プラスチック材料の破面解析と寿命予測および破損不具合の再発防止策

〜 破壊モードにおける発生メカニズムと判定フロー、劣化寿命予測式の導出、破損不具合の再現試験方法と仕組みの構築 〜

・適切な破面解析法を学び、破壊原因の究明と破損トラブル防止対策に活かすための講座

・不良の発生原因を究明し、不具合再発防止のシステムを確立し、競合他社を凌駕する技術と仕組みを構築しよう! 

講師の言葉

 プラスチックの破損トラブルは、製造メーカの信用・信頼を著しく傷つけるが、その破損原因を究明し再発防止のためのシステムを構築すれば、競合他社を凌駕する技術と仕組みを確立することが可能である。
 本講座では、プラスチック製品が破損トラブルを生じた際の比較参考とするため、出来るだけ多くの破損事例を取り上げ破壊モード、起点の位置、亀裂の進展方向について解説している。また、破壊モードを特定した後に実施する破壊原因究明、再現試験、寿命予測、劣化加速等の一連の破損不具合解決並びに対策業務に資する目的でテキストを纏めたつもりである。
 更には、最後の章において不具合再発防止の一連の流れについて解説しており、本内容を参考に競合他社を凌駕する技術と仕組みを構築していただければ幸甚である。

セミナー詳細

開催日時
  • 2017年12月20日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料
受講対象者 ・プラスチック部品に関する品質保証業務担当者、品質管理担当者の方 ・プラスチック製品設計担当者、製品評価担当者、部品成形担当者の方 ・不良品、不具合防止でお悩みの方
予備知識 ・基礎的なプラスチックの知識
修得知識 ・破損不具合品の破壊モード、起点、破壊の進展方向 ・各種破壊モードにおける発生メカニズム ・破損不具合が発生した際、取り組み計画の策定並びに不具合対応 ・破損不具合データのワイブル統計解析 ・破損不具合の再現試験方法の設定 ・再現試験データの寿命予測式に則した重回帰分析方法並びに部品保証条件の設定 ・破損不具合再発防止の仕組みの構築
プログラム

1.プラスチック材料の破面解析や寿命予測に取り組むための基礎・概要
  (1).破面解析の概要
  (2).樹脂部品の不具合現象と入力因子の対比
  (3).高分子材料の劣化寿命予測と劣化加速の対応可能項目
  (4).不具合原因究明〜再発防止に至る取り組みの流れ
  (5).寿命予測(アレーニウス&ラーソンミラー法)の概要
  (6).重回帰分析結果の展開

2.破損トラブルの事例
  (1).ソルベントクラック
  (2).環境応力割れ
  (3).クリープ破壊
  (4).疲労破壊
  (5).成形工程が原因の破壊
  (6).ストレスクラック

3.破面解析
  (1).破壊モードの判定フロー
  (2).破壊モード別・応力と破壊までの経過時間
  (3).破面解析
  (4).入力モード別
    a.クレーズ
    b.ボイドとフィブリル
    c.静的破壊
    d.衝撃破壊
    e.脆性破壊
    f.延性破壊
    g.ストレスクラック
    h.ソルベントクラック
    i.環境応力割れ
    j.クリープ破壊
    k.疲労破壊
  (5).破面パターン別
    a.シェブロンパターン
    b.ビーチマーク
    c.脆性ストライエーション
    d.静的延性破面
    e.ティアライン
    f.スティックスリップ
    g.ミラー状パターン
    h.パラボラパターン
    i.リバーパターン
    j.ディンプルパターン
    k.フィブリルパターン
    l.フレーク状パターン

4.破壊メカニズム
  (1).ソルベントクラック
  (2).環境応力割れ
  (3).クリープ破壊
  (4).疲労破壊
  (5).ストレスクラック
  (6).延性破壊と脆性破壊の決定因子

5.環境因子によるプラスチックの劣化
  (1).紫外線
  (2).熱
  (3).加水分解
  (4).銅害
  (5).溶媒和

6.劣化不具合の対策
  (1).不具合要因洗い出しのためのチェック表
  (2).プラスチック製品の衝撃破壊解析フロー
  (3).プラスチック製品の経時劣化による破面解析フロー
  (4).劣化モード別対策内容

7.発生応力の計算
  (1).プレスフィット
  (2).肉厚設計
  (3).応力集中係数
  (4).ネジの軸力計算
  (5).矩形品の曲げ応力

8.破壊データのワイブル統計解析
  (1).分布図による方法
  (2).最尤法 
  (3).変動係数からのアプローチ

9.再現試験
  (1).ソルベントクラック
  (2).環境応力割れ
  (3).クリープ破壊
  (4).疲労破壊

10.樹脂材料・製品の劣化寿命予測式の導出
  (1).アレーニウスの式
  (2).ラーソンミラーの式
  (3).寿命予測式に則した取得データの重回帰分析
  (4).重回帰分析の方法

11.各種劣化モードにおける寿命予測
  (1).ソルベントクラック
  (2).クリープ破壊
  (3).加水分解
  (4).疲労破壊
  (5).熱劣化
  (6).吸水性樹脂の吸水率

12.劣化加速条件の設定方法
  (1).製品におけるクリープ促進条件
  (2).試験片におけるクリープ促進条件
  (3).製品における熱劣化加速条件
  (4).劣化加速条件設定フロー
  (5).上限となる促進条件設定の見極め

13.破損不具合の再発防止
  (1).不具合現品調査
  (2). IS IS NOT 分析
  (3).要因の洗い出しと抽出
  (4).不具合解析
  (5).メカニズムの仮説設定
  (6).仮説の検証
  (7).流出原因の特定

キーワード 破損不具合 破面解析 破壊モード ストレスクラック ソルベントクラック 環境応力割れ クリープ破壊 熱劣化 衝撃破壊解析 劣化モード 
タグ ポリマープラスチック寿命予測破面解析
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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