技術者に必要な文章の基礎と技術文書作成のポイント 〜 演習付 〜

〜 技術文章の基本、用字用語の使い方、文書作成手順、各種技術文書作成の実践例 〜

・多くの添削事例を通して、より良い文章を書くためのポイントを修得するための講座

・基本的な文章作成の考え方から技術者として必要な文書の作成方法まで、実例と演習で実践的に学べる特別セミナー! 

・打合せ議事録、トラブル報告書、実験報告書、各種の提案書、宣伝資料、謝罪文など、仕事で用いられる内部文書に加え、論文、雑誌記事、取り扱い説明書、納入仕様書、購入仕様書など外部に提出する技術資料の文章の書き方もポイントを解説いたします

講師の言葉

 技術文書に書くべき文章は、文学や他の実用文書とは明らかに異なる。本講では基本的な文章作成の考え方から技術者として必要な文書の作成方法まで、実例を挙げながら学習する。講師はプラントエンジニアリング技術者として、設計作業や業務連携、伝承技術集成、技術教育業務を担当してきた。顧客向け、製作者向け、社内向け、そして業界向けの文書作成と添削指導を行ってきた経験に基づいて分かりやすく説明する。
 本講では、まず、文章書きの基本的なスキルはどのようなもので、どう力を付けるかを述べる。その上で、打合せ議事録、トラブル報告書、実験報告書、各種の提案書、宣伝資料、謝罪文など、仕事で用いられる内部文書に加え、論文、雑誌記事、取り扱い説明書、納入仕様書、購入仕様書など外部に提出する技術資料を念頭に置いて文章の書き方を示す。受講者の方には、多くの添削事例を提示しながら、どうすればより良い文章を書けるかを一緒に考えていただく。また、理解を深めるために文章作成および間違い探しの演習を織り込む。

セミナー詳細

開催日時
  • 2017年06月09日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 研究開発・商品開発・ ビジネススキル
受講対象者 ・技術文書作成に携わるすべての方(技術者以外の方でも参考になる内容です)
予備知識 ・特に必要ありません
修得知識 ・基本的な文章作成術 ・各種技術文書の実践的な作成技術
プログラム

1.文書作成の心構え
  (1).技術文章と文学
  (2).気ままに書いたもの
  (3).読み手を特定
  (4).読み手の気持ち
  (5).読み手に信頼感
  (6).変化する文章の作法

2.技術文章の基本
  (1).基礎的事項
    ・必要十分 / 必要な冗長さ/ 断定しない表現 / 概念の図示/ 実例の提示 / 比喩的表現/同じ言葉の繰り返し / 箇条書き / 誠実な強調 / プレゼンの意識/ 感想文の目的  
  (2).推論のよりどころ
    ・三段論法 / 弁証法(正反合) / 帰納法と演繹(えんえき)法 / 仮定と実証の繰り返し
  (3).文書の構造
    ・文章の構造化 / 定型的な項目立て
  (4).論述の進め方
    ・結論の置き方 / 起承転結 / 序論・本論・結論 / 序破急/ 流れの原則 / 重要性の順序 / 業務文書の型式
  (5).気の利いた文章

3.文の作成
  (1).正確、厳密
    ・形容の程度 / 「〇〇など」 / 「〇〇や〇〇」 / 接続語 / 文の平易さ/ 主語の明確さ / 主語と述語/ 述語のまとめ / 「こそあど」言葉 / 専門用語、略語 / 文の分割 / 重ね言葉/ 時制の表現
  (2).文法上の誤り
    ・ねじれ / 修飾語とその対象 / 倒置法と語順
  (3).表現する方法
    ・類語、反対語、対義語 / 二重否定 / 対偶表現
  (4).定義の方法
  (5).敬語の使い方

4.用字用語の使い方
  (1).使う言葉を選ぶ
    ・使えない話し言葉  / 文語的な用語  / 理由の「より」と「から」  / 「〜的」「〜性」「〜化」 / 人の間違った言葉・表現 / 「ら抜き」、「さ入れ」、「れ足す」 、「い抜き」/ 専門用語 / 差別(禁止)用語 / 低俗表現 / 方言
  (2).用字
    ・漢字力はどれほど必要か / 一般の用字用語の手引
  (3).格助詞「の」の意味と使い方
    ・主格(叙述の主体 / を示す / 連体格 3 / 代名詞) 

5.文章作成の手順
  (1).実際の文章作成の流れ
    ・敬体(ですます /) と常体(である / リード(概要)文 / WORDで構造化 / 文書の目的と価値)
  (2).著述の流れ
    ・書くべき事項の列挙 / 文章の流れと見出し / 見出しの順序で並べ替え / 内容の書き進め / 順序とタイトルの修正 / さらに書き進め / 見出し、順序を随時並べ替え / 推敲
  (3).読点「、」
  (4).文章の修正
    ・チェックリスト / 技術用語の同音異義語 / 抜けている項目の探し方 / ソフトウェアの文書校正機能
  (5).最後の文チェック
    ・「、」で修正 / 「。」で修正 / 改行マークの検索 / 全体の読み返し

6.技術文書作成の実践
  (1).技術関連の文書
    ・文書の種類 / 文書の保存
  (2).打合せ議事録
    ・打合せ議事録の失敗 / 記録の主観性と客観性 / 記録で明確にしておくべきこと/ 記録する方法と注意点 / 記録の表現例 / 承認、フォローと再配付 / 逐一記録(録音複製)
  (3).取扱説明書、操作基準書
    ・留意事項 / 操作基準書の重要な項目
  (4).トラブル報告書
  (5).調査報告書
  (6).実験報告書
  (7).学術論文・技術論文
  (8).稟議書
  (9).特許明細書
    ・特許のアイデア提出書 / 特許明細書 / 特許共同申請契約書 / 稟議書
  (10).新規事業提案書
  (11).公的補助金申請書
  (12).納入(見積・受注)仕様書
  (13).購入(引合・発注)仕様書
  (14).機器仕様リスト
  (15).各種設計図の補足書
  (16).出張報告書

7.文章作成の勉強法
  演習1 顧客への連絡文章の作成実習と模範文解説
  演習2 取り扱い説明書の作成実習と解説
  演習3,4 実際の添削例からの間違い探し演習と解説

キーワード 技術文章 推論 三段論法 弁証法(正反合) 帰納法 演繹法 構造化 倒置法 対偶表現 用字 
タグ ヒューマンスキル企画書・提案書文章の書き方
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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