バッテリマネジメントとセルバランス技術の基礎と回路設計への応用

〜 リチウムイオン二次電池、電気二重層キャパシタ、バッテリマネジメントシステムの役割と構成、受動方式・能動方式のセルバランス回路 〜

・バッテリを長期に渡り安全に使用するために不可欠なバッテリマネジメント技術を解説する講座

・バッテリマネジメントのなかでも特に重要なセルバランス技術を修得し、早期劣化やエネルギー低下を防止しよう! 

講師の言葉

 再生エネルギーや電動車両の普及に伴いリチウムイオン二次電池や電気二重層キャパシタ等の蓄電源の利用が急速に拡大している。用途に応じて複数の蓄電セルを直列に接続しバッテリを構成して使用するが、バッテリを長期に渡り安全に使用するためには各セルを適切に管理する必要がある。そのためにはバッテリマネジメント技術が必要不可欠であり、その中でも特に重要となるのがセルバランス技術である。
 蓄電システムでは各セルの固体差に起因してセル電圧にアンバランスが生じるが、これはセルの過充電や過放電のみならず蓄電システム全体としての早期劣化や利用可能エネルギーの低下といった各種の悪影響を及ぼす。このアンバランスを解消するのがセルバランス技術であり、近年では蓄電源の利用拡大に伴い盛んな研究開発が行われている。
 本セミナーではバッテリマネジメントならびにセルバランス技術について解説する。

セミナー詳細

開催日時
  • 2018年03月14日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・蓄電源システムに携わる技術者・研究者
予備知識 ・とくに必要はないが、パワーエレクトロニクスに関する基礎知識があると望ましい
修得知識 ・セルバランス技術の概念に関する基本的知識 ・用途や規模に応じた適切な各種回路方式の選定に関する知識
プログラム

1.背景
  (1).蓄電池の用途拡大に伴う課題
  (2).リチウムイオン電池と電気二重層キャパシタの特性

2. バッテリを使用する際の課題
  (1).過充電と過放電
  (2).過大電流
  (3).温度管理
  (4).セルアンバランス
  (5).充電状態推定

3. バッテリマネジメントシステムの役割
  (1).充電制御(定電流-定電圧充電)
  (2).電圧監視
  (3).電流・電圧保護(過大電流、過充電・過放電)
  (4).温度管理
  (5).充電状態推定

4.バッテリマネジメントシステムの構成
   ・システムの構成について解説

5.セルバランスの概念
  (1).受動方式(損失型)
  (2).能動方式(非損失型)

6.受動方式のセルバランス回路
   ・受動方式のセルバランス回路について解説

7. 能動方式のセルバランス回路
  (1).DC-DCコンバータの基礎
      (チョッパ、フライバックコンバータ、スイッチトキャパシタコンバータ)
  (2).隣接セル間バランス
  (3).ストリング-セル間バランス
  (4).セル選択方式(ストリング-セル間)
  (5).セル選択方式(中間貯蔵方式)

8. まとめ
  (1).各種セルバランス方式の長所と短所、用途
  (2).大規模システムにおけるバランス回路

キーワード バッテリマネジメント セルバランス リチウムイオン電池 電気二重層キャパシタ 過大電流 充電状態推定 電圧監視 DC-DCコンバータ セル選択方式 バランス回路
タグ エネルギーマネジメントシステムリチウムイオン電池蓄電電源・インバータ・コンバータ電池
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
こちらのセミナーは受付を終了しました。
次回開催のお知らせや、類似セミナーに関する情報を希望される方は、以下よりお問合せ下さい。
contact us contact us
各種お問い合わせは、お電話でも受け付けております。
03-5322-5888

営業時間 月~金:9:00~17:00 / 定休日:土日・祝日