粉砕・分級技術と粉体プロセスにおける効果的なトラブル対策

〜 各種粉体材料の製造技術、異物混入防止策の基本および対策機器の最適な選定法とそのポイント 〜

・短時間、かつエネルギーコストがかからない粉砕・分級技術を解説する講座

・失敗例や応用例を通して粉体プロセスのポイントおよび最適なトラブル対策を修得し高品質な製品作りに活かそう!

講師の言葉

太陽電池・ リチウムイオン電池などの新・省エネルギー、電子、航空・宇宙、医療などの各種先端技術分野に広く利用されている新素材は、ファインセラミックス、新金属材料、高分子材料、電池・電子材料、複合材料などで、いずれも原料素材や中間素材の調合合成により誕生した材料である。

この新素材の多くは、その原料素材や中間素材は粉体であり、その製造プロセスの中に粉づくりのプロセスが存在し、高いレベルの粉体処理技術が求められている

これら原料素材(粉体)の粒度を調整する手法として代表的なものに粉砕・分級がある。特にサブミクロン粒子製造という場合には、粉砕機に対しては1 μm以下の粒子を可能な限り多く、短時間に、なおかつエネルギーコストがかからぬよう製造するという技術が要求される。また、分級機に対しては、粉砕後でも残留する数μm以上の粗大粒子を正確に収率良く除去するという厳しい条件が要求される。石臼に始まり、今まで、各種粉砕機・分級機に多くの技術が提案され、硬い物質をいかに、効率よく、できるだけ細かく粒度 調整するという技術はかなり進 んできた。しかし、樹脂粉・繊維状物質・金属粉などの粉砕しにくいものを目的の粒度に調整するという技術はまだまだ越えるべきハードルが多い。粉砕と分級は相互に関連することの多いテーマ(単位操作)である。また、粉砕・分級を使わなくても、希望の粒子を簡易に作り出せる装置 として噴霧乾燥がある。ロータリーディスクや、ノズルを使って、数ミクロンから数百ミクロンの粒子を生成できる。この技術についても紹介する。

このセミナーでは、粉砕やスプレードライも踏まえつつ、篩・分級技術にスポットを当てるが、粉体技術の基礎を踏まえ、できるだけ幅広く粉体プロセスをとらえ、異物混入や、空気輸送、フィーダー、サイロ・ホッパー排出、粉体レベル測定など身近なプロセスのトラブルをとりあげ、基本の考えから実際の失敗例、応用例までを説明する。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年12月08日(木) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 化学・環境・異物対策
受講対象者 ・粉体技術の基礎から、各種粉体の製造技術(粉砕・分級)、異物混入対策まで学びたい方 ・新素材開発 担当者、プロセス開発者、工場設備担当者、研究開発者、エンジニアリング、設計担当の方 ・セラミック ス、電池、金属、プラスティックス、塗料・顔料、トナー、鉱物、食品・健康食品・医薬部門
予備知識 ・粉体への基礎的理解(たとえ ば、粒度とは)
修得知識 ・製品や新素材を開発する時、原料加工に粉砕分級プロセスを採用する時の考え方の基本を習得できる ・工場の既存のプロセスを改善するときのヒントに粉砕、分級、篩、噴霧乾燥技術を使うべきか否か迷った時の  指針が得られます ・異物混入防止対策の基本および対策機器の選定について
プログラム

1.粉体の基礎

(1).粒度分布と粒度測定装置.

(2).部分分級効率

2. 粉体 製造技術における粉砕分級の位置づけ

(1).トナーの製造技術

(2).粉体技術と粉体塗料製造技術

(3).金属粉の製造技術

3.分級技術について

(1).各種の分級機の種類と選定

(2).ファインセラミックスと粒度分級

(3).サブミクロン分級の問題点

(4).不活性ガス中分級

(5). 篩の種類と選定

4.粉砕技術について

(1).粉砕機の種類と選定

(2).表面改質技術

5. ハイブリッド化について

(1)ハイブリッドシステムの種類と選定

・技術のコンセプト

6. 各種微粉粉体材料の製造技術(粉砕・分級を中心に)

(1).粉体塗料の製造技術

a.粉体塗料の粉度分布と塗装面の関係

b.微粉粉体塗料の今後の課題

(2).トナーの製造技術

(3).金属粉の製造技術

a.機械式粉砕機の適用

b.分級機の適用

7.粉粒体乾燥技術

(1).ロータリーディスクドライヤ

(2).ノズル式スプレードライヤー

(3).ロータリーキルン

(4).振動乾燥機

8.粉体プロセスのトラブルとその対策

(1).粉の性状に起因する失敗例

  (2).プロセス設置環境に由来する失敗例

  (3).設備機器に由来する失敗例

(4).食品および粉体製造における篩と異物混入防止対策

9.工程内の異物混入対策 

(1).インラインマグネット

(2).インラインシフター 

(3).インパクトマシン

(4).粉粒体からの微粉異物除去(ディダスター) 

(5).トレーサビリティー

・異物混入防止対策機器の選定方法

10.その他の粉体技術とまとめ

キーワード 粉砕 分級  分散 トナー サブミクロン ハ イブリッド 超微粉 セラ ミックス  金属粉 粉体塗料、湿式粉砕機 噴霧乾燥 異物混入 不活性ガス中
タグ 粉体・微粒子熱設計
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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