プラスチック成形品における破損・環境応力割れのメカニズムとトラブル対策および破面解析技術

〜 ソルベルトクラックのメカニズム、破断面の画像解析、成形のクラック問題解決事例 〜

・プラスチック成形品の破損メカニズムおよび原因と対策方法を修得する講座

・プラスチック破面の解析方法を修得し、成形品の成形工程時とその後における破損・破壊原因と対策および問題解決に活かそう! 

講師の言葉

第一部

 種々のプラスチックの破損トラブルについて、実例をもとにお話をします。また未然に防ぐためのポイントも解説します。より身近に破損トラブルを感ずることができます。

第二部

 プラスチック成形品破損の問題解決は、安全上極めて重要であり、製造時の対策及び使用時の対策を最優先する。プラスチック成形品破損の原因は、異物、バリ、ボイド、ウエルドライン、シャープコーナー、薄肉、溶剤あるいは薬品などである。これらは、プラスチック成形品の破面観察と解析でわかる。割れの起点、亀裂の伝搬方向、荷重波形、破壊形態(衝撃、延性、疲労、溶剤)を特定する。

 破損トラブルは突然におき、原因も不明確であるが、直ちに解決しなければならない。それができるのは、長い経験で得られた秘密のノウハウがあるからである。そのノウハウも、90%は基礎技術であることに注目すれば、経験が不足でも、実施することができる。100%の解決を目指すよりも、誤差を認めて、今すぐできる基本の問題解決事例を16項目挙げて解説します。

第三部

 破断面の観察から破壊に関する知見を得ようとする破面解析(フラクトグラフィー)はかなり以前から金属材料を中心に行われきています。最近ではプラスチックに対しても広く応用されています。特に結晶性エンジニアリングプラスチックは重要な機構部品に用いられることも多く、破壊問題は全体の機能に大きな影響を与えるため、破壊原因の調査は極めて重要なものとなっています。

本講演では、破面解析を中心にプラスチック成形品の故障解析技術について、当社の材料で

の例を用いてその方法を紹介します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2017年02月17日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料
受講対象者 ・プラスチック製造及び製品に関わる品質管理者 ・プラスチック成形品の設計者、発注者、品質管理者、成形技術者 ・プラスチック成形品の破面解析・分析の方法を知りたい方 ・プラスチック部品の設計、生産部門のエンジニア
予備知識 ・プラスチックとプラスチック成形の基礎知識 ・結晶性エンジニアリングプラスチックの種類、特性
修得知識 ・どのような材料、どのような時にプラスチックが壊れるのかについて、知識を得ることができます ・また、どのようにすれば、破損トラブルを避けることができるか知識を得ることができます ・プラスチック破面の解析・分析方法、破断要因・原因の読み取り方
プログラム

第一部  プラスチック成形品における破損・環境応力割れのメカニズムとトラブル発生時対応のポイント


1.プラスチック成形品はなぜ壊れるのか? 5つのミス

  (1).設計のミス

  (2).金型、成形のミス

  (3).加工のミス

  (4).保管、輸送のミス

  (5).使用、管理のミス

2.環境応力割れ(ソルベントクラック)のメカニズムと実演

  (1).環境応力割れ(ソルベントクラック)の発生メカニズム

  (2).実際にソルベントクラックを体験してみましょう!

3.破損トラブル事例とその対応について

  (1).生じた破損トラブルに対する対応、解析のポイント

  (2).破損トラブルを未然に防ぐには

第二部  プラスチック成形品における破損・環境応力割れの原因とトラブル対応のポイントおよび破面観察・破損解析


1.ゲート形式プラスチック成形品の破断面解析の原理

  (1).原因を特定したミクロな対策

  (2).原因特定困難な場合のマクロな対策

  (3).脆性破壊の原理

  (4).延性破壊の原理

  (5).剪断破壊の原理

  (6).疲労破壊の原理

  (7).クリープ破壊の原理

2.破断面の画像解析事例

  (1).異物が原因

  (2).バリが原因

  (3).ボイドが原因

  (4).ウエルドラインが原因

  (5).シャープコーナーが原因

(6).薄肉部が原因

  (7).溶剤あるいは薬品が原因

3.破面観察の方法

  (1).割れの起点

 (2).亀裂の伝搬方向

  (3).荷重波形

  (4).破壊形態

4.成形現場のクラック問題解決事例

 (1).シャープコーナーのクラック対策

  (2).ゲートクラック対策

  (3).抜け不良クラック対策

  (4).単純応力クラック対策

  (5).残留応力クラック対策

  (6).環境応力クラック対策

  (7).熱応力亀裂対策

  (8).熱劣化クラック対策

  (9).成形材料過熱のクラック対策

 (10).再生材料使用のクラック対策

 (11).低温脆性によるクラック対策

 (12).耐候性不足によるクラックの対策

 (13).ウエルドラインのクラック対策

 (14).バブルによるクラック対策

 (15).異物によるクラック対策

 (16).ガラス繊維の抜けによるクラック対策

5.ケーススタディと質疑応答

  (1).成形工程後の問題解決事例

  (2).海外工場の問題解決事例と日本の利点

  (3).質疑応答

第三部 破面解析を中心としたプラスチック成形品の故障解析技術


1.破面解析技術について

  (1).破面解析の基本

  (2).破面解析の手順

  (3).市場破損と対策事例の紹介

2.非破壊内部観察技術

  (1).X線CTによる非破壊内部観察技術

キーワード プラスチック成形品破損 環境応力割れ 破面観察 破損解析 脆性破壊 延性破壊 剪断破壊 疲労破壊 クリープ破壊 異物 バリ ボイド ウエルドライン シャープコーナー 薄肉 溶剤
タグ プラスチック破面解析疲労材料力学・有限要素法
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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