キャビテーション発生・消滅のメカニズムと 最適な低減・信頼性向上策

〜 キャビテーションが水力機械・機器に及ぼす影響、消滅メカニズムと発生予測および適切で有効な低減策 〜

水力機械・機器の高性能化、小型化への大きな障壁となるキャビテーションを低減させるための講座

・キャビテーション低減技術をマスターし、水力機械・機器の高信頼性、長寿命化を実現しよう!

講師の言葉

 キャビテーションは古くて新しい問題で、未だ解明されていない点が多々存在する難しい液体の現象である。従って、今日でも水力機械・機器の高性能化や、小形化による原価低減には キャビテーションの発生が大きな障壁となっている。 
 その障壁を越えるには、キャビテーションという物理現象の基礎的な発生や消滅のメカニズムを理解し、そして、ポンプやバルブ等、具体的な機械・機器中のキャビテーションの特徴を把握し、適切で有効なキャビテーション発生の設計上や材料上や運用上の低減策や抑制策を探索する必要がある。
 本講義では、キャビテーションという物理現象について学び、実際の工学上の解決策を見出す手立てを修得して頂きたいと考える。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年12月19日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備化学・環境・異物対策
受講対象者 ・水力機械(ポンプ、水車、舶用プロペラ)・機器(弁、絞り、流路)の研究開発・設計、信頼性保証に関わる方 ・配管、バルブ等の設計開発、信頼性保証に関わる方 ・水力機器の材料開発・設計などに関わる方
予備知識 ・水力学およびターボ機械の入門書を理解出来ること
修得知識 ・水力機械・機器に発生するキャビテーションを抑制したり低減し、キャビテーションによる被る性能低下、騒音・振動の発生、壊食を防止し、信頼性の高い水力機械・機器を設計できる知識を得ることが出来る
プログラム

1. キャビテーションの概要、キャビテーションの流体機器への影響とその低減、有効活用

2. キャビテーション発生と消滅のメカニズム
  (1). キャビテーションの発生
     a. 初生に及ぼす水中の核と空気含有量の影響
     b. 初生に及ぼす水の物性の影響
     c. キャビテーションの成長・形態
  (2). キャビテーションの消滅
     a. 気泡の崩壊、衝撃圧とマイクロジェットの発生
     b. キャビテーション崩壊の非定常性
  (3). キャビテーションが水力機械・機器に及ぼす影響
     a. 騒音・振動の発生
     b. 性能の低下
     c. 材料の損傷(壊食)

3.水力機械・機器のキャビテーション
  (1). ポンプ
     a. 遠心ポンプ、斜流ポンプ
     b. 軸流ポンプ、インデューサ
  (2). 水車
  (3). 油圧機器
  (4). 流体機器(弁、オリフィス等)

4.キャビテーション発生の予測
  (1). 実験データに基づく予測
  (2). CFDによる予測

5.キャビテーションに関する相似則
  (1). 流速、圧力、温度の影響
  (2). 機械・機器の寸法の影響

6.キャビテーションの低減・信頼性向上策
  (1). 水力機械(ポンプ、水車、舶用プロペラ)
  (2). 水力機器(弁、絞り、流路)

キーワード キャビテーション 気泡 水力機械 遠心ポンプ 斜流ポンプ 軸流ポンプ インデューサ 水車 油圧機器 流体機器 CFD 舶用プロペラ
タグ プラント機械
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
こちらのセミナーは受付を終了しました。
次回開催のお知らせや、類似セミナーに関する情報を希望される方は、以下よりお問合せ下さい。
contact us contact us
各種お問い合わせは、お電話でも受け付けております。
03-5322-5888

営業時間 月~金:9:00~17:00 / 定休日:土日・祝日