ブレインマシンインタフェース技術と産業応用

〜 ブレイン・マシン・インターフェース、脳機能解析、ニューロコミュニケーター、事象関連電位 〜

脳と機械のあいだで信号をやり取りするBMI技術を先取りし、応用するための講座

 

脳波情報の解析ノウハウとそれを用いた最新技術が修得出来る特別セミナー!

講師の言葉

第一部

ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)とは脳と機械のあいだで直接信号をやり取りして神経機能を代替・回復・改善する技術である。BMIはこの十数年あまりの間に急速に進歩し、その概念も拡大しつつある。BMIはやり取りされる信号の方向性により、出力型BMIと入力型BMIに大きく二分される。また、利用にあたって手術が必要になるかどうかで侵襲型BMIと非侵襲型BMIに分類される。BMIに用いられる脳信号には種々あり、計測範囲、計測対象、時間・空間分解能、時間遅れ、計測方法の侵襲性、長期安定性、計測装置の可搬性といった、それぞれの脳信号の特徴をよく理解して、目的に応じて使い分け、活用することが重要である。本講ではBMIの基礎と概要を解説する。

 

第二部

近年、「脳を理解する」ための脳科学(ニューロサイエンス)の知見に基づいた「脳を活用する」ためのニューロテクノロジーの研究開発が盛んになっています。本講義の講師は、認知機能の脳内基盤に関する基礎研究の成果を活かした脳科学応用技術の開発を目指し、国内で初めて「ニューロテクノロジー」の名前のついた研究室を立ち上げました。その代表的成果が、脳波による意思伝達装置「ニューロコミュニケーター」の開発です。ニューロコミュニケーターは、脳と機械を直結するブレイン-マシン インターフェース(BMI)の中でも特に認知型BMIと位置付けることができる技術の一つで、注意の高まりを反映した脳波成分「事象関連電位」を、パターン識別技術によってリアルタイムで検出できるのが特徴です。また、小型でコンパクトな無線式脳波計測装置や効率的にメッセージを生成してCGのアバターが伝達するアプリケーションなど、様々なコア技術が搭載されています。本講義では、ニューロコミュニケーターの開発につながった社会的・技術的背景とともに脳波テレパシー技術の動作原理をわかりやすく紹介します。また、そのコア技術を用いた産業応用への取り組みをご紹介したいと思います。これらの開発で私が体験した「驚きと感動」を皆さんと共有できれば幸いです。

セミナー詳細

開催日時
  • 2018年04月10日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー ソフト・データ・画像・デザイン
受講対象者 ・脳計測を実施している方 ・BMI等で脳機能解析を実施している方 ・脳機能を使った製品開発を検討もしくは実施している方
予備知識 ・理系の大学卒業レベルの知識があると理解が深まります
修得知識 ・脳情報を解読するためのノウハウや、脳情報を活用したアプリケーションの開発ストラテジーの概要 ・脳波の基礎と脳波を用いた応用研究の基礎知識を修得できます ・BMIに関しての初等の医工学的知識が習得できます
プログラム

第一部   脳機能解析とブレインマシンインターフェースへの応用

 1. BMIとは

(1).出力型と入力型

(2).侵襲型と非侵襲型

 

2. BMIに用いられる脳信号

 

3. BMIに有用な生理学的特徴量

(1).P300誘発電位

(2).Event−related desynchronization (ERD)/sensorimotor rhythm (SMR)

(3).高周波律動

(4).Slow motor potential (SMP)

(5).Population vector

 

4. 脳信号の解読と制御

(1).Classification decoding

(2).Regression Decoding

(3).自律制御

 

5. 頭皮脳波を用いたBMI

(1).P300スペラー

(2).SMR

 

6.脳磁図を用いたBMI

・SMPを用いたBMI

 

7. 頭蓋内脳波を用いたBMI

高周波律動を用いたBMI

 

8. ニューロンの発火活動を用いたBMI

高周波律動を用いたBMI

 

9.体内埋込装置

(1).電極

(2).集積化アンプ

(3).ワイヤレスデータ通信

(4).ワイヤレス給電

(5).ケーシング

 

第二部   脳科学から見た認知機能の評価手法とその産業応用

 1. 超脳力を科学の力で実現!

(1).ニューロサイエンスからニューロテクノロジーへ

(2).脳と機械を直結するBMIのインパクト

(3).脳波テレパシー装置「ニューロコミュニケーター」

 

2. ニューロコミュニケーターのコア技術

(1).脳波計測用ヘッドギア
(2).高速・高精度の脳波解読手法

(3).階層的メッセージ生成システム

 

3. 応用(1)脳波による意思伝達装置(福祉分野)

(1).運動機能障がい者向け拡大・代替コミュニケーション手段

(2).ニューロコミュニケーターによる臨床研究

(3).ロボットアバターの導入

 

4. 応用(2)脳波による認知機能評価(医療分野)

(1).脳卒中患者における高次脳機能障害とその検査

(2).事象関連電位に着目した認知機能評価システム

(3).事象関連電位に着目した認知機能訓練システム

 

5. 応用(3)脳波による感性評価(マーケティング分野)

(1).ハンズフリーでお買い物「脳波ショッピング」

(2).潜在意識の関心度を探る「脳波総選挙」

(3).製品間の関連性を調べる「脳情報地図」

キーワード BMI 生理学的特徴量 脳機能解析 脳科学 頭皮脳波 頭蓋内脳波 ニューロン ニューロサイエンス ロボットアバター 事象関連電位 認知科学 感性評価 認知機能評価
タグ 感性・脳科学・認知工学生体工学人間工学
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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