制御系設計のための確率論の基礎と制御工学への活かし方

〜 制御対象におけるランダム性・特徴と確率過程の基礎、制御工学への応用 〜

・外乱制御など確率的要素を含んだシステムの制御問題に対する新たなアプローチ手法を学ぶ講座

・制御問題に対して解析学のツールを用い、機器の制御に活用するための特別講座!

講師の言葉

 制御対象には不規則外乱やパラメータのゆらぎなど、無視できない大きさの変動が生じる場合があります。制御工学の分野ではカルマンフィルタに代表されるように、古くより外乱抑制などの確率的要素を含んだシステムに対する制御問題が扱われてきています。
これに加え、近年では確率微分方程式が金融工学へと盛んに応用されているように、解析学のツールを用いて近代確率的力学系の解析・制御に対する多くの理論的結果が報告されています。
 本セミナーでは、 制御系を設計するにあたって考慮しなければならない制御対象におけるランダム性と、その特徴づけから出発します。 まず確率空間の概念を用いた確率論を復習し、確率的力学系としての確率過程を扱う上で必要となる考え方を確認します。
これを基に、 連続時間でのブラウン運動を確率システムの議論の出発点として、 確率過程や確率微分方程式の持つ基本的性質や法則を解説します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2017年06月05日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・自動車をはじめとした輸送機器、機械、ロボット、電子機器、モータ、プラントほか関連企業において制御に携わる方 (確率的現象を数理的な裏付けを持って取り扱いたい方)
予備知識 ・大学学部教養レベルの確率論、微分方程式論
修得知識 ・制御系の設計に活かすための確率空間の概念を用いた確率論と確率過程論の基礎
プログラム

1. 古典的確率論から現代的確率論へ:制御系設計のために
  (1). 測度論とルベーグ測度の考え方
  (2). 確率空間
  (3). 確率変数

2.制御対象におけるランダム性とその特徴づけ
  (1). 期待値・分散
  (2). 確率分布
  (3). 正規分布の基本性質
  (4). 独立性
  (5). 条件付き確率
  (6). 対数の法則と中心極限定理

3.確率過程の基本概念
  (1). 試行の繰り返しから確率過程への拡張
  (2). 確率過程の基礎的性質
  (3). 確率過程と確率微分方程式
  (4). 離散状態確率過程(ランダムウォーク)
  (5). マルコフ連鎖

4.確率過程における重要な概念と性質
  (1). マルチンゲール
  (2). ブラウン運動
  (3). 確率積分
  (4). 伊藤の公式

5.確率過程論の制御工学への応用
  (1). ポアソン過程を用いたウィーナ過程の近似
  (2). 確率微分方程式と安定性解析
  (3). 制御工学への応用
      a. 金融工学とブラック・ショールズ方程式
     b. カルマンフィルタ
     c. 拡散過程と熱伝導方程式

キーワード 現代確率論 ルベーグ測度 制御系設計 不規則外乱 離散状態確率過程 ランダムウォーク マルコフ連鎖 マルチンゲール ブラウン運動 伊藤の公式 カルマンフィルタ 熱伝導方程式 ブラック・ショールズ方程式
タグ 制御
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
こちらのセミナーは受付を終了しました。
次回開催のお知らせや、類似セミナーに関する情報を希望される方は、以下よりお問合せ下さい。
contact us contact us
各種お問い合わせは、お電話でも受け付けております。
03-5322-5888

営業時間 月~金:9:00~17:00 / 定休日:土日・祝日