量子アニーリングの基礎と実装・適用事例

〜 量子アニーリングマシンの適用事例・今後の発展と最新類似技術 〜

・高速化を実現する「組み合わせ最適化処理技術」として実用化が進む量子アニーリングについて基礎から学べる講座

・量子アニーリングおよびその類似技術を学び、研究開発や新しいビジネス展開へ活かすための特別講座!

講師の言葉

 量子アニーリングと呼ばれる計算技術がいま、注目を集めています。量子アニーリングは組合せ最適化処理(膨大な選択肢からベストな選択肢を探し出す処理)を高速かつ高精度に実行すると期待されている技術です。組合せ最適化処理は、あらゆる産業分野において内在します。特にIoT社会へと向かいつつある現在、組合せ最適化処理の膨大な計算時間を短縮させる技術が必要となると言われています。

組合せ最適化処理の高速化を実現する計算技術の開発は喫緊の課題であるため、量子アニーリングは様々な業種の方々の興味をひきつけているというわけです。また近年の量子アニーリングの研究開発への期待の高まりに連動する形で、組合せ最適化処理に特化した、量子アニーリングと類似の計算技術も開発されています。

 本講義の終わりに、ディスカッションタイムを設けています。ここでぜひ皆様とともに、量子アニーリングや類似技術の活用のきっかけを生み出していきたいと考えております。量子アニーリングや類似技術に関わるハードウェア、ソフトウェア、アプリケーションの研究開発のサイクルを戦略的に回すことが、この計算技術の発展につながります。量子アニーリングや類似技術を積極的に使った新しいビジネス展開を共に考えていきましょう。

セミナー詳細

開催日時
  • 2018年02月05日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー ソフト・データ・画像・デザイン
受講対象者 ・ロボット運動制御、スマートグリッド制御、工場プラント・シフト計画、創薬、経営戦略の最適化、渋滞予測などの分野において高速かつ高精度な計算技術の適用を検討されている方 ・組合せ最適化処理を高速化する計算技術をビジネス現場に活用したいと考えている、新規事業開拓に従事されている方やエンジニアの方 ・組合せ最適化処理に対する新しい計算技術について情報収集を行いたいと考えている、新規事業開拓に従事されている方やエンジニアの方 ・量子アニーリングの現状と将来展望に関する情報収集を行いたいと考えている、新規事業開拓に従事されている方やエンジニアの方 ・IoT社会におけるデータ処理に関する情報収集を行いたいと考えている、新規事業開拓に従事されている方やエンジニアの方 (組合せ最適化処理はあらゆる業種に内在するため、受講対象となる業種は問いません)
予備知識 ・大学レベル以上の数学の知識 (講義内で簡単に触れますが、線形代数の初歩的な知識(行列の乗算、行列の対角化等)があることが望ましいです。また、統計力学や量子力学の知識があるに越したことはありませんが、これについては必須ではなく、量子アニーリングを理解するために必要な部分に絞って、講義途中で取り上げます。)
修得知識 ・量子アニーリングや類似技術の現状と展望を俯瞰することが可能になります。 ・量子アニーリングや類似技術について、自社内研究開発の検討及び、産学共同研究の実施検討 を行うことが可能になります
プログラム

1.最先端量子情報処理技術「量子アニーリング」の概観
  (1). 様々な量子情報処理方式の中での量子アニーリングの位置づけ
  (2). 量子アニーリングの研究開発が活発化した理由:社会情勢と市場の期待
  (3). 量子アニーリングの過去:先行研究事例
  (4). 量子アニーリングの現在:世界各地の現在の状況
  (5). 量子アニーリングの未来:未開拓領域はどこにあるか?

2.量子アニーリングを理解する上で必要な基礎知識(数学的知識&物理学的知識)
  (1). 行列の演算
  (2). 統計力学概観
  (3). イジングモデルの統計力学
  (4). 量子力学概観
  (5). 量子アニーリング基礎理論

3.量子アニーリングの実装
  (1). 組合せ最適化問題からイジングモデルへの変換理論と実用上のテクニック
      a. 制約式が無い場合
      b. 制約等式がある場合(数分割問題、巡回セールスマン問題を例にして)
      c. 制約不等式がある場合(ナップサック問題を例にして)
      d. ビット数を減らす工夫 
  (2). 古典コンピュータを用いた量子アニーリングの実装方法とそれぞれの手法の意義
      a. シュレディンガー方程式に基づく方法
      b. 量子モンテカルロ法に基づく方法
      c. その他の方法
  (3). 量子アニーリングマシンを用いた実装方法と指摘されている現状の問題点

4.量子アニーリングマシンの適用事例
  (1). 量子アニーリングマシン登場直後の学術研究の紹介
  (2). 量子アニーリングマシン利用の最新研究の紹介
  (3). 量子アニーリングマシンの現状の問題点と今後の発展の方向性

5.量子アニーリング類似技術の最新状況
  (1). 量子アニーリング類似技術のそれぞれの特徴紹介
  (2). 量子アニーリング類似技術の現状の問題点

6.本講義のまとめ、受講者の皆様とのディスカッション

キーワード 量子アニーリング 組合せ最適化 シュレディンガー方程式 量子モンテカルロ法
タグ データ解析
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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