設計スキル・プロセスの見える化手法(DSM)と設計手戻り防止への活用法 〜1人1台PC実習付〜

〜 複雑なすり合わせプロセスの可視化と設計手戻り防止に活かすDSM(Design Structure Matrix)とその応用 〜

  • ベテランのノウハウ、部内の設計プロセス、顧客の要望を可視化し、設計業務を効率的に進めるための講座!
  • 開発意図と設計プロセス(すり合わせ)構造を可視化する手法を学び、設計ミス・手戻りを防止しよう!


PCは弊社にて用意いたします

講師の言葉

 あらゆる分野が専門化・細分化する一方、車の電子化や医工連携などの異分野連携の進展で、複雑な開発が増えています。この場合、1.ベテラン設計者のすり合わせノウハウ(暗黙知)の可視化と 2.多職種連携の複雑系プロセスの可視化・マネジメント能力が成否(QCD)を左右します。ところが、従来手法のネットワーク図やフローチャートといった箱&線図で暗黙知や複雑系を可視化しようとすると、図が蜘蛛の巣化して収拾がつかない事態になりがちです。

 そこで、役に立つのがDSM(Design Structure Matrix)手法です。反復を伴うプロセスを簡潔に表現できます。1990年代から(米)MITを中心に研究され、自動車、半導体業界から徐々に広まってきました。さらに、もう1つの成功要因である 3.顧客要望(開発意図)の可視化方法についても解説します。3つの可視化手法を学んで、設計ミスや無駄な手戻りを防いで下さい。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年10月13日(木) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・自動車、機械、電子機器、設備等の設計部門の若手・中堅リーダーの方 ・設計改革を推進したい管理者の方
予備知識 エクセル操作
修得知識 ・顧客要望(開発意図)とのミスマッチ設計を防止するために、スペックの重要度を数値として可視化し顧客との共通理解を図る簡便な方法 ・新人の戦力化促進と設計品質向上のために、ベテランの設計手順・ノウハウを効率的に聞き出し整理するDSM応用技法 ・多職種連携の複雑な設計プロジェクトにおける手戻りを防止するために、設計プロセス(すり合わせ)構造およびクリティカルパスを事前に可視化するDSM応用技法
プログラム

1. 従来の設計工学手法と本セミナーの狙い

2. 設計現場の課題(手戻りの発生)と原因考察

  (1). 手戻りの原因=すり合わせ不足=意思疎通の仕組みが不十分

  (2). 設計部外とのすり合わせ不足=顧客要望(開発意図)とのミスマッチ設計

  (3). 設計部内のすり合わせ不足=設計ノウハウの未伝承と多職種連携の複雑な設計プロジェクト

3. 顧客要望(開発意図)とのミスマッチ設計の防止による手戻り削減

  (1). QFDで使われる顧客要望の重要度把握手法AHP

  (2). AHPの問題点

  (3). AHPの問題点を回避して顧客要望重要度を把握する方法SPC

  (4). 下流工程でのSPC活用

AHP : Analytic Hierarchy Process 階層分析法

米国で考案された意思決定手法。複数案から1つを選ぶ決定のために、案の優劣の少しの差を拡大して数値化する特徴がある。この手法の一部(一対比較法)が、QFDにおいて顧客要望の重要度の数値化に使われる事があるが、「少しの差が拡大される」という不具合を放置したまま、無批判に使われている。

SPC : Spec Priority Confirmation 仕様優先度確認法

上記の不具合を無くし、顧客の想定している重要度をすなおに数値化する方法。この重要度数値を顧客と設計部が共有する事で、ミスマッチ設計を防止する。

4. エクセル演習:顧客要望(開発意図)の重要度把握

  (1). AHP操作による問題点の実感

  (2). SPC操作による重要度把握

  (3). 比較項目が多数の場合のテクニック

5. ベテランの設計手順・ノウハウの可視化による設計品質向上

  (1). ベテランの設計手順の可視化

  (2). DSMの原理と応用

    a. 原理

    b. 製品構造への応用

    c. 組織構造へ応用

    d. プロセス構造への応用

6. エクセル演習:DSMを使ったベテランの設計手順・ノウハウの可視化

  (1). 設計タスクのWBS作成

  (2). タスクに成果物(設計パラメータなど)割り付け

  (3). タスクを分解して手順DSMを作成

  (4). DSMのパーティショニング機能を用いた設計手順検討

7. 多職種連携の設計プロセス(すり合わせ暗黙知)の可視化とマネジメント

  (1). タスクDSMの作成

  (2). タスクDSMを応用したプロセス設計

  (3). タスクDSMを応用したプロジェクト管理

8. DSMその他の応用とまとめと質疑

キーワード DSM AHP SPC 設計タスクのWBS 設計手順検討
タグ 機械設計・製図・CAD
受講料 一般 (1名):50,600円(税込)
同時複数申込の場合(1名):45,100円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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