工作機械の工具診断技術と故障予知・寿命向上への応用

〜 主軸電力に現れる設備構成部品の劣化・不具合、工具の寿命を検知・延長する技術、ネットワークによるモニタリング、IoTの実現 〜

・工具や設備の寿命や異常を検知する技術を先取りし、機械の寿命向上に活かすための講座

・主軸モータの電力変化観察による異常検知技術を先取りし、設備の劣化や故障を未然防止しよう!

講師の言葉

 加工において工具の寿命を延ばすことと、工具の欠損(製品の不良)を速やかに見つけることは重要な課題である。また、設備の異常を速やかに見つけてメンテナンスすることも重要な課題である。本セミナーでは量産加工の特徴を利用して課題を解決する技術を紹介する。量産加工では、一定の同一動作を繰り返すため、同じ条件下でのデータの変化を観察することで、工具の劣化の進行、工具の欠損の検知および設備の劣化の進行、異常を見つけることが可能となる。

 設備診断では一般には振動の周波数解析による方法が主流であるが、今回紹介する技術は工具を回す主軸モータの電力による方法である。工具の劣化、工具の欠損および設備を構成する部品の劣化はすべて主軸モータの電力に現れる。主軸モータの電力の変化を観察することで種々の異常を見つけることができる。

 しかし、実際には同じ条件下でのデータ取りは種々の技術を活用しないと実現できない。本セミナーでは、この実用化の技術を併せて紹介する。

セミナー詳細

開催日時
  • 2017年08月29日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備品質・生産管理・ コスト・安全
受講対象者 ・生産や加工に携わる技術者の方 ・設備診断に興味のある技術者の方 ・工作機械や工具関連企業の方
予備知識 ・特に必要ありません
修得知識 ・工具の寿命延長、工具の欠損検知および設備診断の方法 ・設備診断装置開発のヒント
プログラム

1.工具診断の積み重ねによる設備診断
  ・工具診断による僅かの負荷上昇の回避の積み重ねが設備を守る

2.設備の不具合と主軸電力の相関
  ・設備の構成部品の劣化は主軸電力に現れる

3.電流による負荷計測の限界
  ・クランプメータによる電流計測では加工負荷を計測できない

4.高機能電力計の仕組み
  ・低負荷領域での電力を確実に計測するための技術

5.工具の寿命を検知するための技術
  ・加工中の最大電力の変化のみから寿命を推測する技術

6.工具の寿命を延長するための技術
  (1).工具の定数交換を電力による寿命交換へ
  (2).振動と電力による最適加工条件探索
  (3).電力による工具品質、工具再検の評価

7.工具の微欠損を検知するための技術
  ・工具の微欠損検知の難しさ

8.実用化のための技術
  ・設備診断の実現に不可欠な実用化技術

9.マシニングでの工具診断事例
  ・動画による工具診断事例紹介

10.ネットワークによるモニタリング
  ・ネットワーク化による便利な機能紹介

11.IoTを実現するための準備
  ・目的に合うデータを見極めて集めることの重要性

キーワード 工具診断 工具劣化 最適加工条件検索 設備診断 モニタリング IoT
タグ 寿命予測信頼性試験・故障解析モータ機械機械要素工作機設備
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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