破面観察(フラクトグラフィ)の基礎と破損原因推定へのポイント・事例

〜 破面のマクロ観察、代表的な金属の破損、破面観察の手順と方法、破損原因調査事例 〜

・破壊形態における破面の特徴を学び、破損対策に活かすための講座

・破損した部品の実際の破面を例に疲労破壊や応力腐食割れ、水素脆性などの読み取り方を修得する特別セミナー! 

講師の言葉

 設計技術が大きく進歩した現在においても、破損事故は絶えず発生しており、これらの対策を行うためには、破壊原因を明確にすることは極めて重要である。その原因を明らかにするために最も有効とされる手法が、破面を観察することによって情報を得る破面解析(フラクトグラフィ)である。
 破面解析を行うことによって、破壊機構(疲労破壊や応力腐食割れの判定)・起点位置・進展方向・負荷モード(引張・曲げ・せん断等)を推定することが可能であるが、事故品の破面は損傷していることが多く、書籍にあるような破面の模様を観察することが難しい場合が多い。
 今回のセミナーでは実際に破損した部品の破面を紹介し、破面全体を観察するマクロ観察や電子顕微鏡を用いて観察する微視的な模様について、それぞれの着眼点や読み取り方を説明する。

セミナー詳細

開催日時
  • 2018年03月20日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料
受講対象者 ・機械・金属・自動車・構造物・建築ほか関連企業の技術者の方
予備知識 ・金属材料および材料力学についての基礎的な知識
修得知識 ・フラクトグラフィの初歩的な技術
プログラム

1.破面解析とは
  (1).破面観察の有効性と危うさ
  (2).破面解析で得られる情報
  (3).調査前に把握すべき事項

2.破面のマクロ観察
  (1).破面観察での破壊機構推定・疲労破壊・応力腐食割れ・延性破壊・脆性破壊
  (2).マクロ観察での起点位置および進展方向の推定 ステップ・ビーチマーク・放射

      状模様 等
  (3).負荷の大きさについて

3.金属の代表的な破壊
  (1).延性破壊とディンプル破面の読み取り方
  (2).脆性破壊のへき開破面とリバーパターン
  (3).疲労破壊概略とストライエーション形成機構
  (4).疲労破面の電子顕微鏡写真
       各種金属のストライエーション・介在物起点・鋳物非鉄金属の疲労破壊・
  (5).応力腐食割れの破面様相と断面でのき裂形状
      (ステンレス鋼・炭素鋼・銅合金)
  (6).水素脆性の破面様相と拡散性水素
  (7).その他破壊機構の紹介
      (液体金属脆性割れ・焼き割れ・脱亜鉛腐食)

4.破面観察の手順と方法
  (1).破面観察手順
  (2).破面観察方法
    a. き裂位置の確認    
    b. 破面試料の採取方法    
    c. 破面洗浄方法 (付着物除去・錆除去)   
    d. 観察機器の紹介 

5.破損原因調査事例紹介

6.まとめ

  (1).破損原因分類表
  (2).報告書例

キーワード 破面解析 フラクトグラフィ 破損事故 破壊原因 破壊機構 疲労破壊 応力腐食割れ 脆性破壊 ストライエーション 
タグ 金属破面解析疲労機械構造物自動車・輸送機
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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