プラスチック成形品の破壊メカニズムと破損解析およびその対策

〜 プラスチックの強度と材料・負荷・環境・成形・形状による破壊原因とその対策 〜

・破損による製品トラブルが増加しているプラスチック成形品について、破壊メカニズムから分かりやすく解説する講座

・プラスチック成形品の破損原因を究明し、製品の信頼性向上および成形技術に役立てるための特別講座!

講師の言葉

 プラスチックを代表とする高分子材料は、生活用品から機械部品、電気・電子製品、自動車へと用途の多様化・高度化が進んでいる。これに伴い、製品設計者が予期していないプラスチックの破損が製品トラブルの原因となる事例が増加している。より信頼性の高い製品を開発するには、これらの破損の原因を究明して、その結果を製品設計や製品の信頼性向上にフィードバックしていくことが重要となる。

 講義では、プラスチック成形品のぜい性破壊の実例をもとに、その原因と対策を示しながら、プラスチックの破壊メカニズムを理解し、「なぜ壊れたのか」を製品開発に生かすための基本的な考え方を解説したい。

セミナー詳細

開催日時
  • 2018年01月30日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料
受講対象者 ・プラスチック材料および成形品を扱っている技術者およびこれから扱う研究者・技術者の方 (輸送機器、機械、電子機器等における製品開発・設計、生産技術、製造、品質管理、品質保証に関わる技術者の方やプラスチック材料の研究開発に関わる方など)
予備知識 ・初歩的なプラスチックの知識
修得知識 ・プラスチック材料選択、グレード選択、デザイン設計、品質管理、成形加工技術に関する知識習得
プログラム

1.プラスチックの強度と成形品の破損原因

  (1). プラスチックの強度と破損

      a. 破壊学とプラスチック

      b. プラスチックとゴムと繊維(結晶性とガラス転移温度)

  (2). プラスチックの破損挙動

      a. クレイズとクラックとせん断降伏

      b. ぜい性破壊と延性破壊は何で決まるのか

      c. 静的な強度と疲労強度

  (3). 分子量と破壊

  (4). 温度と破壊

  (5). ひずみ速度と破壊

  (6). 環境物質と破壊(溶剤クラック)

2.プラスチック成形品の破壊−その原因、対策−

  (1). 材料の選択ミスが原因の破壊

      a. 分子量

      b. 分子量分布

      c. 結晶性、充填材、添加剤(量)

  (2). 負荷が主要因の破壊

      a. 衝撃

      b. 疲労破壊(繰り返し荷重)

  (3). 環境が主要因の破壊

      a. 低温ぜい化

      b. 溶剤クラック、表面ぜい化(表面劣化)

      c. 構造ぜい化(高次構造変化)

  (4). 成形が主要因の破壊

      a. 残留応力(冷却、配向)

      b. 可塑化劣化(熱劣化)

  (5). 形状が主要因の破壊

      a. 切り欠き脆性(コーナー)

      b. 平面ひずみ状態(厚板)

      c. ウエルドライン(融着不足)、インサート(熱膨張の差)

3.破損解析

  (1). 破損解析の手順

  (2). 破損解析チェックリスト(GEプラスチック社)の利用

  (3). フラクトグラフィー

      a. 亀裂の起点と進行方向の見分け方

      b. 疲労とストリエーション

      c. 溶剤クラックの特徴

  (4). 残留応力の測定 

キーワード プラスチック クレイズ クラック 残留応力 ウエルドライン インサート 破損解析 フラクトグラフィー ストリエーション
タグ プラスチック
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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