ゴム・プラスチックの劣化・破壊メカニズムと寿命予測および不具合対策

〜 高分子材の基礎、化学劣化と物理劣化、酸化・熱・光・欠陥・ケミカルアタックによる破壊、アーレニウスプロットとその他寿命予測、不具合対策 〜

  • 高分子の基礎から劣化のメカニズムや寿命予測の考え方について解説する講座!
  • 劣化の原理から学び、適切な製品試験やロバスト設計などによる対策、製品の寿命向上に活かそう!

講師の言葉

 防湿庫の中を掃除していて、ある製品のプラスチック部品(フック)が破壊しているのを見つけた。これは購入してから5年も経過していないもので、常に防湿庫に保管していた。また3年間は使用していない。フックの破壊の様子を観察したところ、明らかに製品設計ミスと思われたが、メーカーに確認したところ、すでに品質保証期間を過ぎているので有償修理と告げられた。

 製品の使用において時間経過により材料が破壊する現象を劣化と呼ぶならば、この事例も「劣化」になる。ただし、この事例ではいわゆるア−レニウスプロットで寿命予測できる現象ではない。

 本講座では、ア−レニウスプロットで寿命予測を行っている狭義の「劣化現象」だけではなく、時間経過で高分子材料が破壊する現象など幅広く基礎から解説し、製品設計で高分子材料の劣化をどのように考えたら良いのか説明する。

セミナー詳細

開催日時
  • 2017年11月07日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料
受講対象者 ・実務で高分子材料(ゴム、樹脂、複合材料)を扱う技術者の方  化学が専門でない技術者の方も歓迎
予備知識 ・高校までの理科系化学と物理(特に力学)の知識  高分子材料について予備知識がなくても理解できます
修得知識 ・高分子材料を扱う実務において、知っているべき基礎知識 ・高分子材料の破壊に関する知識
プログラム

1.プラスチック部品の破壊事例

  (1).突然の破壊

    a.3年間使用せず、防湿庫に保管していた製品の破壊

  (2).アーレニウスプロットで予測できない劣化

2.高分子材料の基礎

  (1).高分子材料

    a.ひもの集合体でできる構造

    b.高分子の分類

    c.高分子の構造

    d.高分子物性評価

  (2).高分子の硬さと脆さの関係

  (3).高分子の破壊機構

  (4).高分子の劣化機構

    a.化学劣化

    b.物理劣化

  (5).高分子材料のプロセシングの影響

    a.コンパウンディング

    b.成形加工

    c.その他のプロセシング

3.プラスチック・ゴムの劣化・破壊原因

  (1).高分子の高次構造

  (2).酸化劣化

  (3).熱劣化

  (4).光劣化

  (5).欠陥

  (6).ケミカルアタック

4.寿命予測について

  (1).ワイブル統計

  (2).アーレニウスプロット

  (3).その他

5.不具合対策

  (1).実際の製品使用条件と環境の調査

  (2).適切な製品試験法の選択

  (3).タグチメソッドによるロバスト設計

  (4).クレーム解析

キーワード 高分子材料 化学劣化 物理劣化 コンパウンディング 酸化劣化 熱劣化 光劣化 ケミカルアタック ワイブル統計 アーレニウスプロット 製品試験法 ロバスト設計
タグ ゴムプラスチック品質管理複合素材
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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