、サービスを考えていくとき、その原理を理解しておくということは非常に重要です。

 本セミナーでは、GPS/GNSS/準天頂衛星システムの基礎・原理から応用、また、最新技術に至るまでの広範にわたって、内閣府準天頂衛星システム事業推進委員会構成員、日本航海学会 GPS/GNSS研究会 会長としての経験を生かし、適宜、測位デモ等交じえながら、ざっくばらんに、かつ、熱意を持って解説させて頂きます。

セミナー詳細

開催日時
  • 2018年06月01日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー ソフト・データ・画像・デザイン
受講対象者 ・準天頂衛星システムの活用をお考えの方 ・カーナビ・船舶等のナビゲーションシステムを扱っている技術者の方 ・RTK-GPSを扱っている測量技術者の方 ・GPS携帯情報端末による経路探索に携わっている方 ・タクシー・トラック等の運行管理に携わっている方 ・防災・災害時の誘導支援に携わっている方 ・バリアフリー支援に携わっている方 ・GPSを車両や建築物の監視などに活かしたい方 ・GPSに興味を持っているが、どこから手をつけてよいか分からないという方 ・今後 GPSを使った事業(新システムやサービス)を考えてるが、特徴が掴めていないという方
予備知識 ・GPS/GNSS/準天頂衛星システムへの関心さえあれば、特に予備知識は必要有りません
修得知識 ・GPS/GNSS単独測位の原理 ・ディファレンシャルGPS(DGPS)測位の原理 ・キネマティックGPS(KGPS)測位の原理 ・実用準天頂衛星システム(QZSS)の最新動向 ・屋内測位システムの最先端技術動向
プログラム

1. GPS/GNSSの基礎

  (1). 測位の語句説明

  (2). GPS(Global Positioning System 全地球測位システム)

  (3). GLONASS(GLObal NAvigation Satellite System グロナス)

  (4). GALILEO(ガリレオ)

  (5). 北斗(Beidou)

 

2. 航法メッセージ

  (1). GPS信号・変調・スペクトル拡散

  (2). 擬似ランダム雑音符号

  (3). 航法メッセージ

  (4). 三次元直交座標系

 

3. GPS単独測位原理

  (1). 時計、時刻同期

  (2). 測距

  (3). 擬似距離

  (4). 幾何学的概念

  (5). 測位結果出力データ

 

4. ディファレンシャルGPS(DGPS)測位原理

   (1). 測位方式の種類

   (2). DGPSの構成

   (3). 補正データ

 

5. キネマティックGPS(KGPS)測位原理

   (1). KGPSのシステム構成

   (2). KGPS幾何学的概念

   (3). 搬送波位相積算値

   (4). 一重位相差

   (5). 二重位相差

   (6). FLOAT解、FIX解

   (7). 同期/非同期モード

 

6. 補強システム

  (1). SBAS(Satellite(Space)-Based Augmentation System 衛星補強システム)

  (2). WAAS(Wide Area Augmentation System 広域補強システム)

  (3). GBAS(Ground-Based Augmenation System 地上補強システム)

  (4). LAAS(Local Area Augmentation system 狭域補強システム)

  (5). 擬似衛星(シュードライト)

 

7. QZSSとGPS/GNSS技術の応用および最新技術動向

  (1). ネットワークRTK(VRS Virtual Reference Station 仮想基準局)測位

  (2). 高感度GPS

  (3). 携帯情報通信端末による測位

  (4). 屋内測位システム

  (5). 準天頂衛星システム(QZSS Quazi-Zenith Satellite System)

       a.QZSS受信機とその種類

       b.LEX測位結果

キーワード 凖天頂衛星 みちびき QZSS GPS GNSS DGPS KGPS ディファレンシャルGPS キネマティックGPS 擬似ランダム雑音符号 航法メッセージ SBAS WAAS GBAS LAAS 擬似衛星 ネットワークRTK 屋内外シームレス測位
タグ 位置情報GNSSGPS
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
こちらのセミナーは受付を終了しました。
次回開催のお知らせや、類似セミナーに関する情報を希望される方は、以下よりお問合せ下さい。
contact us contact us
各種お問い合わせは、お電話でも受け付けております。
03-5322-5888

営業時間 月~金:9:00~17:00 / 定休日:土日・祝日