金属破面観察の基礎と破損原因推定への応用

〜 取り扱い手法のノウハウ、破壊モードの様相、破面の定量的な特徴と破壊力学パラメータの関係 〜

・破面から応力などを定性・定量解析する方法について、観察事例をもとに具体的に解説する特別講座

・破面観察を通して、破損の原因を特定し、破損事故防止対策へ活かそう! 

・実例を多くとりあげて、実務にすぐに活かせるようポイントをわかりやすく解説いたします

講師の言葉

 はじめにフラクトグラフィを用いて損傷解析を実施するために守るべき破面の取り扱い方、破面の観察に必要な機器などの基本的な事項(ルーチンワーク)を説明します。

 次に各種の破壊モードについて、肉眼で観察した時の様相と顕微鏡で観察した時の様相の例を紹介します。特に肉眼観察は実機の破面解析には重要でありますので、重点的に説明します。ここまでは主に観察に関することで定性的な内容になります。

 次に、定量的な解析方法として、破面の定量的な特徴と破壊力学パラメータの関係等について説明いたします。破面に数値解析の手法を導入し、破面から破壊の時の応力などを調べる手法について説明します。これは特に疲労破壊の破面について説明します。

 最後に、定性・定量解析の方法を実機の破損事例にフラクトグラフィを適用して、破損原因を特定するまでの過程について具体的に紹介いたします。

セミナー詳細

開催日時
  • 2017年09月06日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備加工・接着接合・材料
受講対象者 ・金属製品、機械、建築・建設、自動車、航空機、重機、アトラクション関連の設計者、技術者の方 ・破壊事故の解析に携わる技術者、現場技術者の方 ・これから破損調査を行おうとする企業の方
予備知識 ・フラクトグラフィに関しては特に必要ありませんが、材料力学に関しては基礎的なことが予備知識としてあると望ましいです
修得知識 ・フラクトグラフィの基礎 ・破面の採取から応力などの推定まで
プログラム

1.フラクトグラフィ概論
  (1).はじめに
  (2).解析機器
  (3).破面の取り扱い
    a.破損部の特徴の把握
    b.破面の保護
    c.破面の洗浄

2.マクロ破面の典型的な例
  (1).静的破壊
    a.シェブロンパターン
    b.放射状模様
  (2).延性破壊
    a.繊維状模様
    b.シヤーリップ
  (3).疲労破壊
    a.ビーチマーク
    b.ラチェットマーク
  (4).環境破壊
    a.枝分かれ模様

3.ミクロ破面の典型的な例
  (1).静的破壊
    a.劈開(リバーパターン)
    b.擬劈開
    c.タング
  (2).延性破面
    a.ディンプル
    b.ストレッチング
  (3).疲労破面
    a.ストライエーション
    b.ストライエーション状模様
    c.粒界ファセット(粒界割れ)
  (4).環境破壊
    a.脆性ストライエーション
    b.ファンシェープトパターン
    c.粒界ファセット
  (5).高温破壊
    a.粒界すべり
    b.粒界ディンプル

4.フラクトグラフィと破壊力学を用いた破面解析法
  (1).ストライエーション間隔からの応力範囲及び寿命の推定
  (2).破壊機構マップを活用した応力範囲の推定

5.破損事故解析例
  (1).チェーンの疲労破面
  (2).アウトリガーボルトの疲労破壊
  (3).減速機の疲労破壊
      他5〜7事例を解説

6.まとめ

キーワード フラクトグラフィ 疲労破面 破壊力学 応力推定 破壊機構 損傷解析 破壊モード 静的破壊 延性破壊 疲労破壊 環境破壊 高温破壊
タグ 金属金属加工金属材料破面解析疲労応力解析構造物材料力学・有限要素法自動車・輸送機
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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