「ミックスド・シグナル・システム」とその重要ポイントとなるAD/DA変換回路の最適設計技術 〜1人1台PC実習付〜

〜 アナログ・ディジタル混在回路、ノイズ性能の見極め方、差動回路技術の活用、ハードウェア化〜

・ミックスド・シグナル・システム設計を基礎からマスターし、最適なシステムを構築するための講座

・アナログとディジタルの間を架け橋するLSIで必須のコンバータ回路の最適設計技術を修得し、目的の性能を発揮できる回路設計に活かそう!

*PCは弊社でご用意いたします。実習で使用したデータはお持ち帰りできます

講師の言葉

 現代の電子回路システムの構成は、自然界の物理量をセンサなどで検出し、それをアナログ・フロンドエンド回路で増幅し、AD変換でディジタル量にして、ディジタル領域で計算により信号処理を行うことが一般的です(ディジタルからアナログに変換する逆方向もある)。これを「ミックスド・シグナル・システム」と呼びます。しかしこのようなシステムを構成するとき、とくにアナログとディジタルの間を架け橋する「コンバータ」に関する知識不足で、目的の性能が得られず、途方にくれることもあるのではないでしょうか。
 本セミナーにより、ミックスド・シグナル・システムの設計、とくにコンバータの活用において重要な注意点を理解することができます。 これにより最適なシステム構築ができるようになります。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年12月13日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・ミックスド・シグナル・システムに携わる技術者の方 ・ディジタル電子回路設計の初級者から中級者の方 ・アナログ電子回路設計の初級者から中級者の方 ・プリント基板設計者の方
予備知識 ・基本的なパソコン使用方法 ・中学〜高校程度の数学 ・電気回路・電子回路の基礎知識
修得知識 ・ミックスド・シグナル・システムの基本知識 ・ミックスド・シグナル・システムで生じるトラブルと対策ノウハウ ・各種ADコンバータの知識と最適な方式の選び方 ・ADコンバータの分解能とフロンドエンド回路のノイズ性能の考え方 ・ADコンバータの量子化により生じる問題点と対策 ・コンバータに活用できる差動回路・差動信号技術の知識 ・コモンモード電圧によるノイズの発生と対策ノウハウ ・コンバータでのクロックジッタの影響度 ・各種DAコンバータの知識と最適な方式の選び方 ・DAコンバータの最適設計方法 ・DAコンバータのノイズ性能の考え方 [持参品] ・関数電卓をお持ちください
プログラム

1.ミックスド・シグナル・システム(アナログ・ディジタル混在回路)設計の基本
 (1).イントロダクション
     a.ミックスド・シグナル・システムとは
     b.アナログ・ドメインとディジタル・ドメインをつなぐ「コンバータ」
 (2).考えるべきトラブルの要素と知っておくべき知識
     a.トラブルのシナリオ
     b.トラブルの原因(抵抗性、容量性、誘導性の影響)
     c.高速信号の伝わるようすを理解しておく
     d.コンバータシステムのグラウンド設計

2.ADコンバータの選び方
 (1).逐次変換型ADコンバータ
     a.各種方式との比較
     b.逐次変換型ADコンバータの原理
     c.逐次変換型ADコンバータの入力回路と注意点(キックバックの考え方)
     d.逐次変換型ADコンバータを適切にドライブする
 (2).シグマデルタ型ADコンバータ
     a.シグマデルタ型ADコンバータの原理
     b.シグマデルタ型ADコンバータの分解能とノイズ、周波数のトレードオフ

3.ADコンバータの有効ビット分解能(ENOB)とフロンドエンド回路とノイズ性能の見極め方
 (1).逐次変換型ADコンバータの量子化ノイズ
     a.量子化ノイズの考え方と有効ビット分解能
     b.フロンドエンド回路のノイズ性能との関係を知る
     c.折り返しの影響
 (2).シグマデルタ型ADコンバータの量子化ノイズ
     a.ノイズシェーピングの考え方と有効分解能
     b.フロンドエンド回路のノイズ性能との関係を知る
     c.折り返しの影響
  
4.ミックスド・シグナル・システムに差動回路技術を活用する
 (1).差動回路・差動信号のモデル
     a.差動信号とコモンモード電圧
     b.差動回路による性能改善
 (2).コモンモード電圧の影響度
     a.コモンモード電圧の発生原因とモデル化
     b.コモンモードノイズが低減されるようすと低減の限界
 (3).差動ADCドライバの考え方
     a.差動ADCドライバの機能と等価回路
     b.シングルエンド信号を差動ADCドライバで差動信号に変換する
 (4).差動ディジタル信号伝送の活用
     a.LVDSによる信号伝送
     b.近年のコンバータ・データ伝送のトレンド「JESD204B」

5.コンバータとクロックジッタ
 (1).クロックジッタとは
     a.クロックジッタの発生原因
     b.クロックジッタのコンバータシステムへの影響度

6.DAコンバータの最適設計
 (1).DAコンバータの各種アーキテクチャ
     a.DAコンバータの基本構成
     b.DAコンバータの各種アーキテクチャ紹介
 (2).DAコンバータ実装のアナログ設計の考え方
     a.電圧出力型DAコンバータでの設計注意点
     b.電流出力型DAコンバータでの設計注意点
     c.電流出力型DAコンバータの出力回路構成方法
     d.高速電流出力型DAコンバータの注意点と出力回路構成方法
 (3).DAコンバータのノイズ性能の考え方
     a.電圧出力型DAコンバータでのノイズ性能の考え方
     b.電流出力型DAコンバータでのノイズ性能の考え方

キーワード ミックスド・シグナル・システム 高速信号 グラウンド設計 ADコンバータ 量子化ノイズ ノイズ性能 差動回路 差動信号 コモンモード電圧 
タグ 回路設計
受講料 一般 (1名):50,600円(税込)
同時複数申込の場合(1名):45,100円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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