『顧客価値』を生み出す、研究者・技術開発者のためのマーケティングと実践のポイント

〜 マーケティングの基礎知識、マーケティング・サイクルにおける仮説と検証、対象市場セグメント設定・変更、テーマ創出・変更 〜

研究者・技術開発者に必要な具体的マーケティング活動の実践法を解説する講座

企業存続のために必須の能力であるマーケティング方法を修得し、革新的な製品開発に活かそう! 

講師の言葉

 今日本企業は、先進国企業を徹底して研究し、それに加え極めて戦略的かつ積極的・大胆な展開をする新興国企業の追撃を受けており、この傾向は今後も益々強くなることは明らかです。
 このような環境の中で、今後日本企業が成長し存続し続けるためには、継続的に革新的な製品を創出する能力を身につけることが極めて重要であることは、議論を待ちません。革新的な製品とは、大きな『顧客』価値を創出する製品であると定義することができます。この大きな『顧客』価値を創出する上で、研究開発部門は大きな責務を負っています。しかし、現状の研究開発部門は心理的にも、経営プロセス・組織的にも顧客や市場から遠いところに位置しており、『顧客』価値を創出するには 大きな問題を抱えています。
 この問題を解決する方法が、研究開発部門をマーケティング志向に変えることです。今やマーケティングは、研究開発部門が備えておかなければならないというレベルの能力ではなく、『企業存続のための必須』の能力です。
 本セミナーにおいては、研究開発部門が担うべきマーケティング機能を「研究開発のマーケティング・サイクル」として説明しこのマーケティング・サイクルに沿って、特に、研究開発担当者が行うべき日々の具体的マーケティング活動を『実践的』な視点から議論をします。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年10月28日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 研究開発・商品開発・ ビジネススキル
受講対象者 ・研究開発部門の企画管理者・担当者の方 ・実際に商品開発・研究開発に携わる管理者・担当者の方 ・新規事業企画・経営企画管理者・担当者の方 など
予備知識 ・特に必要ありません
修得知識 ・マーケティング・サイクルに沿った具体的マーケティングのノウハウ
プログラム

1.研究開発とマーケティング
 (1).「研究所は人間の気持ちを研究するところであって技術を研究するところではない」(本田宗一郎)
 (2).日立の「顧客起点型」研究開発
 (3).研究開発担当者をマーケティング志向にするための4つの要素

2.マーケティングの必要性の認識
 (1).21世紀の日本の産業界の現実
 (2).日本企業が行く道
     a.新興国企業の追撃とその対象
     b.日本企業が行く道:革新的製品・技術の追求
 (3).Gabage in, garbage out
 (4).なぜ研究開発においてマーケティングが重要か?
 (5).研究開発におけるマーケティングとは?:ホンダの例

3.マーケティングの基本知識の理解
 (1).押さえておくべきマーケティングの重要概念(抜粋)
 (2).顧客価値
 (3).顕在ニーズ vs. 潜在ニーズ
 (4).「価値づくり」の視点:VACES
 (5).市場を理解する3軸(TAD)

4.マーケティングの組織制度の構築
 (1).「良いテーマ」の継続的創出の体制:スパークの ための4つの要件
 (2).革新的テーマ創出のための環境の用意:ステージゲートの導入

5.日々の具体的マーケティング活動の実行
 (1).誤ったアプローチ
 (2).正しいアプローチ(その1):仮説提案の作成と主体的提案
 (3).正しいアプローチ(その2)
 (4).研究開発のマーケティング・サイクル
 (5).研究開発のマーケティング・サイクルにおける仮説と検証の効果

6.顧客との面会アポイントメント
 (1).面会アポイントメント取りは難しくない
 (2).顧客との面会のアポイントメントをとるための全体プロセス
 (3).タスク1:対象市場セグメントの特定
 (4).タスク2:企業リストを作成
 (5).タスク3:面会対象者リストを作成
 (6).タスク4:面会アポイントメントとり

7.情報発信
 (1).情報発信向けの2つの種類のコンテンツ
 (2).主体的なコミュニケーション活動
 (3).コミュニケーションの体制

8.顧客からの問合せ
 (1).顧客からの問合せ受付の重要性とその対応

9.顧客との面会と情報入手
 (1).顧客との面談に必要とされる活動会
 (2).面談参加者の人選
 (3).面談準備
     a.一つ一つの面談は大事に扱う
     b.面談に向けての4つの準備項目
 (4).面談の実施
     a.面談実施の10の重要ポイント
 (5).面談実施後の作業
 (6).面談の重要な点
     a.面談で完璧はあり得ない
     b.面談を人間の鍛錬の場と捉える
 (7).知財管理について

10.情報蓄積・分析・整理
 (1).何のための「情報蓄積・分析・整理」か?
 (2).「情報蓄積・分析・整理」の対象の情報
 (3).テーマ案発想基『情報』
 (4).テーマ案定義『情報』
 (5).テーマ案評価に必要な『情報』

11.その他情報収集
 (1).情報源について
 (2).9つの情報源
 (3).情報収集における重要なポイント

12.社内の「市場情報」データベース
 (1).情報蓄積フォーマット(例)

13.対象市場セグメント設定・変更
 (1).STP
 (2).セグメンテーション
 (3).ターゲティング

14.テーマ創出・変更
 (1).スパークのための3つの原料
 (2).アイデア創出法:ブレーンストーミング
 (3).アイデア創出のフレームワーク
 (4).本質の追求
 (5).隣接可能性
 (6).MECE(もれなく、だぶりなく)
 (7).着想
 (8).連想・発展

15.発信・提案内容の作成・修正
 (1).テーマのまとめ
 (2).テーマまとめのテンプレート
 (3).仮想カタログ

16.グループワーク
    討議テーマ:「研究開発部門におけるマーケティング活動上の課題と解決策」

17.最後に

キーワード 顧客価値 マーケティング ステージゲート 面会アポイントメント 情報蓄積 セグメント設定 テーマ創出 フレームワーク
タグ マーケティング研究開発
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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