回転軸の振動制御と振動低減への応用

〜 偏芯振動とそのメカニズム、慣性力衝突による制振技術、回転軸振動低減への応用 〜

・現代制御理論により、振動の原因となる抗力を抑える方法を解説する講座

・騒音・エネルギーロス・安全性の面から大きな課題となっている回転軸振動の新たな低減方法のアプローチを公開する特別セミナー!

講師の言葉

 工作機械スピンドル、車軸など回転体振動はエネルギ―ロス・騒音・安全性など産業社会の問題を起こしています。回転軸振動の元は偏芯による遠心力です。偏芯の原因は製造上・運転上不可避な形状誤差と負荷抵抗外力と言えます。駆動力が仕事として機械の外部に作用すると反作用の抗力があり、抗力が原因となって偏芯振動が起こります。偏芯量と駆動回転数自乗の遠心力が強力に作用し負荷抵抗外力と合成され複雑な偏心振動となります。剛性や粘性(ダンパー)の設計が対症療法であるのに対して振動の原因となる抗力を抑える根本療法が不可能ではない現象を発見しました。閉じたシステムから開いたシステムとして機械システムの振動現象を自律制御系としてモデル化します。玉突きの衝突や格闘技の力学を参考にしました。自励振動を避ける周波数領域の検討や形状誤差の偏芯対策のバランス理論とは違う新しいカテゴリーの振動制御技術の可能性を追求しませんか?

セミナー詳細

開催日時
  • 2017年02月15日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・機械、モータ、自動車ほか関連企業の技術者の方 ・蒸気タービン、ジェットエンジン、モーター、研削盤、旋盤、自動車エンジン、車両駆動系など騒音、エネルギ、安全性など永続する振動問題に対して新しい対策を模索している方
予備知識 ・特に必要ありません 参考図書 松下修己他著「回転機械の振動」コロナ社(2009年)
修得知識 ・機械システムの振動現象の理解 ・振動低減へのアプローチ方法 ・基礎的なニュートン力学から振動論を再考する知識
プログラム

1.回転軸振動問題
 (1).工作機械、研磨盤
 (2).自動車
 (3).電車等モーター

2.振動のメカニズムと制振技術
 (1).自励振動と共振
 (2).ニュートン力学と振動方程式
     a.駆動力
     b.慣性力
     c.粘性力
     d.弾性力
     e.抵抗力
 (3).偏芯振動とそのメカニズム
     a.回転中心線
     b.重心線(慣性モーメント最小線)
     c.形状誤差偏芯
     d.抵抗力(動的負荷)偏芯
     e.偏芯遠心力
     f.偏芯振動
     g.軸受弾性・粘性
 (4).動吸振器技術、インパクトダンパー技術、バランサー技術

3.慣性力衝突による制振技術
 (1).玉突きの力学
 (2).格闘技の力学
 (3).駆動力と動的負荷としての外乱抵抗力
 (4).駆動力への慣性抵抗と外乱抵抗力への慣性抵抗
 (5).動的負荷緩和のメカニズム

4.研磨盤加工品質とスピンドル振動
 (1).品質工学(タグチメソッド)に基づく実験
 (2).実験から得られる力学的洞察

5.回転軸振動低減への応用
 (1).撓み振動
 (2).捩じり振動
 (3).合成振動
 (4).今後の展開

キーワード 回転軸 振動制御 偏芯振動 駆動力 自励振動 自律系制御 慣性力 スピンドル 品質工学 撓み振動 捩じり振動 合成振動
タグ ポリマー寿命予測品質工学治具機械工作機軸受け自動車・輸送機車載機器・部品振動・騒音
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
こちらのセミナーは受付を終了しました。
次回開催のお知らせや、類似セミナーに関する情報を希望される方は、以下よりお問合せ下さい。
contact us contact us
各種お問い合わせは、お電話でも受け付けております。
03-5322-5888

営業時間 月~金:9:00~17:00 / 定休日:土日・祝日