EMC対策設計技術と放射妨害波の制御技術

〜 放射電磁界の計算方法、コモンモード放射とディファレンシャルモード放射、放射妨害波のトラブルシューティング、筐体シールド技術 〜

・放射妨害波を制御するための明快かつ単純な設計指針を学び、製品設計に活かすための講座

・チップやIC、プリント基板、スイッチング電源からの放射妨害波の制御技術を修得し、信頼性の高い製品開発へ応用しよう!

講師の言葉

 FDTD法などの電磁界シミュレータによって電子機器からの放射妨害波レベルが計算できるようになりつつあるとは言っても、膨大な計算資源を使わざるをえません。またそのような大規模な計算によっても、妨害波をどうやったら抑圧できるかの指針は得られ難いと言えます。
 本セミナーは、主として電磁気学と電気回路理論の知識の応用によって、放射妨害波を制御するための明快かつ単純な設計指針を提供しようとするものです。そのような指針が理解できれば、高速・大容量のコンピュータではなく電卓を使って、定量的な設計に迅速に反映することができます。

セミナー詳細

開催日時
  • 2017年01月16日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・電子・情報機器の設計に従事しているエンジニアの方
予備知識 ・電磁気、電気回路、電子回路、フーリエ解析などの知識が必要
修得知識 ・放射妨害波を抑圧するためにどんな考え方が必要で、その考え方に基づいてどの部分にどれだけ注力すべきかを修得できます
プログラム

1.序論−安全な設計のために
 (1).本講座の狙い
 (2).安全な設計のための指針
 (3).システム内EMIとシステム間EMI

2.単純な形状の回路からの放射電磁界の計算方法
 (1).微小ループおよび微小ダイポールからの放射電磁界
 (2).修正ダイポールモデルからの放射電磁界
 (3).システム内EMIとシステム間EMI

3.非正弦波源からの放射の計算
 (1).フーリエ包絡線
 (2).計算例

4.放射妨害波レベルの低い製品の設計指針
 (1).基本設計項目
 (2).設計過程

5.チップおよびICレベルにおける放射妨害波の制御
 (1).IC/ICパッケージの選択
 (2).減結合キャパシタの計算

6.プリント回路基板設計と放射妨害波制御
 (1).レイアウト、グラウンド、減結合キャパシタ、漏話、インピーダンス整合
 (2).計算例

7.スイッチング電源からの放射妨害波制御
 (1).スイッチング電源からも出る放射妨害波
 (2).レイアウトと計算の例

8.内部ケーブルを経由する放射妨害波の低減
 (1).グラウンドループ
 (2).コネクタ、フィルタ

9.筐体シールド
 (1).シールド要求量
 (2).シールドの基礎理論
 (3).導電性プラスチックのシールド効果
 (4).開口部のシールド効果
 (5).シールド要求量を満たす筺体設計の例

10.外部ケーブルからの放射制御
 (1).コモンモード放射とディファレンシャルモード放射
 (2).計算例

11.放射妨害波のトラブルシューティング
 (1).試験不合格―その時どうするか

キーワード EMI 放射電磁界 レイアウト グラウンド 漏話 インピーダンス整合 グラウンドループ シールド
タグ ノイズ対策・EMC・静電気プリント基板回路設計基板・LSI設計電子機器電子部品LSI・半導体
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
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